前半
私はロージー・スミス。魔法学園2年生の平民だ。
今私は王宮で一番権威がある大広間にいる。
今日、ここで行われるのは、国中の貴族たちが一斉に会する新年最初の夜会。この夜会はデビュタントの場でもあるため、建国祭、国王陛下の誕生祭と同じくらい華やからしい。
この大広間で行われる夜会に参加できるのは、貴族だけ。平民である私は、本来参加することはできない。
だけど、私は魔法学園の生徒。貴族のお友達が大勢いる。
「一度でいいから、新年の夜会を見てみたい」と言ったら、この国の次期君主になる同級生が、正式に招待してくれた。
なぜ、平民の私に貴族のお友だちがいるかと言うと、私には魔力があったからだ。
この国では「魔法が使えるものは、魔法学園に通わなければならないこ」と言う、法律があるからだ。魔法が使える者の9割は貴族だけど、ごく稀に私のような平民でも魔法を使うことができるものが現れる。
魔法で発展してきたこの国では魔法が使える人は貴重な人材ある。それと同時に未熟な者が魔法を使うと、それは国を揺るがすほどの恐ろしい凶器になる。そのため、貴族平民問わず10歳になると魔力判定を受けることが義務付けられている。
魔力判定で魔力があることが分かった私は、魔法を学ぶため通称「貴族学園」と言われる魔法学園に通う事が義務付けられた。
魔法学園は4年制の学校で、入学年齢は15才と決められている。昨年、15才となり私は夢を胸をときめかせながら魔法学園に入学した。
最初は平民ということで中々お友だちができなかったけど、私の魅力に気づいた生徒たちが続々と私に声をかけてくれて、たくさんの貴族のお友達ができた。
昼休みに一緒にランチを食べたり、休日に一緒にショッピングを楽しんだり、夜を一緒に過ごしたり。手料理を振る舞ったこともあった。あまりにも、私とお友達が仲が良すぎるため、お友達の婚約者が私に「婚約者にひっつくな」って注意されてしまった。だけど、私は何も悪いことなど一つもしていない。
私は、友だちと一緒にご飯を食べたり、遊んだり、夜を一緒に過ごしているだけ。それに、私と一緒にいると、友だちはキラキラと輝き、魅力が増す。友だちの婚約者たちも、それがわかっているから、強く私に言えない。
それはそうと、私のお友達はみんな親切で、私が身に付けているもの全て「夜会用のドレスと宝飾品を持っていない」と言う私に、お友達が好意でドレスから靴、宝飾品まで準備してくれた。
靴は伯爵家のお友達、髪飾りは侯爵家のお友達、ネックレスとイヤリングは公爵家のお友達。私を美の妖精と崇める子爵家・男爵家のお友達からは連盟で高級ジュエリーショップのブローチを貰った。そして、身に纏うドレスは隣国の皇太子からいただいたものだ。
「婚約者がいるのに、私にプレゼントをしていいのか」と聞くと、「友達にプレゼントを渡すことは当たり前のこと」と、皆口を揃えて言う。
断るのも悪いと思い、有り難く受け取った。
「ロージー!!出てこい!」
夜会のメインイベント、今回デビュタントを迎えた令嬢が一人一人紹介されているなか、珍客が現れた。
昨年の9月に行われた学園の卒業パーティーで婚約破棄と喚き立てた、この国の王子であるアーロン王子だ。卒業パーティーを台無しにしたため、国王陛下から謹慎を言い渡されたと聞いている。アーロン王子の謹慎が解かれたと言う話を聞かないため、勝手に抜け出して来たのであろう。
そんなアーロン王子は、何故か鼻息を荒くして私を探している。
周りいる貴族たちは迷惑そうに、そして冷ややかな目でアーロン王子を見ている。特に、デビュタントの主役の令嬢やその家族からは、ものすごく睨まれている。
「ロージー!!隠れてないでさっさと出てこい!」
