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僕の番
父親は冴子が使った三枚の盃を、お盆の上に添えられていた清潔そうなガーゼの布巾で拭いて、元通りにサイズの大きなものから下にして重ねた。そして立ち上がると僕の背後へ来た。僕は冴子がしていたのと同じように右側を向こうとすると、父親は左後ろで膝立ちになった。
「あっちが東よ。」
掛け軸の真向いに設置されている大型テレビを指差しながら、母親は満面の笑みを浮かべていた。
「さ、拓臣くん。」
「あ、はい。」
僕は一番小さな盃を手に取った。
父親は冴子が使った三枚の盃を、お盆の上に添えられていた清潔そうなガーゼの布巾で拭いて、元通りにサイズの大きなものから下にして重ねた。そして立ち上がると僕の背後へ来た。僕は冴子がしていたのと同じように右側を向こうとすると、父親は左後ろで膝立ちになった。
「あっちが東よ。」
掛け軸の真向いに設置されている大型テレビを指差しながら、母親は満面の笑みを浮かべていた。
「さ、拓臣くん。」
「あ、はい。」
僕は一番小さな盃を手に取った。
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