無敵のカウンター
劉備は剣を袁紹に向かって降り下ろした。彼女は剣を構えたまま微動だにしない。
「舐めやがって」
劉備の剣が袁紹を捕らえた。しかし、その時、突然劉備の体に宙を舞った。
「え?」
突然の反撃に劉備は受け身すら取れず、そのまま頭から地面に激突した。
劉備はふらつきながら立ち上がると、虚ろな眼で袁紹を見た。
今、何かをされた。劉備が剣を降り下ろした瞬間、黄金色のオーラのようなものに、剣を止められてそのまま弾き飛ばされたのだ。
諸葛亮は隣で試合を観戦している関羽の方をみた。視線に気付いた彼女も、同じく諸葛亮と眼を合わせていた。
「あれが気の力だ。私が劉備にマスターして欲しい力だ。全国大会では、多くの選手達が気を扱う。気を完全に使用できるようにならなければ、地区大会は勝ち抜けても、全国では通用しない」
関羽は目の前のフェンスを強く掴んでいた。
劉備は関羽の思惑に気付いているだろうか。気の才能のある者を、気に目覚めさせるには、二つの方法がある。一つは修行によって、自然に目覚めさせるやり方、二つ目は、気を含んだ武器による攻撃を受けることで、傷口から気を取り込み使えるようにすることだ。
「くそ、どうなってやがる」
劉備は剣を持つ手に力を込めた。本能的にだが、袁紹の攻撃の原理が分かって来た。
「やってやる」
劉備は地面を思い切り蹴り上げると、再び袁紹の元に走って行った。
「ふん、甘いですわ」
劉備の剣は、袁紹の眼前でピタッと止まってしまった。そして先程と同様に、上空に弾き飛ばされると、そのまま地面に落下した。
「がは・・・・げほ・・・・」
劉備は剣を杖代わりにして立ち上がると、砂埃に塗れた服を手で払いながら、袁紹の方を見て、ニヤリと笑った。
「な、何が可笑しいんですの?」
「少しずつ分かって来たぜ。あんたの攻略法がな」
劉備は袁紹に向かって突進すると、性懲りもなく、剣を彼女に向かって振り下ろした。
「無駄ですわ」
袁紹は全身から黄金色の気を放出に、再び、劉備の一撃を止めようとした。しかし、その時、劉備の剣の先が緑色の気に包まれて発光した。
「え?」
不意のことだったので、袁紹はそれに対して、反撃するのを欠いてしまった。劉備の剣撃が彼女の体を弾き飛ばした。
「あぐ・・・・」
袁紹は受け身すら取れず、地面の上に倒れると、今の状況が呑み込めていないのか、ぼんやりと空を見つめていた。




