第一話 新たな息吹
「ここか。」
俺は、深呼吸をして、敷地の門をくぐる。
敷地内は綺麗な建物が並んでおり、かなりでかい。 今日から俺はこの敷地内で生活をする。
ここは、”ラーシ独立第三エイト機動及び訓練部隊”
ラーシは他の国と比べると、人口が二番目に少ない国で人手不足であり、教官の確保などの面より効率的にするため、訓練校と正式部隊を合わせ、正式部隊員が訓練生を教えている。さらに戦闘では、訓練生も後衛ではあるが出陣することも多々あり、前線に出る者も中にはいる。
しかし、ラーシは最先端の技術力を誇り、最新のクイッチ開発もさかんであり、兵士の生存率が他より高いことで有名でもある。
ラーシの前線は、主に機動部隊と特攻部隊の二つに分かれている。前者は後者の約100分の1の数であり、いわゆるエリート部隊。後者は最前列を担う歩兵隊が主な役割であり、消耗品扱いされることもあり、両者の溝は深く、モメゴトも多い。
「よう、お前さんも新人か?俺は、カイト・ハルバート。趣味は、ナンパ!俺はどんな女でも口説ける自信がある‼よろしくな!」
そう言って俺の肩を叩きながら、赤髪が話しかけてくる。
「アルト・ラグランジェ、よろしく。」
俺がそう言うと、カイトは目を大きくしながら
「もしかして…、お前、あのラグランジェ家か!てっことは、期待のゴールドルーキーってやつだな!」
と言ってくる。 俺はその言葉を不愉快に感じる。
「うん?ゴールドルーキーどうした?そんな怖い顔して。」
「いや、何でもない。」
顔に出ていたらしい。
「そっか。なら早く行こうぜ!こんなところで話してて、遅れたら何言われるか分かったもんじゃないぜ!?」
カイトはそう言うと、俺の肩をまた叩いて急かしてきた。
(お前が話しかけてきたくせに、それを言うかよ…)
心の中で俺はそう思いながら、走り出す。
すると、カイトも走り出すが、俺の顔を見て、
「お前が話しかけてきたくせに…とかって思った?細かいことは気にしなさんな!!」
どうやら中々気は回るらしい…、いや、俺が顔に出過ぎているのかもしれない…。
俺がそんなことを考えていると、
「それに女の子には、第一印象が大事だっていうしな!!あ〜、教官も綺麗な人がいいなぁ〜。」
カイトはまたこっちを見て、笑いながら言う。
そっちが本音か…。俺はため息をつきながら、建物へと足を速めた。
「早速だが、お前たちには二人組での模擬戦を行ってもらう!!」
良くか悪くか、カイトなら飛びつきそうな、黒髪の綺麗な厳しそうな女の教官が俺たち新人に言い放つ。
さっきからカイトは密かにガッツポーズをしながら、一人テンションをあげている。俺はそんなカイトを見てまた、ため息をつく。
「なお、この模擬戦はチーム編成に関わることなので、全力でやるように!!」
周りは教官の言葉に意気込む奴もいれば、少し不安そうにしている奴もいる。カイトも俺の横でとても意気込んでいる。
俺は俺のやれることをやるだけだ…!!
俺も少し固くなりながらも気合いをいれる。
「では各自、呼ばれた順に準備しろ!!」
ヨルミルです! 早速書き方変わってないかって? 気にするな!!というわけで、早くも書き方の変更など前途多難ですが、コツコツ頑張りますので、よろしくお願いします。第二話もなるべく早く投稿する予定ですので、よろしくお願いします(>_<)
P.S長さはこれよりもっと長くした方がいいのだろうか? 感想やコメント待ってまーす( ̄▽ ̄)