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人生が余りにもクソだったので、とりあえずネット小説を書いてみた  作者: 瞳夢
第二部 義妹だから兄を好きになっても問題ないよね!
33/44

第33話「妹ルート確定⁉」

お待たせしてしまい申し訳ございません。第33話目になります。いつも通り楽しんで頂ければ嬉しいです。

    第33話「妹ルート確定⁉」


『お兄は誰にも渡さない! お兄は咲姫のだもん!』


 咲姫にあそこまで想われていたとは思わなかった。と言うか、好意を向けられていることにも気が付いていなかった。


 となるとこのままだと、梨衣と咲姫とでの全面戦争にまで発展しかけないか? いやいや、それはさすがにライトノベルやマンガの読み過ぎか。くそ、この場合の上手い切り抜け方を誰か教えてください! 某有名なハーレム主人公なら知ってそうだけど、残念ながらここは無情にも現実だ。そんな上手く回っていない。


「……せ」


 しかし、これ以上咲姫との関係を進めていいものなのか? 1日目でこれなのだ。残り6日もあると言うのに俺は耐えられるのか? でも、咲姫のおかげで次の作品のヒントを得られたのは確かだった。さっきは咲姫の猛アプローチで考えている暇がなかったが、あの状況を上手く小説に書ければ面白いものが書けそうな予感がしていた。


「……波瀬!」


「はいっ!」


 教師に呼ばれていたらしく、俺が返事をした時にはものすごい目でこちらを見ていた。


「波瀬、今日はいつになく授業に身が入っていないようだな」


 ちなみに今の時間は英語なのではあるのだが、俺から言わせれば日本人なのにどうして英語なんて学ばなきゃいかんのであると思うわけですよ。日本人は日本語だけ話せれば良くない? と思ったことのある高校生は少なくないと思う。いや、あくまで俺の考えではあるのだけど。


「おい、波瀬。お前、今日本人だから英語を学ぶ必要がないとか思ってなかった?」


「いえ、まさか思ってませんよ。そんなこと」


 バッチリ、思ってました!


 俺はそう思いながらも、英語の担任教師である深山美千留にそう返した。


 深山美千留。御年で28歳になると噂なのだがまったくその年には見えず寧ろもっと幼く見えるため、生徒からは大変人気が高い。しかし、見た目に合わず口が大変お悪いのです。


「ほう、そうか。だったら、ちょっと前に出てこい。今からお前に特別でスペシャルなプレゼントをしてやろう」


 特別もスペシャルも同じ意味なのではとは思ったが、無理に話をややこしくしたくはないので、俺はそこには触れず黙って前に出た。

 深山先生は何やら楽しそうに黒板に、その特別でスペシャルな問題を書いていく。


「ああちなみに、これ解けなかったら波瀬は罰ゲームで掃除な」


「理不尽すぎませんか?」


「うわの空で授業を聞いていたのはどこのどいつだったかな?」


 俺はそこまで聞いて何も言えなくなってしまう。うわの空で聞いていたのは事実なので、どうしたって言い返せないでいた。


 俺は黙って深山先生が黒板に問題を書いていく様子を見ていた。そして、書き終えた問題を見てみたら、余りにも理不尽な問題じゃないのかと思えてしまうほどの問題だった。


「えっと、この問題って俺じゃあ解けないですよね?」


 明らかに高校2年でやるような内容とは思えなかった。読めない単語とかちらほらとあるし。


「ちゃんと私の授業を聞いていれば、このような問題はすぐに解ける。その程度の問題なんだがな」


 ちゃんと聞いていればって、全員が全員そんな簡単に英語が出来るようになるなんて思えないんだけど。

 俺はため息を一つ溢すと、問題に向き直る。どうやら、少しでも問題にちゃんと取り組まないと許してもらえそうにないし。寄りにも寄ってこんな時にこんなことにならなくても。


 俺はそう思いながらも問題文を読んでいく。黒板には英単語が並び、1箇所だけが空欄になっていた。


 きっと、この空白に合う単語を入れろってことなんだろうけど、駄目ださっぱり分からん。それに、日本語にすら訳せないし。


 ちなみに言うと、成未は決して頭が悪いわけではなかった。だが、どういうわけがいつも英語だけがどうしても悲惨な結果になるのだ。


 私が何だって? てる……ひむ……とぅー…………数分の間、呪術のような言葉が俺の口から紡がれるが、それが答えに辿りつくことはなかった。


 俺は数分間考えた末、両手を上げ降参の合図を深山先生に送った。


「まったく、お前は本当にどうしようもないな。どれも、すでに習った単語ばかりだろうに。ちなみに、この問題を日本語に直すことは出来たか?」


「いえ、まったく出来ておりません」


 これ以上の火種を生みたくなくて、俺は敬語で深山先生にそう返す。深山先生は俺の答えを聞くと、これ見よがしに大きなため息を吐いた。


「もう、席に戻っていいぞ。ああ、波瀬は約束通りに掃除してもらうからな」


 本当に良い性格をしいている先生だよ、こんちくしょう!


