表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/64

18.集団宿泊⑥

集団宿泊編終わりました!

長かったー

地下二階。


やはり、一階と同じで、薄暗くじめっとしている。

地図がないので、手探りでダンジョンの中を探索する。

こうしていると冒険者になったみたいで少し楽しい。


「ここの道は....あぁ元の道に戻るんだ。」


「この道は行き止まりでしたよ。」


一階より広くなっている。時々、時計を見て時間を確認する。まだ、昼前ぐらいだ。時間感覚がおかしくなっている気がする。

警戒はほぼカナに任せてあり、数回魔獣と戦っている。特に大きな怪我はしていない。



「........ここ、行った?」


しばらく歩いていると、今までの道より少し狭い道を見つけた。

景色はほとんど変わらないので、よく分からなかったが、別の場所に来ていたらしい。


「行ってないですね。進んでみましょう。」


カナが、獣人特有の耳をピコピコ動かしながら、奥に進む。

触りたい。


「どのくらいあると思う?この道のながさ。」


真っ直ぐ進む道がずっと続いている。戻るか進むか迷うところだ。


「結構ありますね。....階段が有りますが、ひとつ問題が出てきました。」


カナが道の先を見据え、何かを見たようだ。皆を集め、状況を説明する。


「道の先に、階段は有りますがその前に大きい魔物がいます。形はスノウウルフに似てますが大きさがまったく違います。」


スノウウルフの大きさは精々大型犬ぐらいで、その大きい魔物は軽くその大きさを越えているという。


「....変異種。たまに生まれる。」


カイラスさんがその魔物のことについてはなす。


「....ふつうのスノウウルフより生来持っていたエネルギーが桁違いで大きい奴をさす。心配だから参戦する。」


今まで、傍観するだけだったカイラスが加わる。珍しく饒舌になったな。本を何処からか出し、魔力を通しているのか。本が赤い光を発している。



「皆、準備はいい?」


「いつでもいいぜ。楽しみだ。」


「いつでもいいよ。アイ、合図を出してね」


「....いい。」


「獣人は戦闘得意。いつでも行けます。」


「皆、血の気多いな。」


上から、私、キルエ、エルト、カイラス、カナ、コクユだ。

合図は、私が銃を撃つこと。深呼吸して、照準をスノウウルフの変異種に向ける。手の震えが収まってきた時に指に力を込める。


パン!


急所に当てられなかった。だが、足に当たったようだ。


「いくぜええぇぇ!」


まず、行ったのはキルエ(脳筋バカ)。

斧をスノウウルフの変異種へと降り下ろす。


「ちっ、かたい!」


見ると、ほとんど斧による傷はないようだ。毛皮かな?かたいのは。


「ファイヤーボール」


人の頭くらいの火玉が変異種に向かって飛んでいく。

変異種は体を横に転がし回避した。足に傷を負っている筈だが素早い。さすがはウルフの変異種。


「ぐるぁぁ!」


スノウウルフは私を狙い、突進してきた。口を開けて、牙を光らせながら。


「!?」


驚きと恐怖でわずかに反応が遅れた。完全には避けきれず、左腕から出血。


「アイ!?」


心配そうなエルトの声。私の傷は浅いが、結構派手な攻撃だったから心配したんだろう。


「大丈夫!」


銃を素早く構え、三連発。二発は避けられたが、もう一発は胴体に当たった。が、まだまだ浅い。


「はぁっ!」


カナが二本の剣を閃かせる。僅かに赤く光を纏ってるから属性付与したんだろうと思われた。キルエの時より傷を負わせられたが

まだ、足りない!


「よっと。」


軽く、大剣でウルフを払うように切ったのはコクユだ。

かなり力がいると思うのだが、顔色ひとつ変えない。


トトトトッ


ウルフの体に幾つものナイフが刺さった。見るとエルトが、何かを投げたような体勢をしていた。


「今のうちに!」


ああ、離れろということですか。なるほど。

私は、バックステップでウルフから離れる。って、前の世界より身体能力向上してる気がするな。ついでに銃をウルフに向けて撃つ。コクユは少し前に避けている。弾に、炎属性をつけて。


パン!


「グルォォッ!」


「効いた!」


ウルフが大きく吠える。やはり、火には弱いみたいだ。


「ファイヤーゲージ」


勢いよく燃える火の檻が出現して、ウルフを捕らえる。

そのまま、檻は狭まっていき、ウルフを燃やす。


「ギャオオオオォォ」


その火はやがて収まり、後には炭だけが残った。


『やった(よっしゃ)!勝ったー!』


「....私達の勝ち。」


私は、そのあと傷を直した。



私たちは、スノウウルフの変異種を倒したあと、階段を駆け下りて、三階に行った。


「これが輝石?」


薄暗いダンジョンの壁で、星のようにキラキラ光っている鉱石を見つけた。壁一面にあるようだ。上を見てもキラキラ光っているので、まるで星空のようで綺麗だ。


「だと思う。幾つか採ろうか?」


エルトが言う。壁一面に在るものの内、一番強く輝いているものを採ろうとする。だがほとんど土の壁に埋まっていて取れない。


「土の精霊に頼む?」


コクユの提案。その言葉に、地の(ウィル)であるカナが土の精霊をよぶ。カナが祈るような体勢になった少し後、地面が揺れた。


「っとと。いきなりくるね。」


カナに光が集まる。その光はカナの隣に集束し精霊の形を形作った。精霊は老人の姿をしていた。


「民よ。どうしたのだ?」


地の精霊は問う。


「この光っている輝石を採りたい。手伝って貰ってもいいか?」


「お安いご用だ。」


土が盛り上がり、石が土から離れる。思ったより大きかった。


「ありがとう。」


「では、またな。」


そう言うと土の精霊は消えた。



「戻ろうか」


そう言って輝石を持とうとして触ったとき、何かの映像が見えた。


ーーーー荒れ地。あちらこちらで火の手が上がっている。

戦っているのは魔物、精霊、人。人と精霊は協力し魔物を倒す。

人の砦の中。祭壇に祈っているのは黒髪で群青色の瞳の巫女。5人の精霊が彼女を囲う。その巫女の真上、虹色のは光を纏った女神が現れた。女神は巫女の中に入り、巫女は砦の外に出て何かを呟いた。

その瞬間、魔物は一掃され、僅かに残った魔物は散り散りに逃げる。後に残るのは、輝く石。女神はそのあと帰っていく。巫女は微かに微笑み、倒れた。ーーーー


「……イ、アイ?戻ろう?」


「あ、ごめん。少しボーッとしてた。戻ろうか」


今の映像は何だったんだろうか。

よく分からないまま、私たちはダンジョンを出た。



「お疲れ様。」


ギルドに戻り皆と合流する。今日あったことの報告をギルドにした。


「スノウウルフの変異種!?よく倒せたな!」


ギルドにいた冒険者に褒められた。

カイラスは、もう家に戻ったらしい。居ない。

あいさつは交わしたので、特に心残りはない。



「じゃあ、学園に帰ろうか。」


アルト先生についていき、門をくぐり、馬車にのる。

帰りは疲れていたのですぐに眠った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