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4-9 バスケの未来



配信チャンネル、シシTVの開局日を迎える。

4月1日18時。


深夜0時からはテストを兼ねたカウントダウン企画を試験放送として配信する。


シシTVの仕組みはほかとは異なる。


地上波や一部のBSなどの無料放送は企業CMで成り立っている。

ほかにはCSなど視聴者が課金することで運営される有料放送がある。

月額のサブスクで運営される配信チャンネルも同じくだ。


シシTVは無料配信で運営費用は企業からの高額な協賛で成立している。

ここまでは地上派と同じ。


最大の違いはCMがないことである。


そのからくりは太陽プロの大胆な取り組みにあった。


シシTVへの協賛企業については、野村卓司、アオイ、ACE、そしてシシのCM契約料を無料としたのだ。


但しその協賛権利はとてつもなく狭くした。


お金を出せばいいわけではもちろんない。


「社会的使命を果たそうとしている/果たしていること」

「健全であること」


たったこれだけだが、それが重かった。


シシが【神眼】で審査するのでその選択に間違いはなかったからだ。


実際、世界的な有名企業がどれだけの協賛金を提示しても簡単にはスポンサーには成れないことも普通にあった。


逆に小さな「健全な事業体」が僅かな協賛金でスポンサー入りをすることもある。


シシTVは、この配信チャンネルに協賛できることをステータスとすることに成功したのだった。

 


―――――――



「すごいスキームが出来ましたね」


「シシの神眼を知ってなきゃ打てない手だよ」


「協賛を宣言してた大企業が審査落ちとかシャレになりませんよね」


「こっちは落選理由も明らかにしてないしそもそも協賛エントリーすら口外してないのにな。勝手に宣言しちゃうからこうなる」


「シシくん企業コンサルとかやれば無敵だな」


「確かにな」


「商品やサービスに価値があっても関わる人がクズなら神眼は理由とともにハネてきますからね。いい仕事を産んでいるのに経営者がクズなだけとか哀れすぎますよ」


「とりあえず自己啓発本を世のために出すことを考えたら?」


「時間ができたら考えますよ」


―――――――


そして深夜0時を迎え、試験放送がスタートした。



カウントダウンコンテンツは今回のために作ったオープニングムービーと、シシを含むタレントそれぞれの撮り下ろしのプロモーション映像から始まる。

そしてシシの合宿ドキュメントの完全版、ワールドカップのダイジェスト映像などがバスケ連盟の好意で流されることになっている。


以上が18時までループ再生される予定だ。


とんでもない同接数だったがどうやらトラブルはない。


一同は安心して18時の本放送の準備を進めていくのであった。


オープニングコンテンツはバスケの日本代表対世界選抜。


東京のドーム会場で19時に試合開始となる。


日本代表

獅子川(185)SG/SF

川村(172)PG

鉢山(203)PF

渡山(206)SF

ホーキンス(208)C/PF


比江(191)SG

馬地(196)SF

カーン(211)C

戸頭(167)PG

臣永(188)SG

ジェームズ(203)SF

吉田(196)SF



世界選抜

ラバロン(アメリカ)(206)SF/PF

カラー(アメリカ)(188)PG/SG

ヤギス(ギリシャ)(211)PF

シェル(カナダ)(198)PG/SG

ニコリッチ(セルビア)(211)C

テイトン(アメリカ)(203)SF/PF

ドントット(セルビア)(198)PG/SG

ブッキー(アメリカ)(198)SG

エバンソン(フランス)(221)C

シェルドー(ドイツ)(185)PG/SG



世界選抜チーム、ヤバすぎである。

これはもう手のつけようがない。


明らかに日本の新規配信チャンネルで仕切れる試合ではなかったが、知らないところでミラクルが連発してまさかの実現となった。



そしてそのスーパーゲームはとても素晴らしい内容だった。


日本代表 121-124 世界選抜


最後まで手に汗握るシーソーゲームは世界選抜が意地を見せた。


獅子川 71点(3p 15/17)11AST 15REB


試合の終わりに全員が笑顔でハグをして健闘を称え合うその姿は世界中を感動させた。


その収益はもともとすべて寄付されることになっていたが、追加のサプライズがあった。


同時に世界各国の連盟や団体からのチャリティーや支援により、参加国の公園に多数のバスケットコートが設置されることになったのだ。


主催である日本へ寄贈されたのはとんでもない数。

公園にあるどんな遊具よりもバスケットゴールの方が当たり前にある環境だ。


バスケは世界の国技とも呼ばれるようなステータスを手にしたのだった。


そのことが試合直後にサプライズ発表されたときは、日本の選手たちは全員が泣き崩れた。


それを世界選抜チームのメンバーが抱き起こし彼らもまた涙する姿には世界中も涙し、感動を巻き起こしたのだった。

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