***********************


 放課後、俺は深山先生との約束通り空き教室で掃除をさせられていた。普段使っている教室と同じ間取りなので、ここを1人で掃除するのはさすがに腰が折れるぞ。


「良いか、波瀬。ここの掃除が終わったら帰っていいからな」


「さすがに、色々と理不尽な気がするんですけど」


 俺は無駄だと思いつつも最後の抵抗に出てしまう。


「私は何も今日だけの波瀬を見て言ってるんじゃない。ここ最近、授業に身が入らないことも多かったし、それに私の小テストで事あるごとに赤点レベルを叩きだしてくれたのは、どこのどいつだったかな? その狼藉を今日の掃除一回でチャラにしてやると言っているのだから安いモノだろ」


 平然と言ってはいるが、何気に教師が言ってはいけないことではないだろうか?


「おっと、先生はいまから職員会議があるからちゃんと掃除をやっておけよ。会議が終わり次第またここに戻ってくる」


 一方的に言うだけ言って、深山先生は職員室へと向かってしまう。


 俺はそんなロリ先生を見送りながら、掃除を始めることにした。これ以上、何かを言って時間を無駄にはしたくないからだ。


 しかし、いざ始めたとはいえ、いつもは複数人でやっていることを1人でやっているため、時間は何倍もかかってしまう。


あのロリ教師、こうなることが分かっててこれをやれって言いやがったな。


 俺は悪態を吐きながら、次々と掃除を行っていく。幸い家で家事をやっていたので、そこまで苦にはならないと言えばならないのだが。


「成未、何やってるのよ?」


 俺が黙々と掃除を行っているのと、教室の入り口に咲姫が立っていた。


「見ての通り掃除だよ」


 俺は短く答えると、掃除を進めていく。


「はぁ~、まさか、補習の代わりに掃除をやらせられてるってとこかな。まったく、自身の兄としては恥ずかしいことこの上ないけど、でも、そんな成未も好きだから良いけど」


 咲姫はそう言いつつ、ぞうきんを取ると床を拭いていく。


「なんだ、手伝ってくれるのか?」


「成未が情けないから、仕方ないから成未の彼女の咲姫が手伝ってあげる!」


 勝ち気な咲姫の態度に俺は苦笑を漏らしてしまうが、咲姫のそんな優しさに嬉しく思うのも事実だった。


 俺と咲姫は黙々と掃除を進めていく。こうやって、咲姫と学校で過ごすことはあまりなかったことなので、何だか新鮮な気持ちになってしまう。


 俺も床を掃き終えたので、咲姫に倣って床の拭き掃除を始めていく。ある程度、床を拭き終えた俺は、何気なしに顔を前に向けた。


 ぐっ……!


 俺は驚愕に見舞われた。なぜなら、目の前には床を拭いている咲姫の姿があるのだが、制服姿で掃除を行っているため、もちろんスカートなわけで俺の目の前にはピンク色の下着が目に入ったのだ。