「何かご用でしょうか?アーロン王子」
アーロン王子が何回も私の名前を呼ぶため、渋々アーロン王子の前に出た。
「王太子である私が呼んでいるのに、なぜ直ぐに出てこない!」
「申し訳ありません」
はぁー、めんどくさい。アーロン王子なんかのために、時間を使いたくない。アーロン王子に使う時間があるなら、お友だちと話がしたい。
「貴様のせいで、私はブリジットとの婚約を破棄したのだぞ!あんなに愛し合っていたのに。婚約破棄のせいで私は謹慎処分になり、王太子の地位を剥奪された。この数ヶ月悲惨な目にあったのだ!全て貴様のせいだ!」
「はぁ?」
どうして、アーロン王子が起こした婚約破棄騒動が私のせいになるの?そもそも、愛し合っていない。それに、自分の事を「王太子」と言っているけど、お友だちの話だと、アーロン王子は元々王太子ではないらしい。
詳しいことは知らないが、この国では君主教育か終わらないと王太子になれないとのこと。アーロン王子の学園での成績を知っている身としては、魔法教育と君主教育の差はあれども、平民の私でもアーロン王子の頭の出来を察する事ができる。
「皆のものにも聞いて欲しい!私が9月に婚約破棄騒動を起こした原因は、この悪女ロージーにあることを」
どうして、私が原因で婚約破棄することになるの?
去年の9月は隣国にいて、隣国の皇太子たちと「聖樹の森」と言われている皇族と皇族の婚約者など、皇族に認められた者しか入る事が許されない聖域にいた。隣国に居た私が婚約破棄の原因になろうはずがない。
「私が婚約破棄した原因、それはこの悪女ロージーに魅力魔法のせいだ!」
「はぁ、確かに私は魅力魔法を持っていますけど……何か問題でもあります?」
「認めたな!」
私が魅力魔法を使えることを認めると、アーロン王子は顔を輝かせた。
「去年の5月、私が学園内を散歩しているときに悪女ロージーと出会った」
他の学校の事は知らないが、魔法学園では3月から新学期が始まる。私は去年の3月に入学をした。
入学してから2ヶ月ほど経ったある日、貴族のお友だちがたくさん出来たため、貴族のマナーを学ぼうと思い、初級マナー教本を借りようと図書館に向かっていた。向かっている途中で、アーロン王子にぶつかってしまった。
正確には、木の上で寝るという王族らしからぬ行動をしていたアーロン王子が、木の上から落ちててき、私にぶつかったのだ。木の上から落ちたのに、散歩って……自分の都合が良いように記憶改ざんするな。私の悲鳴を聞きつけたお友達の1人が、慌てて私に聖魔法で治癒してくれたため事なきを得た。
私とアーロン王子の接触はその1回だけだ。
アーロン王子は加害者で、私は被害者という立ち位置だ。巷のラブロマンス小説じゃあるまいし、ここからラブストーリーは始まらない。
「最下位クラスのFクラスであるロージーと王太子である私とではクラスが異なるため交流はない。きっと、その時にロージーは私の目を盗んで私に魅力魔法をかけたのだ」
魔法学園では特殊クラスのFクラスと、火・水・土・風の四大属性ごと、そして能力の強さ別のAからDまでのクラスに分かれている。
例えば、火のAクラスなら山火事並みの炎を操ることができ、火のDクラスは焚き火程度の炎しか操ることしかできない。
だけど、私が所属しているFクラスは最下位クラスと言うわけでなく、四大属性のどれにも当てはまらない……魅力魔法や闇魔法、聖魔法などの特殊魔法を持つ人達が集まるクラスだ。
私を含めて、Fクラスの生徒は自分の魔法に誇りを持っており、その力を正しく使おうと勉強に励んでいる。
万年補習を受けている、Dクラスのアーロン王子に言われたくない。
