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この町の獣たちは俺にしか引き取れない  作者: 小雪ブンタロウ
6/7

修学旅行 中


「ねぇねぇ、ミユ。ホッカイドーってどんなとこ?」


やっぱりレンカちゃんやツムギに面倒見てもうべきだったか…


「う〜ん。すごく寒くて、あといろんな動物がいるよ」


いや、2人にとんでもない仕事を任せることになっちまう。はぁ…。


「お前、飛行機乗ってることにはノーコメントかよ」


「あ。ユキト生きてたんだ」


「お前の好きな堅揚げポテトを俺がぜ…」


「ごめんなさい!」


「狐と人間ってよりかは、兄と妹って感じだね」


「古寺はもっと姉妹っぽいぞ」


「うん!こんなに可愛くて、いいお姉ちゃん羨ましいぞぉ」


「え?!そ、そそそんなことないよ」


照れちょる。この照れ顔を拝めるこの神席。間に爆睡してるヒナタがいなかったら。


「こがぁぁぁぁ……ふぅぅ………フヒヒッ」


うわっ、なんだこいつ。どんな夢見てんだ。


「ムギちゃんも来たらよかっのに〜」


「ツムギはこの学校に入ってないだろ」


「あ、そだった」


「北海道に狐の学校とかないのかなぁー」


「でも、ユズちゃんたちがいるなら、北海道にもいるかもね」


ほんとだ。古寺の言うとうりだ。マジか。狐のユズと同じように擬人化してたら、ツムギみたいに斬りかかってくんのかな。


「ほんと?!やったー!」


「ま、まだ決まったわけじゃないよ」


いや、でもそうだと、北海道にまでコナーが存在するってことか?俺たちの街だけじゃなかったのか?


「私達の山以外にコナーっているのかなぁ」


え…。


「コ、コナー?ってなに?」


「えぇぁあ!コ、ココ、コナーっていう狐の遊びだぞ!なぁ、ユズ!な!な!!」


このッバカ。とにかく古寺に悟られねぇように…


「なに…?!コナーって遊びってなんのこと…?!」


「知るかっ…!このバカッ…!」


すごく無理やりなごまかしだったけど、バレてないよな。


「おぃっ…!お前、古寺にはコナーとかツムギの事は言うなって言ったろ…!!」


「あっ…!!ごめん、忘れてた…!」


「どうしたの?2人とも…」


まずいっ!


