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affection  作者: 月那
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 親父のせいだ。

 いや、美紅のせいだ。

 あの時、いつものように軽い“好き”に誤魔化してしまうことだってできたのに。

 できなかった。いや、しなかった。

 親父たち二人が、まるでゆかりにぶち当たって来いと言っていたように思えて。

 そのまま、想いを告げてしまう、ということを選んでしまったのだ。

 だから、親父のせいだ、美紅のせいだとぐるぐると頭の中で言い訳して。

 朝まで眠れず、グダグダと思い悩んで。

「おはよ」

 だから。

 朝食の時。

 いつもなら当たり前のようにやっている挨拶のハグは、なかった。

 結局、いつだって、ゆかりからのハグを待っていたから。

 自分からは、行けない。

 でも、そこは彼女は大人だから。

 ハグがない、という事実以外は到って普通、いつも通り、全然何もなかった様子で。(あ、一応美紅とゆかり二人とも二日酔いではあるらしいが)

 その日は軽く観光なんてして、でも夕方のルカのバイトがどうしても削れなかったのでそれまでには帰宅というのが決まっていて。

「じゃあね」とバイト先にルカだけ放り捨てられたので、後のことはわからない。

 ただ。

 とにかくその日から、ルカの様子はおかしくなった。


 月曜日。

 いつもやっている何気ないバイトでの作業。最近任されていた発注作業で、やらかした。

 最近結構いろいろ信頼されていただけに、店長からの説教が痛かった。

 火曜日。

 夏休み期間なので、シフトの時間が不定期なのはちゃんとわかっていたハズなのだが。

 何を思ったか昼シフトの時間に馬鹿みたいに出て行って、パートの方々に笑われて無駄に往復するハメになった。

 水曜日。

 サークル活動で朝から練習、と思い込んでいて、体育館に乗り込んで。その日やっていたバレーボールサークルに所属する友人に引っ張り込まれ、何故かバレーボール練習なんてやってしまう。

 木曜日。

 今日こそサークルだ! と張り切って暴れまくり、結果、タクマ先輩の顔にボール直撃鼻血まみれ、にしてしまうというハプニング発生。

 金曜日。

 何気なく、ノック無しに清華の部屋に入ってしまい、遊びに来ていた七海と目が合い。勿論七海には笑われて終わったが、その後清華に激怒られるハメになった。

 土曜日。

 久々に、再びS大のサークルと合同練習からの練習試合となっていたのだが、シュートは決まらない、パスはカットされる、大真面目にS大のお姉さまに綺麗なパスをする、というわけのわからないプレー続出で、坂本ならびにナツ、タクマからクソミソにどやされる。

 この一連の、やたらとやらかしまくった一週間が、ルカにはもうどうしようもないくらい、原因がわかっている腑抜けな自分のせいなので。

 最終的に坂本から「何やってんだ?」という冷ややかな声に、とりあえず甘えて泣きつくことにした。


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