第二章 後編
後編です!
これから時間をかけて第一章の手直しもする予定です。
美粋は考えていた。
「じゃあね♪」
と彪と龍牙に別れつつ、
麗花は早速鍵を閉め浴衣を
すこし緩め布団にダイブした。
胸がちらりと見えパンツも丸出しだ。
そこに美粋が、
「もう……麗花ちゃんは恥じらいが無いなぁ…」
「良いでしょ~?
盗撮されてる訳では無いんだから。
で、行くの~美粋っち」
いきなりの質問に半裸になった美粋がビクッと
肩を震わせ言った。
そして知らん顔でするっと着物を脱ぐと
麗花がおおっ!!と感嘆の声を表した。
「なっ何が?」
麗花は面白そうに言った。
「ふふん♪龍牙んとこ」
「えっえええ……っと……いやあれ?
私怖いの無理だし?やめとこうかなぁ?って…」
嘘つくの下手だなぁと麗花は思いつつ
うつ伏せになりながら自分のバックを漁り
小さな箱を美粋に投げつける。
……?これは?と疑問符を浮かべる美粋に麗花は
「あんたと龍牙を結ぶもの。蛍光ピンクだから」
「えっ?」
「ゴムだよゴーム!正式名で言ってあげよっか?」
意味が分かった美粋は沸騰するかのように
とても赤面しながらぶんぶんと首を横に振りながら
「こっこんなことしっしないよ!」
と床に投げつけようとする手を麗花は握り
「冗談でもいいからこれ見して
自分の言いたいこと言いな?
そ・れ・に~?私が気付かないと思った??」
花火を見た際に律儀に下着を脱いでいたこと。
そうしておきながら大好きな彼の腕にしがみついていたこと。
当たると分かっていて豊満な胸を押し付けて興奮させたこと。
「わぁぁぁぁぁあああああ!!!!!やめてやめてやめて!!!!!」
「にゃっはははは!!!それにさ美粋、勘違いしてると思うけど
下着は脱がなくてもいいんだよ?ただブラジャーだと
合わせるの上手くいかないしパンツだってもそう。
着物用の下着を着れば問題ないだけで…全部脱ぐ必要はなかったんだよ?」
「やめて!!掘り返さないで!!」
「でも?そんな勇気があるならいけるよね?」
と麗花が背を向け、ゴム箱を掴み中を開け
一つをつまみだすと慣れたようにそれをあける。
飲み干したペットボトルにまた慣れたように
つけると向かい合う。
「龍牙はまだプレイボーイじゃない、チェリーなんだから
別に上手くいく、いかないの問題じゃないんだよ?
私みたいに喪失してないんだし。
龍牙くんで喪失したらどうよ?うん?」
そう言うと美粋は麗花が出したそれの箱と
恥ずかしそうに未開封のそれを手にしまうと麗花は納得したように。
「それで良いんだよ」
美粋は半裸状態の麗花を見て思った。
自分も好きなくせに。
その後は言うまでもない。
告白して結ばれて麗花のも役に立って。
心残りはない。
うん。
この記憶には心残りはね。
・
「起きたと思ってた。でも案外結果はシンプルで
命なんて軽いものなんだってすぐ理解したよ。」
喪服をまとい白い華奢な身体を見つめ
誰にも知らずにそっと手を掴む。
冷たかった。
人間の肌の温度ではない。
それで分かる。
もう彼女はここにいないと。
別の場所へと行ったと。
―黒山勇は遂に人を殺した。
後遺症が彼女を殺した。
黒山勇がしたことで彼女は死んだんだ。
助けられなかった。
なら。
「もう二度と殺させない。
逃げているあいつも、それに加担した者も。」
黒山勇が初め逃げ切ることができていることが分かっている。
無罪を主張してどういうわけか刑務所から出ているのだ。
そして多重人格と多重記憶障害という大層なご身分で
ちゃっかり補償金やら貰って。
『忘れないよ。あの時の涙。』
『忘れないよ。あの時の冷たさ。』
忘れない。忘れるものか。
俺はこの命に代えても必ず復讐する。
黒山勇とその裏の何かに対して。




