シャーロット・ガザード侯爵家令嬢の場合
「キャスリーン様、エリオット殿下はいったいどうされているのですか?殿下なら阻止できるのでは?緊急令嬢会議開くほどの事かしらん?」
私はシャーロット・ガザード侯爵家一人娘、18歳が適齢期のこの国の令嬢会では年かさの23歳。
行き遅れた23歳、殿方と遊びすぎて行き遅れたって言われている。
ボンキュッボンだしね。12歳からボンキュッボンだったの。
まあ、モテたわね。
殿方にね!
ここは、時期王妃のキャスリーンが何とかすべきだって思う、何とかするべき、めんどくさぁ~
「ええ、エリオット殿下は、ワイバーンに乗っていずこかへ行かれたと、携帯通信クォーツも持たないで!未だ連絡取れておりません」
キャスリーンの声に怒りが潜んでいる。
シルヴィアが念を押す。
「10日後のエリオット様帰国式典に、私たち全員参加になっているわよね。式典とパーティに。」
え!聞いてない、聞いてないよ。
「ちょっよまって、式典に私達も参加?聞いてないけど、第三騎士団の方には書類来ていないんだけど」
「私が第三騎士団団長に直接渡したわよ、確認してみて。」
シルヴィアが言い放つ。
マジで?ユニコーンと対峙するの?私
「ちょっとまって!私達ユニコーンと並ばなきゃあいけないの?」
「だ・か・ら、緊急令嬢会議ひらいてるのよ、まあ、シャーロット様は、ユニコーンに唾はかれても誰も驚かないからいいけど、私達は困るの!」
シルヴィアが目に見えてイライラしている。
「え、ここにいる全員ユニコーンに唾はかれる感じなの?」
その後の時間、私の頭の中は真っ白だった、何を話し合ったのか覚えていないが、解決策は見つからなかった。
ボーっとしたまま次の日出勤した。
どうしよう?
困った。
私、シャーロット・ガザード侯爵家一人娘、殿方と遊びすぎて行き遅れたって言われている23歳。
・・・殿方と遊んだことなんかねーよ・・・
処女だよ。
ああ、処女さ。
異性とのチュウも甥っ子が3つの時にほっぺにしてもらったきりなんだよ。
第三騎士団団長レックスを好きすぎてこじらせているって自分でもわかっている。
レックスが好きすぎて第三騎士団の事務員になったんだよ。
レックスは離婚歴2回で浮名を山ほど流している女好きチャラ男38歳、色気駄々洩れのマッチョなセクハラエロおっさん、おっさんだよ、15歳年上のおっさん、そう思って何度もあきらめようと頑張ったのだけど・・・。
レックスに合わせて私もチャラいふりしている。
ユニコーン?やめてほしい、処女がバレるじゃないレックスに、処女ってバレたら嫌なの。
ああ、どうしよう。
レックスの決済が必要な書類もったままドアの前でウロウロしている、式典に出ない方法考えるしかないか・・・
「シャーロットちゃん、結婚かワンナイトかどっちする?」
「ぎゃー!!!後ろから急に、話し、かけないで、ビッびっくりしたじゃない」
後ろから急に話しかけられて書類落とすとこだったわ。
「それーと、結婚もワンナイトもあなたとはごめんです!若くってスタミナのある子がイイのよ、おっさんは及びじゃない」
また、私ってばか、なーに言っちゃってるんだろ。
バカじゃん、ばかだ。
「つれないねー、シャーロットちゃんの谷間におっさんは埋もれてみたいんだよ。」
「私の谷間はふかいから年寄りは窒息するわよ、ここと、ここにサイン下さい~」
ほら、ほらね。
こういう事言っちゃっているんよ、私。
今さらチュウもしたことないなんて・・・言えない
「うぃー、こっちの書類も担当に返しといてねーシャーロットちゃん、王子帰って来る祭典でこのおっさんにエスコートさせてよ。」
なに?エスコート!
マジで、私に
やだ、うれしい、はじめてちゃんと誘われた?
やだ、うれしい
顔赤くない?赤いよね、熱い顔
ん?式典、あ
ユニコーン来るやつやん
あかんーーー
「え!?はあ?あーーー無理無理無理、むり!、この書類、担当に返却ですね。はい、行ってきます、式典はむりですから」
ぜいぜい、走って帰ってきてしまった。
どーしよー
ユニコーンにすりすりされて処女ってバレたら困る~!!!
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