0.異世界に
始めての連載小説です。こつこつ書いていきます。
たぶん更新とかは週末になると思います。
目が覚めると、周りは深い森だった。
しばらくして落ち着きを取り戻し、
「どんな状況....」
私は、呟く。
私、玉来 藍は高校2年。普通の黒髪(長髪)と、どこから遺伝したのか分からない群青色の目。身長は、160そこそこだ。日本出身。顔は整っている方だと思う。親は小さい時に死んで、孤児院に預けられた。
いつも通りに布団に入り寝たはずだが....
「その辺探索してみよう。」
突っ立っているだけでは何も出来ないと判断し、歩を進める。
さっき、頬をつねってみたり、目をつぶったりしたが、景色は変わらなかった。
足下では葉っぱを踏む音がしている。
「これ、絶対日本じゃない。異世界転移か異世界転生....いや、死んだ覚えはないから異世界転移が可能性高いのか。」
どこかで水音が聞こえた。喉が乾いていたので、そちらに向かう。
小川が流れている。水は澄んでいて透明だ。
「綺麗だな。この水は飲んでも大丈夫そう。」
水を飲み、一息ついた。太陽の位置を確認するとちょうど真上ぐらいにあった。何となく小川を覗く。
「見た目は変化ない。服は寝たときと同じ。」
パジャマではない。
その後、再び歩き出した。
どのくらい歩いただろう。
ふと嫌な予感がして後ろを振り向いた。
「なに....あれ....」
思わず言ってしまう。
そこには、恐竜っぽいモノがいた。
「絶対こっち狙ってるよね!?呆けてる場合じゃない‼」
一瞬の間を開けて逃げ出す。
後ろから、バキバキと音がする。追ってきてるようだ。
木々の小さな隙間を利用して逃げているが、すぐに追い付かれそうだ。
体力がもたなくなってきた。全速力で逃げているが、距離を詰められている。
「あっ!」
蔦に足が引っ掛かり転んでしまった。
起き上がろうとすると、痛みがはしる。どうやら、転んだ拍子に捻ってしまったようだ。
目をあげると、恐竜っぽいモノがゆっくり近づいてきていた。
「~~~~~!!」
声にならない悲鳴。
意識が遠ざかる。
そのまま、私は気絶してしまった。
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