 咲姫らしい下着だな。


 ぼんやりと、俺はそんなことを思ってしまう。だからだろうか、咲姫がこっちをすごいジト目を向けていた。


「成未の変態」


 咲姫は冷たくそう言い放つのだった。


***********************


 あれから、掃除を終えた俺と咲姫は買い物を終えて帰宅すると、先に帰宅していた梨衣が出迎えてくれた。


「おかえり、成未くん、咲姫ちゃん」


「おう、ただいま梨衣」


「梨衣先輩、ただいまです」


 咲姫も小さく梨衣にそう返す。


 梨衣はそんな咲姫に微笑みながら言葉を続ける。


「ご飯が出来てるから、手洗いうがいをして早くリビングに来てね」


「ああ、分かったよ」


 俺は咲姫と共に洗面所に行くと交互に手洗いうがいをしてからリビングに向かう。


「ああ、成未」


 洗面所から出てリビングに向かおうとしたのだが、咲姫に呼び止められる。何だよと思いながら振り返ると、いきなり咲姫にキスされた。


「いきなり何すんだよ!」


 俺は唇を覆いながら抗議した。きっと、顔を真っ赤になっていることだろう。


「だって、したくなっちゃたんだからしょうがないじゃん」


 対して咲姫は、そんなこと今更? みたいな雰囲気であっけらかんと言ってくるので、俺がおかしいのかと思えてきてしまう。


「ほら、早くいかないと梨衣先輩に怪しまれるよ。それとも、さっき成未が咲姫にしたことを言い付けてほしい?」


「マジで勘弁してください」


 そんな俺の姿を咲姫は笑いながら見ていたのだった。




 マジで今日は疲れた。うん、マジで色々とあり過ぎだろ。


 俺は湯船に浸かりながら、今日あったことを思い出してため息を吐いてしまう。おおよそ1日で処理できるイベント数を明らかに超えている。ゲームでもこんな数のイベント数はこなさないだろう。こなす場合は、きっと周回プレイが必須レベルのイベント数だ。


 ははっ、俺っていつの間に妹ルートに入ってたの?


 風呂場に俺の乾いた笑い声が反響する。


 本当にここはギャルゲーやエロゲーの世界かよって言いたくなってしまう。


 俺は湯船のお湯をパシャんと顔に被ると、余計な思考を流し落とした。


 とにかく、残りは6日だ。この6日間をどうにか乗り切れば咲姫は諦めてくれるだろう。


 俺がそう考えていると、いきなり風呂場のドアが開けられそこから咲姫が中に入ってくる。しかも、タオルを1枚体に巻いただけの状態で。


「なっ、なっ、何で咲姫が!」


 俺はものすごい勢いで咲姫から視線をそらすと、思わずそう叫んでしまう。その際に、タオルが隠しきれなかったらふとももとか、妙に色ぽっかた鎖骨とかは記憶から追い出すように努めた。無駄な努力とは分かってはいるのだが。


「成未慌て過ぎ。昔だってこうして一緒に入ったじゃん」


「そんな事実はない!」


 昔って、俺と咲姫が一緒に風呂に入った記憶なぞどこにもないぞ。


「まあまあ、細かいことは気にしない」


「気にするわ! 決して細かくないしね」


 高校生になった妹と一緒に風呂に入っているこの状況で、細かいことを気にするなって方が無理があるのではないだろうか。


 本当にこれは何て言うギャルゲーを俺はプレイしているのだろう。


「それで、成未。こんなうら若き少女が己の肉体を惜しみなく見せていると言うのに

よそ見をするのはひどいんじゃないの」


「お前はなぜ、変な言い回しをするんだよ! 俺は妹の裸何て見たくないんで、とっとと出てもらえるとありがたいんですけどね!」


 俺はありのままの事実を口にするが、咲姫はまったく聞く耳を持ってくれそうにはなかった。


「成未は本当に照れ屋ね。これだから、童貞は」


「おい、お前最後の言葉は悪意に満ちてるだろう! それを言ったら咲姫だって処女じゃねぇか!」


 俺は勢いに任せて言ってしまったが、これって言っていいことだったのだろうか? うん、セクハラ扱いされても仕方ない案件なような気がする。


「ばっ! 咲姫が処女なのは関係ないでしょ! それに女の子は初めては絶対に好きな人に捧げるものなの! 万年盛っている男子とは違うの!」


「それだと、俺がヤれればいいみたいな最低男に聞こえるだろう!」


 どうして、風呂場で高1にもなった妹とこんな話で揉めているのだろう。


 俺が頭を抱えていると、咲姫が湯船に入ってくる音がしたので、俺は慌てて咲姫を追い出そうとするのだが、咲姫が背中から抱き着いてきたため身動きが取れなくなってしまう。

 その際に背中に当たっている、2つの柔らかな感触は考えないごとにしてはいるのだが、ほぼほぼ直に近い形で接触しているため、ダイレクトな感触に意識は持っていかれそうになってくる。


 俺が理性と戦っていると、咲姫が耳元でささやいてくる。


「ねぇ、成未。成未にだったら咲姫の初めてをあげていいよ」


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新連載始めました。よろしくお願いいたします。 錬金術師と幼な妻~俺に嫁が出来ました~
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