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悪役令息とは結婚したくないので、男装して恋愛工作に励みます  作者: 湊一桜


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26/26

26. これからも、永遠に

 次の日……



 ルーカスと私の結婚式は、トラスター家近くの教会で盛大に行われた。


 苦労に苦労を重ね、白髪になってしまったお父様の腕に手を添え、バージンロードを歩く。

 教会の奥には、純白のスーツを着たルーカスが立っている。花嫁姿の私を見て、頬を染めて緊張しているように立っている。


 一歩ずつルーカスに近付き至近距離まで辿り着くと、ルーカスは頬を染めたまま、泣きそうな顔で私を見下ろした。


「綺麗だ、セシリア」


 彼は感慨深げに囁くが、このかっこいいルーカスに言われても説得力がない。ブロンドの髪を綺麗にセットして、純白のタキシードを着ているルーカスは、どこかの王子様かと見間違うほどだ。……さすが公爵家令息だ。


 彼と同じように頬を染めて、恥ずかしくなって下を向いた私の手を、ルーカスはそっと握る。温かくて大きなその手に包まれて、幸せだと思った。大好きな人と結婚出来ることが、こんなにも幸せなんだ……ーーー




 厳かな挙式を終え、太陽が降り注ぐ外へと手を繋いで出た。人々が私たちを祝福し、拍手と花びらが舞い散った。


 ルーカスは私に身を寄せ、静かに囁いた。


「俺と結婚してくれて、ありがとう。

 愛してるよ、セシリア」


 まっすぐに告げられるその言葉が、嬉しく心地よい。


「私こそ、ありがとう」


 ルーカスに告げる。


 お父様を助けてくれて、ありがとう。

 私たち一家を助けてくれて、ありがとう。

 そして、私を好きでいてくれて、本当にありがとう。

 私はこうもルーカスに愛されて、世界で一番幸せだ。



「俺、きっとセシリアに相応しい男になる。お前よりも優しくて、強い男になる」


 何言っているの。ルーカスはずっと、私よりも強くて優しい男性だったのに。

 だけど、ルーカスがそう言うなら、私だって言ってあげよう。


「私も、ルーカスに相応しい女性になるわ」


 ルーカスは少し驚いたように私を見た。


「ルーカスがずっと好きでいてくれるって、自信を持って生きるわ」


「……何言ってんだ。俺はお前のこと、一生ずっと好きなのに」


 彼は照れたようにぼやいて、ついばむようなキスをくれた。



読んでくださって、ありがとうございます!

ずっと前に書いていたものですが、公開が遅くなってしまい申し訳ありません。

長いお話でしたが、お付き合いいただきありがとうございました!!


もう一作、新作を公開しました。

読んでいただければ幸いです!

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