異変
受付嬢さんの優しさを甘受した後、引換券で依頼の報酬を貰った
金額的には大した事はないのだが色々工夫したから達成感は凄いモノがある
前よりもっと優しくなった受付嬢さんは俺の為に虫系の依頼を細分化してまとめておいてくれた様だ
依頼数から言っても食いっぱぐれは当分ないな、まぁその前に億万長者なんだけど
カウンターで依頼の吟味を行っていると初音さんが慌てた様子でギルドに突入して来た
どうやら書き置きが「失踪の置き手紙」と勘違いして慌てて探しまくったそうだ
おかしいな?ちゃんと今日の予定と「心配しないで下さい」って書いておいたのに…
用意しておいた朝食は食べずに飛び出したって事なので酒場で朝定食を食べる
ご飯を頬張っていると周りの冒険者達が変な噂を話していた
村外れにある森から魔物が消えたらしい
ん?その森って初めの依頼主の近くの森だよね?
毒団子で殲滅しちゃったからいなくなっちゃったのかな?
だとしても効果が広範囲過ぎるよな…
「ねぇ、気になってるなら一度確認しに出向いた方が良いんじゃない?」
「そうだね、何が原因か分からないからね」
「念の為にシェイドの皆に指名依頼を出して付いて来て貰おうか?」
「なるほど、こっちから逆指名するのも出来るんだね?…じゃあ依頼してみようか」
受付嬢のお姉さんにシェイド指名の依頼書を作成して貰う
内容は村外れの森の捜索と問題が解決可能なら排除依頼だ
一応この間の依頼で起こった事が原因かも知れないので受付嬢さんに因果関係を含めて話しておく
「じゃあビルさん達が来たら伝えておいて下さい。僕達は旅の準備をしておきます」
「承りました」
早速俺達は家に戻って旅支度を整える
「そう言えば宿泊を予定した調査依頼って初めてだね」
「そっか、ヒロシ君はまだ駆除依頼しかこなしてないもんね」
「何か冒険者っぽくてワクワクしてきたよ」
「アハハ、でも危険はあるから油断しないでね?」
「畏まりっ‼」
「…大丈夫かしら…?」
小一時間程で準備を済ませると作戦を立てる為に再びギルドを訪れてシェイドのメンバーを待ち受ける
程なくしてギルドに現れたメンバーに声を掛け依頼内容を伝える
「この間の毒団子で相当殺したからそのせいなんじゃないのか?」
「まぁ可能性は高いんですけど流石に噂に上がる程殲滅はしてなかったですよね?」
疑問は確かめないとね




