表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無人島で50年も修行したら、強くなりすぎたので弟子を育てる事にした  作者: ダイス
冒険者始動編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/80

エピソード17 : 山奥の一ヶ月修行

 辺境都市ラルスを離れ、シオンとユズは人里から遠く離れた山奥へと向かっていた。


 目的は、ただ一つ。


 ――修行である。


「……ここまで来れば、邪魔は入らないな」


 切り立った岩山と、濃い霧に包まれた深い森。

 魔物も頻繁に出没する、危険地帯だった。


 だが、シオンにとっては理想的な環境でもある。


「こ、ここで……一ヶ月も……?」


 ユズは不安そうに周囲を見回す。


「安心しろ。死なない程度には調整する」


「それ、安心できる言葉じゃないです……」


 小さく震えながらも、ユズはシオンの後についていった。


 ◇


 二人は谷間にある岩場を拠点にした。


 簡易的な小屋を魔法で作り、水源も確保する。


 生活環境は最低限だが、問題はない。


「さて、今日から本格的に始める」


 シオンは腕を組んで言った。


「まずは基礎体力と魔力操作だ」


「は、はい……!」


 ユズは背筋を伸ばす。


 最初の訓練は、単純だった。


 ――走る。


「止まるな」


「は、はぁ……っ!」


 朝から夕方まで、森の中を走らされる。


 坂道、岩場、沼地。

 足場の悪い場所ばかりだ。


 転べば容赦なくやり直し。


 三日目には、ユズの足は震え、立つのもやっとになっていた。


「……もう、無理です……」


「まだ半分だ」


「ええ……」


 だが、シオンは一切妥協しなかった。


 ◇


 次は魔力制御。


「魔法は、強さより安定が重要だ」


 シオンはそう言って、小石を空中に浮かせた。


「これを一時間、落とすな」


「い、一時間……!?」


「集中力の訓練だ」


 最初は数秒で落ちた。


 次は十秒。


 次は三十秒。


 何度も失敗しながら、ユズは少しずつ感覚を掴んでいく。


「……できました!」


 十分を超えた時、ユズは目を輝かせた。


「悪くない」


 シオンは短く褒めた。


 その一言だけで、ユズは疲れを忘れた。


 ◇


 中盤からは実戦訓練も加わった。


 近くに出没する魔物を相手にする。


「来るぞ」


「……っ!」


 牙をむいた狼型魔物が飛び

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