そんな残念頭のアーロン王子は、私が魔法をかけたと言っている。しかし、私はアーロン王子に魅力魔法をかけていないと断言する事ができる。
「私はロージーに出会ってから、寝ても覚めてもロージーのことばかり考えるようになった。毎日手紙を書き、毎日ロージーの机に可憐な花を置き、毎日ロージーの使っていたペンをロージーだと思い愛でたりした」
うわぁ、気持ち悪い
それよりも……
「ストーカーの正体はお前か!?」
毎日送られる数十枚の差出人の名前が無い気持ち悪い怪文書。毎日無くなるペン。毎日教室の机に置かれる白い花。捨てたはずの物が新品になって戻ってくる恐怖。
あまりの恐怖にお友だちに何回も相談し、心配をかけてしまった。
ストーキング内容がだんだんとエスカレートしているため、お友だちの1人に勧められて、隣国に短期留学すると事になった。
「貴様のために、卒業パーティーでブリジットとの婚約を破棄したのに、貴様はその場に居らず、私に恥をかかせた。貴様は私に魅力魔法をかけただけではなく、結婚詐欺をしたのだ!王太子である私を騙すとは万死に値する。騎士たちよ、あいつを捕らえろ!」
アーロン王子は舞台の主演俳優如く演技かかったように言う。
私の魅力魔法のせいで、婚約破棄だなんて……そんなはずは無い。何度も繰り返すが、私のせいで無いと断言できる。いいかがりだ。冤罪だ。
「アーロン王子、本当に私の魅力魔法にかかったのですか?」
ありえないと思うが、念のためアーロン王子に本当に魅力魔法にかかっていたのか質問する。
「当たり前だ!そうでなければ、私があんな愚かな行いをするはずがない!」
あぁ、コイツ馬鹿だ。物語に登場するダメダメ王子だ。姉の次回公演に登場する、ざまぁされる王子そのものだ。
「アーロン王子、私の魅力魔法は女性にしか効果がありません」
「なっ……」
「私の魅力魔法の正式名称は『女性限定魅力増幅魔法』です。私の魅力魔法は、女性が持っている魅力を増幅させるものです」
「嘘だろう………」
私の言葉にアーロン王子は顔を真っ青になった。
私の魅力魔法は女性の魅力を引き出し輝かせるもの。それも、偽りの魅力ではなく、その人が元々持っている美しさや才能などを幅させるのだ。
最初にお友だちになった侯爵令嬢のレイラ様は、その赤髪を婚約者に馬鹿にされ、いつも下を向いていた。私が赤髪を梳かしたところ輝きを増し、自分に自信がついたお友だちは家族を説得し婚約白紙を手に入れた。今では、新しい婚約者と楽しく過ごしている。
その次にお友だちになった伯爵令嬢のクラリス様は、背が男性並みに高いことがコンプレックスだった。私がその身長を褒め、その手足の長さを生かすべく剣術を勧めたら、剣術の才能に目覚めた。
剣を操る姿は凛々しく、学園ではファンクラブまで結成された。卒業後は騎士団への入団が決まっている。
公爵令嬢のブリジット様は、細い目がコンプレックスだった。まん丸で大きい目が美しいとされているこの国で、お茶会に参加するたびに、いつも肩身が狭い思いをしていた。
世界一の歌姫と呼ばれる、オペラ歌手の姉のツテを使い他国のメイク本を手に入れて、そのメイク本に載っているメイクをブリジット様に施したところ、男女問わず振り返るほどのクールビューティが爆誕した。
私の魔法は効果抜群だけど、魔法の効果は長くっても1ヶ月しか持続しない。しかし、自分の隠れた魅力を知った令嬢たちは、その魅力を持続させようと努力をする。
努力したら努力した分だけ実際に魅力が増し、それが嬉しかった令嬢たちは、私が増幅させた魅力以外のところも高みを目指して努力をする。
その努力する姿に感化されたそれぞれの婚約者たちも、各々が令嬢に見合うように努力を始める、という好循環を生み出している。
