表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒と赤の二重奏(くろとあかのにじゅうそう) 第二部  作者: 青ちゃん
美人と凡人とちょっとネクラな三角関係
14/24

6章 きいろの心の内 --1(きいろの想い)

 木本愛(きもとあい)は 切ない思いで

いっぱいになっていた。

こんなことってあるのって本当に思って

これは夢なはずよ 絶対にウソよ

信じられない。


わたしの好きな そう大好きな 空野くんが

空野陽くんが あのとても美人で誰からも

人気がある高遠真紀さんと 付き合うことに

なってしまうなんて。


わたしは わたしのこの想いはどうすればいいの?


わたしは どうしてこんな性格なの?


こんな性格じゃなかったら良かったのに。


こんな胸が 張り裂けそうな気持ちになるのなら

こんなみじめな思いになるのなら 誰も好きに

ならなければ良かった もうイヤよ。


空野陽くんと 高遠真紀さんが付き合ってるって

ウワサにになっても 信じられなかったし

信じたくなかった。


だから 本当に本人たちから 付き合っていると

聞かされたときは 本当になぜなの

どうしてなの?

と思って 半分泣きそうになりながら あまりの

ショックで 空野陽と高遠真紀の二人の前から

逃げるように 走って一人で帰って

しまいました。


そういう日々だったから 毎日が本当に

暗い気持ちの日々でした。


 わたしこと木本愛は 本当に本当に 空野陽くんの

ことが 好きだったんだわ。


そう思わずには いられないほどの後悔と

どうやったって この恋は実らない恋だったんだわ。


わたしみたいな この性格じゃ どうしようも

なかったんだわ。


わたし もう恋なんてしたくない。

こんなに傷つくのなら 誰も好きになんて

なりたくない。


この性格じゃ いつまでたっても お付き合いなんて

一生 出来ないのかもしれない。

そういうマイナス思考なことばかり考えて

夏休みになる1日前まで ずっと

心に雨が降っていました。


しかし夏休み前日 空野陽くんと一緒にいるとばかり

思っていた 高遠真紀さんが 一人で

昼休みいたのだった。


(どうしたんだろう)


と 心の中で思ったので ちょっとあとを

付いて行くことにした。


付いて行くと あのわたしにとっては

とても嫌味(いやみ)にしか聞こえないことしか

言わない 白川侑一(しらかわゆういち)という人が

高遠真紀さんに しつこく 言い寄って

来たところだった。


その内容は 白川侑一という人が

空野陽くんのことを とてもひどい言い方を

していたので それを聞いてかなりわたしは

腹が立ちました。


高遠真紀さんは それを聞いてから

少しして こう言い切りました。


「わたしの空野くんには なんて失礼なことを

 言うの。

 空野くんは わたしのものなのよ。

 ものと言ったら 彼に失礼だけど

 だけど彼は素晴らしいちからを持っているのよ。

 あなたのような人間よりも ずっと

 いい人間で ある意味 わたしの空野くんには

 心があるの。

 あなたにあるのは 下心だけよ」


と 言い放った。


その高遠真紀さんの 言葉を聞いてわたしは

ある意味 感動し ある意味 負けを確信しました。


あそこまで 言い切れるなんて 空野陽くんを

本当に信じ切って 付き合っているんだ。


それだったら わたしの入る余地はないわと

思い知らされました。


でも やっぱり負けたくない 小さい頃から

空野陽くんを知っていて 今までずっと恋してきた

この恋心が ウソになってしまうから。


この時から わたしは変わろう

そう変わりたい なにがなんでも変わってみせると

心に 決めたのでした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