30_エピローグ
色々話してイーダは納得したらしい。
マリア殿下にはうまく誤魔化すと言って寮に戻っていた。
3人は改めてお茶を淹れ直し一息吐いた。
「・・・やっと帰ってくれた・・・」
サーシャは茶器は茶菓子を避けてテーブルに突っ伏す。
「お行儀が悪いわよ。」
アリサの言葉に突っ伏したまま力なく言葉を返す。
「だって、何時襤褸を出すかと思ってずっと気を張っていたんだもん。」
「そうね。私も先のことを聞かれたらどうしようと思って冷や冷やしたわ。」
エリスは紅茶に砂糖を入れた。
「今頃、あっちで2の話が始まっているんだよね。」
「ええ、入学前に調べたけど全員存在が確認できたわ。」
2を遊んでいるアリサはこちらの関係者だけでなく、向こうも調べていた。
外国とも広く商売をしている子爵家にいた頃の話だ。
他の国も同じように調べていたので多分気付いていないだろう。
「3の人も居るの?」
「全員じゃないけど何人かはアリサの調査結果に居たわ。」
サーシャは身を起こし、茶菓子を摘まむ。
「3の主人公は?」
エリスは首を横に振る。
「今はまだ隠れている時期だから・・・」
3の主人公はその国の元王族、王家のご落胤と言う奴である。
王政から共和制に移る際、家臣によって逃がされた王子の孫にあたる。
男女の主人公は従妹にあたり、ゲーム界隈ではこの二人のカップリングが一番人気だった。
サーシャの前世は多分2が出る前に亡くなっているので2も3も知らない。
どちらも遊んでいたエリスを羨ましいと思う。
「エリスの言うアニメ、観てみたかったな。」
「うーん、深夜時間帯で際どいセリフも多いからサーシャには少し早いんじゃないかなあ。」
「うー、エリスが子供扱いする・・・」
「実際子供でしょ。」
アリサの突っ込みにサーシャはまた突っ伏そうとして止めた。
「魔王、復活するのかな?」
「どうでしょう?色々変わっていますし。」
サーシャはエリスの方を見る。
「そこら辺の経緯は語られているの?」
「ゲームのオープニングで誰かが大樹を傷付けたことが切っ掛けみたいな雰囲気だったのですけれど。」
「それが何時かは分からないか。」
「ええ、ごめんなさいね。」
神話の大樹がどこにあるのか?所説あり、英雄達の子孫は皆自分達にところにある大樹がそれだと言っている。
実際は魔王討伐後、英雄達が大樹の枝を持ち帰って自分の国に植えたものである。
本家がどこにあるのかゲーム内でも曖昧にしか語られていない。
「ま、今心配しても始まらないか。」
そう言ってサーシャはエリスとアリサの顔を見る。
「ねえ、卒業したら2や3の舞台に行ってみない?」
「とっても心惹かれるお誘いですけど・・・」
「エリスは卒業したらすぐに結婚式だもんね。」
既に入学前から準備を進めている。
今更キャンセルできないしする気も無い。
「それよりもサーシャはどうするの?
交際、申し込まれているんでしょ?」
あーうー唸るサーシャを見て二人は微笑む。
結論はまだまだ先の様だった。
閲覧、有難うございます。
面白いと思ったら評価をお願いします。
一旦ここで完結です。
その内、2,3の話を書くかもかもしれません。
多分外伝話は書くと思います。




