第一章 第壱話「夢」
初めてですね。
人間のホラーいわゆる、人間の怖いところ。
それをついた小説にしようかなぁと思ってます。
あ!一応制限はかかっているはずですが、
とてもでは言い表せないくらい
残酷な物語にしようかと思っています。
そこのところも注意してください。
ではでは初めての方もそうでない方もご覧ください。
いくら走ってもあれから逃げることはできなかった。
僕は何もやってないのに、何も、何も……!
なのにあの影はまた僕の後ろを
距離を取りながら追いかけて
そしてニタニタと笑っている。
【マッテヨ……マッテ……
待つものか。待ったって何も変わりはしない。
変わるのは時間それだけだ。
【マッテ…ヤメテ………
何を?何をやめろっていうんだ?
走ることか?嫌だね。
君に追いつかれちゃ意味なんかない。
だから、来ないで。
【イヤ………
来るなよ。
【ダメ………
何がだ!走ることをやめろとでもいうのか!
俺は……何も悪いことなんてしちゃいない。
だから分かってくれよ。
だから……眠れ。
・
赤い骸がこちらを凝視している。
赤い目玉がだらりと垂れだがまだこちらを見ている。
骸はやがてバラバラに崩れ落ちたが目玉だけは。
赤く光を放つ
目玉だけはこちらを見ている。
バラバラになった手が構築され
必死に手を伸ばして、
口もないのに
足掻いて
もがいて
ぐちゃぐちゃになった元に戻ることも
出来ない骸で呟いた。
そう自分の名を。
どす黒い声で
レ
イ
カ
「あぁ!!!!!…はぁ……はぁ…はぁぁ……夢?」
7月22日 8:35を示す時計。
携帯の充電器とそれ。
黄色いカーテンに自分の肌色の手。
まさしくここは自分の部屋。
布団から飛び起き洗面所に行く。
鏡を覗きこむ。ひどい顔だ。早く水で洗わないと…
キュイッ……ジャーーー。
水で洗ってタオルを手で探りながら顔を拭く。
拭いてまた鏡を見るとあまりの驚きに腰をつく。
そこに映っていたのは自分ではない。
2年ほど前に殺した自分の兄。
私を苦しめた張本人。
「はっ……はははは。死人に口は無しってか?
答えたらどうなんだよ、ええ?!てめぇは!
私の!大事な!日常を無茶苦茶にして!
……はぁ……はぁ……」
と右手こぶしで鏡を打ちながら呼吸をする。
鏡は既にヒビが入りそしてヒビの一部が
こぶしに突き刺さっていた。
だがそんなことはどうでもいい。
「私は友人を殺してでも絶対生き延びる。
たとえそれがミキだとしても。」
ピンポーン…………
丁度チャイムが鳴った。
彼だと、私は直感で思い玄関に何事もなかったように
手にタオルに巻いてドアを開けた。
大体土日更新です。