第三章 第漆話 「管理者No.4 坂崎麗花」
久々すぎて自分も内容を忘れていました…ので簡単にまとめたあらすじを設けました。
あらすじの内容には第二章の部分を設けているのもあるので初めから…
ではなく第二章から読んで頂けると分かりやすい…?かと思います。
詳細はまた活動報告にて。
ではではご覧ください。
実験室は黒山勇に協力した別の犯人を探るため
表面上は"人と人との絆を確かめる"という大規模な
東西南北35人、計140人を巻き込む実験。
スイッチゲームを開始していた。
ミッション1【女尊男卑】
男のスイッチが効果無効
女のスイッチのみ効果有りとなる
ミッション2【誓約】
男と女でペアを作ってもらう
互いが認め合う形であれば
どんな形でも良しとする
ミッション及び実験が開始されて約1時間。
その参加人数は半分を切り、
現実験室本部である坂崎麗花の家には勿論
家主である麗花がその管理を行っていた。
今現在はその実験が行われている無人島での
管理室である折川彪と連絡を取っている最中だ。
彪とは実は名前で呼び合う仲で龍牙とは
浮気をしたが彼氏という仲でもある。
麗花はパソコン越しにいる相手をそのパソコンの上に
取り付けているキャプチャから映像としてビデオ通話をしている。
彪が管理のほとんどを制御し行っているため
自分は外部からのニュースや報告に身を置いているのだが
今日はその報告もかねて朝起きたときに届いたメールの
内容について話そうと思っていた。
朝起きたとき…とはいっても半分眠りながら
裏のルートを携え参加者を無人島に送り届け終わった後に
届いたものであった。
「なにこれ…」
【To XXX@XXjp
件名 真犯人についてのヒント】
と書かれたメールであったのだ。
すぐ見せようかと思ったのだが生憎、
男共二人は他の準備で忙しく相手もしてくれなかった。
そうして時間だけが過ぎていき今に至るのである。
麗花は政府や外交関係について
各国の反応と政府の対応といった
無人島にはいない自分だけが唯一知る
外部からの情報を彪に言い
今後どうするかをその考えを話し合う。
一通り話し合ったところで私は聞いてくれなかった
話を掘り下げメールについてを話し始めた。
『へぇ…つまりそのメールは
まだ見てないってことか?麗花』
「うん…薄気味悪かったしね。
あ、でも取りあえずメールの内容は送っておくね。
私も送るに至って見てみるから。」
ああ。と彪からの返事を聞くと恐る恐るメールを開く。
するとそこには画像の添付と共に細かい説明が書いてある、
プロフィールのようなものだった。
(…?やけにびっしりと書かれているわね。)
スクロールしても足りないくらいの文字が並んでいる。
適当に目を通し麗花は彪にパソコンからの電子メールへと
全文とよくわからない傷の写真を送る。
なんでも画像にある傷を持つ者が裏切り者と呼ばれるそうで
それが黒山勇の協力者なのだとか。
「…送ったよ!彪。」
『ああ、ありがとう。
ん?…なんか画像だけ送られてきたが…
なんだこれ?傷か?』
「ああやっぱ文字多かったよね
…画像はなんでも同じ傷を持つ者が裏切り者だとか
…彪はなんか心当たり…」
『何?!…死体は念のため回収してたんだがそうとなれば
確かめてみるよ、ありがとう!麗花!!』
なんとも偶然が重なったのか
彪は死体を不測の事態に備えて一か所に集めていたらしい。
なんでもバラバラになったのも色々ぶちまけたものも込みで。
やられる側ではないので麗花はホッと胸をなでおろしながら
その映像を確認する。
(うわあ…彪もなかなかやるよね!
まあ外部に出してる機械だし別にそんなに
グロいっていうわけでもないか)
すると映像が戻るも様子がおかしい。
彪はビデオ通話越しで信じられないような
そんな表情をしているからだ。
『……』
「どうしたの彪?」
『驚かないで聞いてくれ…今のところ死んだ半数の
さらにその半数が同じ傷を持ってた。』
嘘?!
と驚く麗花。
それもそのはず、同じ傷を複数人負っていると分かったからだ。
だが彪はすぐにそれはない。
と首を振ってモニターを確認しながら呟き始める。
『いや…?これは…最近。
ここに来る前に持ってたものじゃない。
死ぬ前にえぐられた…のか?』
「どういうこと?」
『これは憶測だが…犯人は死体に何か鋭利なもの。
ナイフとか?で傷を作るために肉をえぐり削り
傷を作った。』
なんのために
そう言おうとした―瞬間
ピンポーン
部屋、自分の住んでいるマンションの
インターホンを誰かが鳴らしたのだ。
無論応ずる気はないので居間の開かれた
ドア付きの窓をカラカラと閉める。
幸いにも自分の居場所以外に電気をつけている箇所はない。
あるとすれば玄関に扉を挟んだ自室とパソコンだけだ。
窓の方はというとただの空気入れ替えだったのだが
急に寒くなってきたために閉め、
窓にカーテンをして足音を立てずに玄関の小さい
ガラスがはめ込まれた窪みから誰が来たのかを覗く。
誰もいない。夜にしてはあまりにも
物騒だが今はそれどころでもない。
麗花はそう思い自室へと足を運ぶために居間に向かう。
(思い込み…?はあ。)
「それにしても…夏だっていうのによくも冷えるはね…。
ああ、窓閉め忘れ……は?」
居間の電気をつけるとそこにはつい数分前に閉めたはずの
窓が開放されている。カーテンもまた開かれていた。
動揺を隠せない麗花は何も考えないように無心で閉める。
しかし。
「ここって…確か8階でしょ…なんでこんな―」
と無心で閉めたはずの窓を見て硬直する。
余談だがガラスや透明なものは周りの風景よりも濃いものを
背にすると鏡に似た性質を持つようになる。
周りの風景、それは外の暗がりでも同じ。
電気をつけた私は後悔するものを見てしまう。
わたしの後ろに誰かがいる。
鏡のようになったガラスに映る小さい姿とその後ろの濃い服。
私に逃げ場という選択肢は残されていなかった。
《…大声出そうと思っても無駄だよ。》
よくよくは聞こえない声で後ろのものは呟く。
そして無理やりにも押し倒し懐から何か液体の入った注射針を
私の首元に乱暴にもブスリッと突き刺す。
あまりの痛みにじたばたとするがすぐにそれが出来ず自分でも
分からないほどに身体が動かなくなってしまった。
《あなたの近辺住民はゴミ箱に捨ててきたからさ。
で、これは私が開発した特性のく・す・り♪
筋肉の動きを弱める"筋弛緩薬"の作用や
あとは麻酔の効果が入ってるかな…?
打ったらあとはどうしようが私の勝手よ!
ささ、坂崎麗花ちゃ~ん♪お料理の時間だからねぇ~》
黒い被り物をする女性口調の何かはそう呟く。
薬のせいもあり麗花はそのまま眠ってしまった。
それが最後の睡眠だとも知らずに。