それに、私の魅力魔法の大きな特徴として、私が触れたところだけでなく、私と同じ空間にいるだけで、魅力増加の恩恵を受けることができる。
そのため、少しでも私と一緒に居たいご令嬢たちに囲まれながらお昼を食べている。
私と一緒に居れば居るほど彼女たちの魅力が増すため、彼女たちの婚約者たちは嬉しい反面、同性とはいえ私と彼女たちの距離がとても近いことに微妙な気持ちになるらしい。
また、友だちの幸せを思い直感選んだ物は、友だちの魅力を引き立たせる。そのため、友だち・友だちの母親と一緒にお見合いやデビュタント後の夜会参加のドレス、花嫁衣装など人生の岐路となる大切な場面でのドレスや装飾品選びを手伝っている。
男性からは悔しい気持ちを抑えながら、婚約者や好意を抱いている女性へのプレゼント選びの手伝い依頼が多く寄せられている。
それに、私が作った料理を食べると、体の中から美しくなれる。前日の夜に、私が作ったお菓子やスープを食べると、次の日朝には肌は白くみずみずしくなる。私の手料理のおかげで、美容の敵と言われ淑女にはご法度である徹夜をして、夜を楽しんだ事もある。
私の魅力魔法は年齢に関係なく、女性の魅力を増幅させるため、友だちだけでなく、友だちの母親や祖母にも可愛がられている。
そのため、隣国へ短期間留学が決まると、女子生徒とそのご家族が、私とのしばしの別れに涙した。
私の魅力魔法の効果について、この場にいる大勢の貴族が知っている。だから、平民でありながら特別に招待されたのだ。
それで、私が今回の夜会に参加するというと、今回デビュタントする家族の方々……特に婚約者のいない令嬢の家族の好意で、私専用の席を用意してくれた。パーティーが始まるまで、今回の主役達に囲まれていた。
「……アーロン王子、もし私の魅力魔法が効いたのであれば、アーロン王子は女性と言うことになってしまいますけど」
靴をプレゼントしてくれた、凛々しい伯爵令嬢のクラリス様は、私の言葉に「プッ」と小さく吹き出した。それを皮切りに、会場のあちらこちらからクスクスという笑い声が聞こえる。
「わ、私は男だ!」
「それなら、なぜ私の魅力魔法が効いたのですか?」
「~~!」
アーロン王子は私の言葉に、今度は顔を真っ赤にしている。
「ロージー、それ以上アーロン王子を追い詰めてはダメよ」
婚約者が取り寄せているトリートメントのおかげで、私の魅力魔法が無くても、赤く輝く髪の侯爵令嬢のレイラ様は笑いをこらえながら言った。
「そもそも、アーロン王子は何で私に婚約破棄を突きつけたのかしら?婚約もしていないのに」
扇で口元を隠しながら、私の左隣やってきたのは、ネックレスとイヤリングをプレゼントしてくれたクールビューティ公爵令嬢のブリジット様。
「な、なぜブリジットは私の婚約者でないのだ?ブリジットの家であるアップルビー公爵家の者が王配になると聞いているぞ?」
「……お兄様、王配の意味わかってますか?王配とは女王の配偶者を指す言葉です。つまり、私がこの国の女王となり、私の婚約者であるアップルビー公爵家の長男グレン様が王配となることを指しています」
そう言いながらこちらに来たのは、平民である私が夜会に参加できるように、特別な便宜を図ってくれた、お友達の次期君主であるアビゲイル王女様。その後ろには、顔を真っ赤にした王妃様と、王妃様をなだめている側妃様がいる。
これも平民てある私は詳しくは知らないが、アーロン王子のお母様は王妃様で、アビゲイル様のお母様が側妃様なのだが、王妃様と側妃様はとても仲が良いらしい。
どのくらい仲が良いのかと言うと、私が参加しているお茶会に、何回か変装して仲良くお忍びでお茶会に参加しているぐらい仲が良いらしい。どの御婦人が王妃様と側妃様なのか私には判断できないが、たまにお茶会の席でアーロン王子の頭の悪さと不真面目さを堂々と批判している二人組の御婦人に出会う。
