⭕ 海で弾けよう! 3
今ある細やかな幸せを噛み締めながら、美味しい手作り弁当と焼き立ての海の幸を舌鼓を打ちながら食べていると、お刺身も出された。
マオ
「 うん?
マオキノ、これは何の刺身なんだ? 」
セロフィート
「 魚ではないですね 」
マオキノ
「 ナマコのスライスですエリ 」
マオ
「 ナマコ??
…………ナマコって…ウ●チみたいな形をしてるアレだよな?? 」
マオキノ
「 マオさま、お食事中にウ●チ発言は下品ですエリ 」
セロフィート
「 マオキノ、お前もです 」
マオキノ
「 テヘペロりんりん丸エリ★ 」
マオ
「 “ りんりん丸 ” は要らないんじゃないか? 」
マオキノ
「 特製の出汁を付けて御召し上がりくださいませエリ 」
そんな訳でマオキノが出してくれたナマコのスライスを初めて口に入れて噛んでみた。
マオ
「 ──薄いのにコリコリしてる?!
意外と美味しい! 」
マオキノ
「 下処理さえ手抜きせず手間を掛けてきちんとすればちゃんと食べれる食材ですエリ 」
マオ
「 そうなんだな。
マナコ、イケるよ! 」
マオキノ
「 気に入って頂けて嬉しいですエリ。
苦労が報われましたエリ 」
セノコン
「 此方も御召し上がりくださいませエリ 」
マオ
「 うん?
これは何だ? 」
マオキノ
「 ウミウシですエリ 」
マオ
「 ウミウシ??
食えるの?? 」
マオキノ
「 勿論ですエリ。
沸騰した湯にサッと通して臭みを飛ばしましたエリ。
同じく特製の出汁を付けてくださいませエリ 」
ウミウシ……美味しいのか──と言うより「 食べても大丈夫なのか? 」っていう不安感が半端ない。
口に入れるのが怖い……。
マオキノ
「 此方は鮑のお刺身と火でサッと焙った鮑ですエリ 」
セノコン
「 バター醤油で焼いた鮑と牡蠣ですエリ 」
マオキノ
「 味噌とチーズで焼いた牡蠣とサザエのつぼ焼きですエリ 」
セノコン
「 プリップリした海老のお刺身と蛸のお刺身ですエリ 」
マオキノ
「 烏賊のお刺身とイカ焼きですエリ 」
セノコン
「 ホタテのバターソテーと海草サラダ添えですエリ 」
何れも焼き加減が絶妙で味も抜群に美味い料理が次々に運ばれて来る。
魚は丸焼きじゃなくて、食べ易いように切られている。
「 丸焼きの魚も食べたい 」とオーダーすれば、血抜きをして鱗を取って苦い腸を取った魚を焼いてくれる。
蒲焼きも出て来て豪華な海鮮BBQを楽しめた。
散々海の幸を御馳走になったオレは、締めのデザートを食べる。
フォークで刺すとパリッと音の出る高級なアイスクリームだ。
マオ
「 はぁ~~~~~~♥️
満足満腹ぅ~~~♥️
マオキノ,セノコン、楽しくて美味しいBBQを有り難な 」
マオキノ
「 どう致しましてですエリ。
後片付けもキノコンに御任せくださいませエリ 」
マオ
「 有り難な 」
一切の後片付けをキノコン達に丸投げする形で任せると──、砂浜でセロが見付けた貝殻を見せてもらう事にした。
レジャーシートの上にセロが貝殻を出して広げてくれる。
オレは1つも見付けられなかったのに、何でセロはこんなに沢山見付けてるんだよ……。
セロフィート
「 マオ、気に入る貝殻はあります? 」
マオ
「 う~~ん…………何れも色が綺麗で選べないな…。
こんなにあっても双子貝は無いんだな…… 」
セロフィート
「 双子貝は珍しいですし、簡単には見付かりません。
これだけ広い砂浜ですし、何処かにあるでしょうけど 」
マオ
「 前途多難だな……。
折角セロと御揃いのネックレスでも作ろうと思ってたのに…… 」
セロフィート
「 ワタシと御揃いのネックレス…です? 」
マオ
「 うん…(////)
双子貝って、合わせるとピッタリだからさ、ネックレスにして片方ずつ持ちたかったんだ… 」
セロフィート
「 マオ……。
キノコンにも手伝わせて見付けましょう 」
マオ
「 この広い砂浜をか? 」
セロフィート
「 キノコンは探し物を見付けるのも得意です。
集まった貝殻は魔法でコーティングした後、工芸品として〈 セロッタ・カンパニー 〉で販売しましょう 」
マオ
「 他の貝殻はセロに任せるよ 」
そんな訳でBBQの後片付けを終えたキノコン達から砂浜で双子貝を探してもらう事になった。
勿論、オレもキノコン達に混ざって双子貝を探す。
結局の所、キノコン達にも手伝ってもらったにも関わらず、1番の目当て──双子貝は見付けられなかった。
まぁ、いいっか。
この島に居る間は何度でも海に行けるし。
また探しに行けば良いんだよ!
宿泊施設と海を繋ぐ直通の道も覚えたんだからさ!
妖魔の森を抜けなくても良いのは楽で助かる。
マオ
「 セロ──、オレ達の試合は17時からだったよな?
今って何時かな? 」
セロフィート
「 16時前です。
このまま試合会場へ向かいましょう。
偶には直に試合を観戦したいでしょう? 」
マオ
「 そうだな。
よ~~~し、試合会場へ出発だ! 」
宿泊施設へは向かわずに、セロとオレはセノコン,マオキノを引き連れて試合会場へ向かって歩いた。




