8-2 ヒダールたち、隠れ家で作戦会議をする!
「なるほど。予想以上にプレイヤー海軍が多くなって、厳重になってるのか。
っで、そんな場所で、リオンとアスナが、食材探しで、キャミーは銀行破りかァ。それはキツイなァ」
「そうなんですよねー。なんか、モンスターの群れを倒し、海底ダンジョンをクリアすることで、ボヤージュを救うイベントがあったらしくて。それで、救ったプレイヤーが多く残ってるんですよ」
「海軍がうろうろしてるから釣り出来なくて。マジでつらたん」
「私なんて、賞金稼ぎと海軍の目の前で銀行破りよ? マジで難易度終わってるわよ」
うん。話を聞いてみたが、ヤバいな。マジで。
まず、リオンとアスナは、食材目的だ。
どうも、必殺技習得クエストで料理勝負をしていて、その最後の勝負に使う食材が、この島の海にいる魚モンスターらしい。
でも、ハントをしていると海軍が邪魔をしてくると。
なるほどねぇ。
んで、キャミーの方はというと。
「NPCの海軍だけでなく、プレイヤーも銀行よく使ってるのよ。この状況で、銀行襲うって、もう自殺じゃない」
うむ。あの堅牢で有名な、銀行を破りに来たらしい。
でもまァ、上手くいってはないわな。この様子じゃ。
よし!
「協力しよう! 俺、海軍基地の破壊だから、破壊すればお前ら楽にできるだろ。だから、なんか情報が欲しい」
「乗った! じゃあ、狙撃を提案します!!
ボヤージュの街の外れの灯台からなら、狙撃できると思うんだ!!
そっちで暴れてくれたら、注意がヒダールさんに向いて、私たちは釣りができるし!
お姉ちゃんも強盗できるから! いいと思う!!」
リオンは狙撃か。
まァ、確かに。俺にタゲが向くだろうから、他は手薄になるだろうし。
悪くはないのか?
「私はダンジョンからの奇襲を押すわ。
このボヤージュの地下にはダンジョンがあって、そこから基地や銀行の下に行けるの。
だから、基地と銀行を襲撃できるわ。
その騒ぎがあれば、リオン達も釣りができるから、良いと思うの」
キャミーは、ボヤージュの地下にあるダンジョンからの、奇襲作戦か。
確かに、地下から入って暴れられれば強いだろうな。
皆もクエストに集中できるだろうし。それもいいカモ。
「えっと、じゃあ私は、潜入かな。
賞金稼ぎの店に入り浸ってる将校を知ってるから、それを倒して潜入……リスクはかなりたかいけど、リターンはマジで高いと思う」
アスナは、潜入案だな。
確かに、潜入できれば暗殺できそうだ。
一方的に勝てるかもね。
ばれたら、全面戦争になるけど。
……ふーむ。
よし!
「キャミーの案で行こう。ダンジョンからの奇襲だ!」
「分かったわ! じゃあ私が案内するわね!」
「じゃ、私たちは騒ぎに乗じて釣りするか!」
「頑張ってください!!」
おう! 任せとけ!!
そういうことで、作戦決定!!!
ダンジョン攻略に乗り出したのであった!!!




