尽力
次の日、
俺は今、零と商店街を歩いている。
時間を少し遡ると、学校で昼休みでの事。
また例のごとく、奴が話しかけに来た。
「今度は何だよ」
「……ない」
ボソッとした声で言った。
「気に食わない!」
と思ったら、威勢のいい声が放たれた。
「何がだよ」
「あと、あんまでかい声出すなよ。能力のことバレたら、お前が自殺する前に殺してやる」
この先一生聞くことがないような脅しをした。
「分かった、分かった」
「何が気に食わないってさ、本人は否定するけど、本当に黒瀬さんは優しいの! なのに、人に善意を向けないって、本当にブチ切れそう!」
何でブチ切れんだよ。と思いながら、質問をした。
「で、結局どうして欲しんだよ」
「そうそう、黒瀬さんには、今から人気の多い場所へ行って、人助けをしてもらいたいと思いまーす」
本当にこいつの言ってる事は分からない。
でも、俺も時間があったし、ついていくことにした。
そうしてこうなったとさ。
「で、お前人助けとか言ってたけど、結局何すんだよ」
「頑張って探したらさ、頭上に色ある人いると思うんだけど、そういう人を探して、死なないようにしてあげるんだよ」
そんな簡単に死人が出たら怖いわ!
ま、どうせ見つからないと思うし…
「え?」
「どうした? もしかしてもう見つけちゃったりして」
まさかの、一瞬で見つかった。
「どこどこ?」
「えっと……あそこの金髪の高校生? 赤だわ」
すると、零は何も言わずに、俺の腕を掴んで一目散に走った。
零がその金髪高校生に話しかけた。
「ねえねえ、ちょっといい?」




