修学旅行 中
「ねぇねぇ、ミユ。ホッカイドーってどんなとこ?」
やっぱりレンカちゃんやツムギに面倒見てもうべきだったか…
「う〜ん。すごく寒くて、あといろんな動物がいるよ」
いや、2人にとんでもない仕事を任せることになっちまう。はぁ…。
「お前、飛行機乗ってることにはノーコメントかよ」
「あ。ユキト生きてたんだ」
「お前の好きな堅揚げポテトを俺がぜ…」
「ごめんなさい!」
「狐と人間ってよりかは、兄と妹って感じだね」
「古寺はもっと姉妹っぽいぞ」
「うん!こんなに可愛くて、いいお姉ちゃん羨ましいぞぉ」
「え?!そ、そそそんなことないよ」
照れちょる。この照れ顔を拝めるこの神席。間に爆睡してるヒナタがいなかったら。
「こがぁぁぁぁ……ふぅぅ………フヒヒッ」
うわっ、なんだこいつ。どんな夢見てんだ。
「ムギちゃんも来たらよかっのに〜」
「ツムギはこの学校に入ってないだろ」
「あ、そだった」
「北海道に狐の学校とかないのかなぁー」
「でも、ユズちゃんたちがいるなら、北海道にもいるかもね」
ほんとだ。古寺の言うとうりだ。マジか。狐のユズと同じように擬人化してたら、ツムギみたいに斬りかかってくんのかな。
「ほんと?!やったー!」
「ま、まだ決まったわけじゃないよ」
いや、でもそうだと、北海道にまでコナーが存在するってことか?俺たちの街だけじゃなかったのか?
「私達の山以外にコナーっているのかなぁ」
え…。
「コ、コナー?ってなに?」
「えぇぁあ!コ、ココ、コナーっていう狐の遊びだぞ!なぁ、ユズ!な!な!!」
このッバカ。とにかく古寺に悟られねぇように…
「なに…?!コナーって遊びってなんのこと…?!」
「知るかっ…!このバカッ…!」
すごく無理やりなごまかしだったけど、バレてないよな。
「おぃっ…!お前、古寺にはコナーとかツムギの事は言うなって言ったろ…!!」
「あっ…!!ごめん、忘れてた…!」
「どうしたの?2人とも…」
まずいっ!
「えあぁ!い、いいい家のカギ閉めたっけか?!って!な!ユズな!」
「そうそうそうそう!あの…そう!」
ユズも俺もヘッタクソ。
「そ、そう」
バ、バレてないから大丈夫だ。
「そうそう、あははは〜」
そんなこんなで新千歳空港に着いて、そこからバスで宿舎へ。
宿舎は和風で俺の好きな感じだった。窓からの綺麗な雪景色。寒いけど。新鮮な魚介類。寒いけど。とても寝やすくて、ふわふわな布団。
そして、何と言っても朝起きた時の
強烈な寒さ。
他の男子は暖房で暖かかったが、絶妙な角度で俺だけ冷蔵庫だった。ちくしょう。
「1日目が思ったより充実してたなぁ。風呂の時にケダモノの男達が女子風呂を覗けなくて喚いてたけど…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
帰りも合わせてあと3日。
とにかくユズがやらかさないように見張ってないと。
「ミユミユ。らふてぃんぐ、て何?」
「ボートに乗って川下りすることだよ」
これはやらかしたらヤバいやつだ。
「これはユズと一緒じゃねえとまずいな。よしっ、先生〜」
「どうしたの御子柴」
「あの、ユズの事なんですけど、その」
「あぁ、いいわよ」
「えぇ、以外とアッサーリ。それじゃ、先生の…」
「ユズちゃんは、あんたのボート班よ」
「えぇ?!先生は?」
「ボート怖い…」
「先生、まだギリギリ20代なんだから今のうちに、こうゆう事経験し……とか…ない…と」
「ふふふっ。御子っちー、年齢は言っちゃだめでしょぉぉぉ。ふふっ」
