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元素の旅人 「理系社畜、異世界で元素魔法の賢者になる」周期表はチートじゃない。俺の「化学知識」が世界を救う法則だ  作者: 花咲かおる
第12巻「アメリシウムの巫女」

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第2章: 巫女の力、アメリシウム習得

二つの試練を乗り越えた秀城に対し、アメリはついにアメリシウム元素習得の儀式を執り行うことを決めた。聖域の中心、巨大なアメリシウム結晶の前で、二人は向かい合って座った。

「秀城様。これから、私の中に流れるアメリシウムの元素核の記憶と、その制御の秘術を、あなたの魂に直接転写します」

アメリは、自身の胸に手を当て、静かに言った。

「この儀式は、あなたの精神に大きな負荷を与えます。しかし、試練を乗り越えたあなたならば、必ず受け止められるはずです」

アメリが古代語の詠唱を始めると、彼女の体と聖域のアメリシウム結晶が青白い光で繋がり、共鳴し始めた。その光は、ゆっくりと秀城の体へと流れ込んでいく。

秀城の脳裏に、膨大な情報とイメージが流れ込んできた。アメリシウム原子核の構造、その安定同位体の振る舞い、そして、数千年にわたってアメリ族が培ってきた、プルトニウムの崩壊を「持続」の力で「制御」するための秘術…。

それは、単なる知識の伝達ではなかった。アメリ族の巫女たちが、代々受け継いできた「祈り」と「覚悟」そのものだった。世界を崩壊から守るために、自らの命を賭してアメリシウムの力を制御し続けてきた、巫女たちの魂の記憶。

(これが…アメリシウムの真の力…!ただ安定しているだけじゃない…崩壊する力を、優しさで包み込み、制御下に置く力…!)

秀城は、アメリシウムの本質を、魂で理解した。それは、アルケミスの「崩壊」とは対極にある、「守護」と「慈愛」の力だった。

光が収まった時、秀城の体には、新たにアメリシウムの力が宿っていた。


╔═══════════════════════════════════╗

║ 元素習得 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 「アメリシウム(Am)習得」 ║

║ 原子番号: 95 / 習得数: 65 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ ステータス上昇! ║

║ HP:2410→2510(+100) ║

║ MP:2085→2285(+200) ║

║ 防御力:1374→1474(+100) ║

║ 賢さ:780→830(+50) ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 重要!融合魔法解放! ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 「プルトニウム安定化フィールド(Pu-Stabilize)」║

║ Am + Pa + (任意の安定元素) ║

║ コスト:400MP ║

║ 効果:プルトニウムの核分裂連鎖反応を強制的に臨界未満に抑制・安定化させる究極の中和魔法。║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 「持続再生の波動(Eternal Heal)」 ║

║ Am + Tm + O₂ (アメリシウム+ツリウム+酸素)║

║ コスト:250MP ║

║ 効果:対象の生命力を持続的に回復させ、欠損部位すら再生させる奇跡の治癒魔法。║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 経験値+600! ║

║ 経験値:500→1100/3500 ║

╚═══════════════════════════════════╝



「…ありがとうございます、アメリ様」

秀城は、新たに得た力の温かさを感じながら、深く頭を下げた。

アメリは、儀式によって少し疲れた様子だったが、穏やかな笑みを浮かべていた。

「いいえ。これで、あなたはこの世界の真の守護者となる礎を得ました。しかし、油断はできません。アルケミスの力は、まだ未知数です」

その時、神殿の外から、谷の民の慌ただしい声が聞こえてきた。長老が、血相を変えて聖域に駆け込んできた。

「巫女様!大変です!谷の結界に…異常が発生しました!」

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