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affection  作者: 月那
22/51

手、繋ごう-3-

 毎週日曜日はドライブの日。

 になった。

 ゆかりの仕事は基本的には土日が休みなのだが、七海の為に平日の残業を極力しない代わりに、土曜日にそのシワ寄せで残務処理をしているらしい。七海も中学に入ってからは土日も部活なので、結果として日曜日だけはゆかりの自分の為の自由時間となっているのだ。

 大抵金曜日に予定の確認メッセージが入る。ゆかりがピックアップしたちょっとしたイベント情報や、少し離れた映画館で単館上映の映画で気になるものとか。

 で、そこからルカが選んで、ルート確認して、待ち合わせの時間を決めて。

 そんな何気ないやり取りが完全に「彼氏彼女」を思わせてくれて、ルカとしてはこの上ない喜びで。

 そんな中、珍しく水曜日という早い段階でメッセージが入った。

 “るーちゃん、バイトのシフトって交代できるかな?”

 “日曜日?”

 “うん。そろそろ高速道路、運転してみたくない?”

 なんか、教習所みたいだな、と思って少し笑った。

 “一時間くらいかな、かかるんだけど、隣の県にある大きな科学館行かない?”

 OKのスタンプを返す。

 “プラネタリウムがあるんだよ。るーちゃん、覚えてないかな?”

 ん? 何のこと?

 “小学校低学年くらいだったかな? るーちゃんが恐竜展やってるから行きたいって言って、あたしと美紅でベビー連れで一緒に行ったの”

 言われて、そう言えば、と思い出す。

 期間限定の展示で、その時期やたらと忙しかった親父のせいで、美紅が運転する話になって。しかもその美紅が高速怖いと言い出したら、ゆかりが「じゃああたしが運転する」なんて話になったはず。

 “思い出した。そう言えばそんなこともあったね”

 “プラネタリウム、リベンジしよ”

 “リベンジ?”

 “ほら、さやちゃんとななが暗くなった途端に泣き出して。るーちゃん一人でほっとけないから一緒に出ることになっちゃって”

 “そうだっけ?”

 “そうそう。あの後るーちゃんまで泣き出して。ほーんと大変だったのよ”

 あまり詳細までは覚えていないけれど、どうやらゆかりには忘れられないエピソードのようで。

 “けど、そう言えばあれから行った覚えがないなあ”

 “あたしもだよ。七海があまり興味示さなかったし。男の子のほうが、そういうの好きかも”

 “うん、面白そう”

 “じゃあ、日曜日はプラネタリウムね”

 諒解、とスタンプで返した。


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