「せ、先生?!笑顔が、笑顔がなんかこわい!」
結局俺かよ。
「おい!ユキト!何でユズちゃんや古寺と一緒のボートなんだよ?!羨ましい!ボケ!」
「うるせぇ!」
こっちは命かかってるっつーの。
「あ!ヒナタも乗ってやがる!!貴様ー!!」
「うっひゃっひゃ残念だったなぁ!俺は天国ボートに乗ってラッキースケベ狙うんじゃボケ!キャキャキャキャ!」
だめだバグってる。
「うわぁぁくっそ!あのキン○マ野郎!」
ひどい言われようだな。
「俺は!女の子に触りたい!!」
言い切りやがったこいつ。
「先生〜バイバーイ」
「気をつけてねー。あ、御子柴。頼んだわよ」
「ほいさっさー。20代…」
「御子柴…」
「のピチピチのお姉様」
「いってらっしゃーい!♪」
ちくしょう。
「よしっ!行くぞユキト」
「あれ?さっきの病気は治ったのか?」
「病気じゃねぇよ!負け組がイライラするようにわざとやったんだよ」
「どっちにしろ最低だな。まぁ、女の子に触りたい、とか言ってたもんな」
「あ、あれは本当だぜ」
「ドヤ顔で言うな。アホ」
疲れる。ほんと疲れる。
「ミユ〜。ちょっと私、休憩〜。はぁ…はぁ…」
「えぇ?!もう?!」
「体力無ぇなユズ」
「ふひ〜ゆったりしながら川下りの景色を見る方がいいや」
「あぁ!ユキト、ユズちゃんに膝枕とは?!喧嘩売ってんのかゴルァァ」
「俺がしたわけじゃねーだろ!」
「お前もそういうこと考えてたのかこのスケベ!」
「考えてねーよ!サボるんじゃねーよこのバカッ!」
古寺の横が良かった。前にユズと古寺が隣り同士に座って、その後ろにヒナタと俺。ユズと変わりてぇ。
「よしっ、もう勝手に流れて行くんじゃないか?」
「そうだな。これで……ラ…ラッキー…ス…」
「おい」
「冗談だべ」
だんだん流れが荒くなってきた。
「え?!前の班のボートすごい揺れてたよ?!」
怖がる古寺も新鮮で………って
「え?!予想以上に揺れてるんだが?!」
「どうしよう!ユキト!前に私にやったみたいに風をだしてどうにかできないの?!」
「アホか!そよ風にしかなんねーわ!」
バシャンッバシャバシャッ
「ラッキースケベカモン…ラッキースケベカモン…」
「うぉ!揺れすぎだろ?!ぉわあ!!」
「ユキト〜!もうダメ〜!!死んじゃう死んじゃう!」
「死なねーよ!あぶねっ!おい捕まるな!」
「きゃーーー!!」
ぎゅっ
な?!
「オウイェ」
バャシャッバャシャッ〜バャシャ〜
「ラッキースケベが来なかった…って、えぇ?!?!?!」
「ぁ………//」
こ、古寺に……。
「フヒー危なかったぞい。さすがうちのユキト」
抱きつかれたでござる。
「怖かったぁ……」
気づいてねぇじゃん。
「ぁ…ぇ……古寺//」
「え?」
か、かかか顔が近い!
古寺がこっちに気づいた瞬間、俺と同じ顔になった。
「きゃっ、ごご、ごめんなさい!///」
「い、いや…別にだ、だだ大丈夫//」
バクッバクッバクッ
「おぉ〜。ミユ〜♪」
「うぅ……//」
「………キト…」
「うぇ?」
「ユゥゥキトォォォォ!!!!」
「ぉわ!ちょっこら暴れんな!」
「あんなこと言っといてフラグは全部お前が搔っ払いやがって!」
「うわぁ!あぶねっ!押すなって!押すな!」
「押すな押すなはーー!!!!押せって意味だー!!!!!!」
「うわぁぁ!!!なんか聞いたことあるぅぅぅぅ!!!!!!」
バッシャァァンッ
もし!もし見てくれてる人がいるなら!
めちゃめちゃありがとうございます!!




