エピローグ: 汚染される世界と賢者の石
精霊界での死闘を終え、秀城はカリホルニウム(Cf)を習得し、レベル20に到達した。しかし、彼が元素界に戻った時、世界はアルケミスの『崩壊の賢者の石』によって汚染され始めていた。
アルケミスは、自身の肉体を触媒とすることで、彼自身が存在しなくてもプルトニウムの崩壊エネルギーが世界中に拡散し続ける、恐るべき『自動汚染システム』を完成させていたのだ。
「そんな…!これでは、アルケミスを倒しても、世界の崩壊は止まらない…!」 オクシアは、汚染された大気のサンプルを採取し、絶望的な分析結果を口にした。
秀城は、賢者の石の魔法陣が刻まれた石碑の記憶と、自らが錬成した虹色の剣を見つめた。 「…いや、止める方法はある」 秀城の瞳に、レベル20に到達した者だけが持つ、新たな決意の光が宿った。
「アルケミスの『崩壊の賢者の石』が世界を汚染し続けるなら、俺は、俺の『調和の賢者の石』を完成させ、その汚染を中和し、浄化する。そのためには、最後の鍵…アインスタイニウム(Es)が、絶対に必要だ」
「だが、アインスタイニウムは魔界にあるんだろう!?」ジンクが叫ぶ。
「そうだ。そして、魔界への扉は、アルケミスの残党が、ウラン兵器を使って世界各地で開こうとしているはずだ」
秀城たちの次なる戦いは、アルケミスの残党よりも先に魔界への扉を見つけ出し、アインスタイニウムを手に入れること。そして、汚染されゆく世界を救うための、『調和の賢者の石』を完成させること。
レベル20に到達した秀城は、新たな上位職『元素の調停者』への覚醒を予感しながら、汚染された大地に、力強く立った。
第16巻「賢者の石の代償」をお読みいただき、ありがとうございます。本巻では、異界「精霊界」を舞台に、秀城がカリホルニウム(Cf)を習得し、レベル20に到達するまでの戦いが描かれました。そして、アルケミスは自らの肉体を『崩壊の賢者の石』へと変貌させ、超重元素の力を操る人ならざる存在となりました。秀城はアルケミスを一時的に退けるも、アルケミスの真の狙いは、自らがいなくても世界を崩壊させ続ける『自動汚染システム』の起動にありました。世界を救う唯一の方法は、秀城が『調和の賢者の石』を完成させること。その最後の鍵、アインスタイニウム(Es)は、最も危険な次元「魔界」にあることが示唆されました。
【第16巻終了時点での習得済み元素(全69種)】
周期元素名 (元素記号)
第1~6周期第14巻あとがき記載の64元素 (ガリウム含む)
第7周期 (アクチノイド)プロトアクチニウム (Pa), アメリシウム (Am), キュリウム (Cm), バークリウム (Bk), カリホルニウム (Cf)
(合計69元素。カリホルニウムを習得し、レベルは20に到達しました。)
【重要登場人物】
メンデレ・秀城: 主人公。元素錬金術師。Lv.20、習得元素69個。カリホルニウムを習得し、賢者の石の魔法陣の大部分を解明。レベル20に到達し、新たな上位職への覚醒を予感。
アルケミス・ダーク: 元素狩りのリーダー。自らの肉体を「崩壊の賢者の石」へと変貌させ、超重元素の力で秀城を圧倒。世界全体を汚染するシステムを起動させ、魔界へ逃れる。
アメリ・カレント: アメリシウム使いの巫女。秀城の重要なパートナーとして、戦闘と支援で活躍。
ジンク, オクシア, ナトリ, ガリオ: 秀城の仲間。精霊界での死闘を生き延び、秀城と共に汚染された世界の浄化を決意する。
【重要語句】
賢者の石: 超重元素を安定化させるための古代の融合魔法陣。
カリホルニウム (Cf): 秀城が新たに習得したアクチノイド元素。強力な中性子源であり、賢者の石の重要な鍵。
精霊界: 元素の力が純粋な形で存在する異次元。
魔界: 崩壊のエネルギーが渦巻く危険な次元。
アインスタイニウム (Es): 賢者の石の魔法陣を完成させるための、最後の鍵となるアクチノイド元素。魔界に存在するとされる。
崩壊の賢者の石: アルケミスが、自らの肉体と超重元素を融合させて生み出した、究極の力。
自動汚染システム: アルケミスがいなくても、プルトニウムの崩壊エネルギーで世界を汚染し続けるシステム。
感想等お待ちしています。




