魔法についての記述
魔法は本来一つの個体として存在し、意思を持つ生物であると推測される。
当該個体は宿主を必要とし、適合する人間に寄生することで安定した存在方法を確立する。寄生関係は安定的であり、通常一個体につき一宿主のみが確認されている。
しかし、ドールマスターと呼称される個体において、魔法力の異常増幅が観測された。当該個体では制御不能な魔法力の溢出が確認され、それに伴い、本来単一であるはずの魔法が断片化し、周囲の少女個体へ拡散・寄生する現象が発生したと考えられる。
当該断片は宿主に対し魔法行使能力を付与し身体能力の向上をもたらす一方、根源個体との接続を維持していると推定される。
そのため、根源個体の消失時、全断片において同時的な機能停止が発生した。なお、この際に発生する負荷は極めて大きく、未成熟な少女の宿主においては生存が非常に困難であると報告されている。
以上のことから、当該事象における魔法少女の一斉消失は、根源個体の消失に起因するものである可能性が高い。
ただし、本記述は観測記録による推測を含むものであり、全容の解明には至っていない。なお、魔法の完全消滅は確認されていないため、同様の現象が再発する可能性は否定できない。
――魔法少女管理委員会本部司令官(記録)
※注 本記録は一部改竄の可能性が指摘されている。