「えあぁ!い、いいい家のカギ閉めたっけか?!って!な!ユズな!」


「そうそうそうそう!あの…そう!」


ユズも俺もヘッタクソ。


「そ、そう」


バ、バレてないから大丈夫だ。


「そうそう、あははは〜」






そんなこんなで新千歳空港に着いて、そこからバスで宿舎へ。


宿舎は和風で俺の好きな感じだった。窓からの綺麗な雪景色。寒いけど。新鮮な魚介類。寒いけど。とても寝やすくて、ふわふわな布団。




そして、何と言っても朝起きた時の










強烈な寒さ。

他の男子は暖房で暖かかったが、絶妙な角度で俺だけ冷蔵庫だった。ちくしょう。


「1日目が思ったより充実してたなぁ。風呂の時にケダモノの男達が女子風呂を覗けなくて喚いてたけど…」









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


帰りも合わせてあと3日。


とにかくユズがやらかさないように見張ってないと。


「ミユミユ。らふてぃんぐ、て何?」


「ボートに乗って川下りすることだよ」


これはやらかしたらヤバいやつだ。


「これはユズと一緒じゃねえとまずいな。よしっ、先生〜」


「どうしたの御子柴」


「あの、ユズの事なんですけど、その」


「あぁ、いいわよ」


「えぇ、以外とアッサーリ。それじゃ、先生の…」


「ユズちゃんは、あんたのボート班よ」


「えぇ?!先生は?」


「ボート怖い…」


「先生、まだギリギリ20代なんだから今のうちに、こうゆう事経験し……とか…ない…と」


「ふふふっ。御子っちー、年齢は言っちゃだめでしょぉぉぉ。ふふっ」


「せ、先生?!笑顔が、笑顔がなんかこわい!」









結局俺かよ。


「おい!ユキト!何でユズちゃんや古寺と一緒のボートなんだよ?!羨ましい!ボケ!」


「うるせぇ!」


こっちは命かかってるっつーの。


「あ!ヒナタも乗ってやがる!!貴様ー!!」


「うっひゃっひゃ残念だったなぁ!俺は天国ボートに乗ってラッキースケベ狙うんじゃボケ!キャキャキャキャ!」


だめだバグってる。


「うわぁぁくっそ!あのキン○マ野郎!」


ひどい言われようだな。


「俺は!女の子に触りたい!!」


言い切りやがったこいつ。








「先生〜バイバーイ」


「気をつけてねー。あ、御子柴。頼んだわよ」


「ほいさっさー。20代…」


「御子柴…」


「のピチピチのお姉様」


「いってらっしゃーい!♪」


ちくしょう。


「よしっ!行くぞユキト」


「あれ?さっきの病気は治ったのか?」


「病気じゃねぇよ!負け組がイライラするようにわざとやったんだよ」


「どっちにしろ最低だな。まぁ、女の子に触りたい、とか言ってたもんな」


「あ、あれは本当だぜ」


「ドヤ顔で言うな。アホ」


疲れる。ほんと疲れる。










「ミユ〜。ちょっと私、休憩〜。はぁ…はぁ…」


「えぇ?!もう?!」


「体力無ぇなユズ」


「ふひ〜ゆったりしながら川下りの景色を見る方がいいや」


「あぁ!ユキト、ユズちゃんに膝枕とは?!喧嘩売ってんのかゴルァァ」


「俺がしたわけじゃねーだろ!」


「お前もそういうこと考えてたのかこのスケベ!」


「考えてねーよ!サボるんじゃねーよこのバカッ!」


古寺の横が良かった。前にユズと古寺が隣り同士に座って、その後ろにヒナタと俺。ユズと変わりてぇ。


「よしっ、もう勝手に流れて行くんじゃないか?」


「そうだな。これで……ラ…ラッキー…ス…」


「おい」


「冗談だべ」



だんだん流れが荒くなってきた。



「え?!前の班のボートすごい揺れてたよ?!」


怖がる古寺も新鮮で………って


「え?!予想以上に揺れてるんだが?!」


「どうしよう!ユキト!前に私にやったみたいに風をだしてどうにかできないの?!」


「アホか!そよ風にしかなんねーわ!」


バシャンッバシャバシャッ


「ラッキースケベカモン…ラッキースケベカモン…」


「うぉ!揺れすぎだろ?!ぉわあ!!」


「ユキト〜!もうダメ〜!!死んじゃう死んじゃう!」


「死なねーよ!あぶねっ!おい捕まるな!」


「きゃーーー!!」


ぎゅっ


な?!


「オウイェ」




バャシャッバャシャッ〜バャシャ〜


「ラッキースケベが来なかった…って、えぇ?!?!?!」


「ぁ………//」


こ、古寺に……。


「フヒー危なかったぞい。さすがうちのユキト」


抱きつかれたでござる。


「怖かったぁ……」


気づいてねぇじゃん。


「ぁ…ぇ……古寺//」


「え?」


か、かかか顔が近い!


古寺がこっちに気づいた瞬間、俺と同じ顔になった。


「きゃっ、ごご、ごめんなさい!///」


「い、いや…別にだ、だだ大丈夫//」


バクッバクッバクッ


「おぉ〜。ミユ〜♪」


「うぅ……//」


「………キト…」


「うぇ?」


「ユゥゥキトォォォォ!!!!」


「ぉわ!ちょっこら暴れんな!」


「あんなこと言っといてフラグは全部お前が搔っ払いやがって!」


「うわぁ!あぶねっ!押すなって!押すな!」


「押すな押すなはーー!!!!押せって意味だー!!!!!!」


「うわぁぁ!!!なんか聞いたことあるぅぅぅぅ!!!!!!」



バッシャァァンッ


もし!もし見てくれてる人がいるなら!

めちゃめちゃありがとうございます!!

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