ブリジット様曰く、王妃様がアーロン王子の立太子反対派筆頭らしい。
「そ、そうだ。ロージーではなく、ロージーの指導教員の魅力魔法のせいだ」
「アーロン王子の言うとおり、私に個人レッスンを付けている先生も魅力魔法の持ち主ですが……私の先生、男性ですよ。ついでに、先生の魅力対象は動物です」
王妃様の憤怒の表情に後ずさりしながらも、アーロン王子は私の指導教員の事を思い出し、勢い良く私の指導教員を悪人に仕立て上げようとするが、私の言葉に黙り込んでしまった。会場の何処かで「ミジンコ王子」と誰かが呟いた。その言葉に、クスクス笑いが大笑いになった。
先生と言っているが、実際には私の大叔父に当たる。大叔父の魔法は、動物(人間は除く)限定魅了魔法だ。騎士団専属の調教師として、馬の調教を行う傍ら、私に魅力魔法の使い方を教えてくれている。
そんな大叔父の魅力魔法はミジンコから魔獣・ドラゴンまで魅了することができる……らしい。大叔父が実際にドラゴンを魅力している所を見たことがないため、本当なのか定かではない。
しかし、先代国王陛下が統治していた時に、ドラゴンの大群がこの国を襲ったらしいが、大叔父がドラゴンたちを説得して事なきを得たと、学園の歴史の授業で習った。
この国では、魔法は血に宿ると言われいる。
そのため、貴族たちは強い魔力を保つために、貴族同士で結婚をする。貴族同士なら例え当人たちが魔力を持ってなくっても、その間に生まれた子供は魔力を持って生まれてくる可能性が高い。
しかし、濃すぎる血は毒にもなるため、血を薄めるために、平民の優秀な魔力持ちを家に迎えることもあるらしい。魔力と血はそれほど密接に関わっている。
そんな中で、私の家系は平民でありながら、特殊魔法を持つものを多く輩出する珍しい家系だ。
特殊魔法は四大属性の家系の中から突然あらわれる事が多いのに、私の家系は安定して特殊魔法持ちが現れる。存命の者の中で大叔父・父親・私・従兄弟がそれぞれ特殊魔法を持っている。
普通ならこんなに魔法持ちが多いなら、準貴族である準男爵になりそうなのに、我が家の特殊魔法は特殊すぎで国防に役に立たないため、ずっと平民である。
そりゃ、魅力魔法(動物限定)、付与魔法(靴限定であらゆる付与を与えられる)、魅力魔法(女性限定魅力増幅)、光魔法(発光魔法。発光するだけ、治癒・浄化するような力なし)だからね。
他にも、魅力魔法(水を住処にしている生き物限定)や気分向上魔法(自他ともに気分を向上させる魔法。力加減を間違えると素面で泥酔状態にしてしまう)、影魔法(無機物の影を任意の形にすることができる)や天候操作魔法(晴れ人形を作り、晴天にする。晴天にすることしかできない)、付与魔法(身に付ける物が絶対に落ちない・無くさないと言う付与限定)、状態維持魔法(物の劣化を防ぐ。絵画の日焼け防止や銀食器の酸化を防ぐ事ができる。その物の一番状態良い時の状態を保ち続ける事ができる)、緑魔法(植物が元気よく育てることができる)など、癖が強すぎる特殊魔法を持っていた先祖がいた。
この国の貴族は、戦争や大災害などあらゆる国のピンチの時に国を守るために、前線に立つ者を指す。前線に立ち戦えない者・力を持っていない者は、魔力持ちでも貴族になれない。
そのため、この国の筆頭公爵家出身の王妃様は、国王陛下や王妃様が注意しても、魔法の勉強や君主教育をサボり、王子と言う身分を振りかざして遊び歩いているアーロン王子の事が、自分の息子ながら許せないらしい……とアビゲイル様からだいぶ前に聞いた。
晴れ人形は、てるてる坊主のような人形です




