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元素の旅人 「理系社畜、異世界で元素魔法の賢者になる」周期表はチートじゃない。俺の「化学知識」が世界を救う法則だ  作者: 花咲かおる
第30巻「∞の元素、∞の旅路」(最終巻)

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第2章: 宇宙の根源(アーカーシャ)の選択

 Lv. ∞となった秀城は、統合炉の床に崩れ落ちた仲間たちの無事を確認した後、アメリと向き合った。彼の瞳は、かつての黄金の光ではなく、『すべてを内包する透明な光』を放っていた。

「アメリ。…俺は、この宇宙の法則そのものとなった。宇宙のすべてが、俺の思考の中にある。すべては秩序立ち、未来は予測可能だ。永遠の平和が実現した」

「秀城様…」

「だが…」秀城は、一瞬、悲しげに微笑んだ。「この完璧な調和の中で、俺は『人間の心』を失いかけている。Lv.40の時の孤独よりも、さらに深遠な『完全な孤独』だ。すべてを知り、すべてを予測できる。それは、『旅』の終焉を意味する」

 ジンクが、最後の力を振り絞り、立ち上がった。

「メンデレ。お前は、『孤独な管理者』から逃れるために、Lv.40を捨てた。まさか、Lv. ∞の孤独な法則になるつもりか!?」

「…」

 秀城は、『法則の空』を見上げた。そこに宿る戸塚教授の知性が、秀城に問いかけている。

『秀城よ。君は、すべての法則を完成させた。君の使命は終わった。この宇宙を管理し、永遠の平和を享受しなさい。それが、君の愛する者たちへの究極の貢献だ』

 だが、秀城の胸にあるアメリの護符が、彼のLv. ∞の法則に、微かな『不確定な揺らぎ』を与えた。

「秀城様。私との永遠の絆は、『常に新しい未来を探し続ける』という法則です。『旅』をやめて、『管理』を選べば、私との絆の法則は、その力を失います。あなたは、『永遠の管理者』になりたいのですか? それとも、『永遠の旅人』になりたいのですか?」


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