第一章 第肆話「脅し」
1話のみ更新です。
他は随時更新していきます。
光が眩しい。
いや眩しいというより痛い。
目隠しはされてはいるらしい。
でもその目隠しの布も透き通る
くらいの光の量。
そしてブラックアウト
一気に真っ暗になる。
でも目にはまだ光の痕が
こびりついている。
そのとき。
(えっ…………?)
ふぁさ、と目隠しの布が外れ
それが、目の当たりになる。
(ここ…見覚えが…)
そうだ。
ここは…………裁判所。
そして自分自身が座ってるのは
傍聴席。
そして前には左右の座席、
原告と被告の机と椅子。
奥に書記官と裁判官の机と椅子。
目がぼやけていたのが
晴れていき、
そして今の状況に気付く。
(手足に枷…………?)
手も足も動かずそして
椅子に磔られている。
さらに横や前、後ろには
他の人々が同じように磔られ
そして全員前を向いている。
所々壊れた蛍光灯が光る
薄暗い部屋の、
被告人の席を。
ブッーーー!!!!!
と昔の映画みたいに
上映音が裁判所内に響く。
(なんだ?なんだ?)
とざわつく。
目が泳ぐ。
今自分たちに起きているのは
なんだ?
『これより実験を開始します。
これより実験を開始します………』
「実験……?」
なんだ?
実験って。
動けない状態になって
なにが実験だ。
「おい!なにが実験だ!
さっさとこの枷取りやがれ!」
『―…取るだけで良いなら取っていいよ。』
と、不穏な男の声とともに
手足の枷がガシャンと同時に
ここにいる僕を含めた10人…いや12人か。
全員の枷が外れた。
『これで良いでしょ?
なら始めようよ。
早くしないと時間と人生が
過ぎ去るだけだよ。』
「あァ?てめェ………今なんつった?」
『だーかーら!
んなことはどうでもええの!
わかる?OK?じゃあ始めよっか。』
そしてスポットライトが光り
左右の座席の真ん中。
突如としてその床から
証言台らしきものが飛び出し
そしてそこにスポットライトの光りが
照らされる。
サイコロだけが証言台の
上に乗っかっていた。
『強制参加者の皆様!
そしてそのなかに紛れる参加者の皆様。
あなたたちは我が実験室グループが
主催する実験の参加権が得られました!
ああ、ちなみに拒否権はないから。』
「はぁ?!」
「何言ってんだ?!」
「参加権ってなんだ?!」
怒号が響き渡る。
だがのろりとした男の声は続く。
『ここから出る条件はただ一つ!
我々の実験に付き合うこと。
付き合ってくれたら良いものも
あげるよ。誰か一人にね。』
(良いもの…?)
『我々の今回の実験は!
殺し!愛する!ゲーム
<殺愛ゲーム>だよ~!
ルール説明の前に…見せとこうか。』
一人が悲鳴をあげた。
いや悲鳴にもならない声。
響き。
そこには…………
「母さん………?」
ここにいる者達の家族が拘束された
そんな映像だった。




