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オレンジ赤坂  作者: 雅弌
三位一体
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あかさかあけみ

怪しい博士が叫んでいる。「設備不良か!?椅子やコードが焦げてるぞ!」

眼鏡のさえない女性が「お下がりください!爆発の危険が!」

爽やかな表情をしていた白衣の男が表情を曇らせ「くそ!奴らこんな所まで嗅ぎつけたか!」


…誰だ?最後の男?側にいたっけ?てか、怪しい博士や眼鏡のさえない女性がいつの間にか側にいなくなってる。


ぼーっとした頭ながら少し戸惑っていると元爽やか男が「あかさかあけみ。とりあえずこの施設から逃げなさい。後で回収するから、この施設からとにかく離れるんだ」


そう言われてオレは二つ返事でわかった。と返し、椅子から立ち上がる。

身体に組み付けられていたコードはあっさり取れた。


…けども何かおかしい。

オレは白い病人服から、オレンジ色のブリーフみたいなパンツ。男のアレがない。

胸元は大きく膨らみ、かなりの重量を感じる。それを色気のない、またオレンジ色のスポーツブラみたいなのをして包んでいる。

なんかオレ、女みたいじゃん。


…まぁいいや、とにかく逃げよう。逃げるんだ。

病院みたいにツヤツヤで、真っ白な床を裸足で走り、色んな機材を避けながらエレベーターに向かう。やっぱり胸が重い。


エレベーターの側にたどり着いた時、視界に映る範囲で遠くの壁が爆破され、穴が開いた。

大きな音がして、穴の中からヘルメットで顔も見えない連中が銃を持って現れたが、オレは気にせずエレベーターを動かす。


夢じゃなかったら驚いて動きが止まってるだろうね、オレ。


銃を持った連中が何か叫びながらこっちに向かって走ってくる。

エレベーターの動く様子から見て…ギリギリか。


連中がたどりつく少し前にエレベーターが到着し、なんとか乗り込む。

ギリギリだというのにあくまで落ち着いて、手早く操作してエレベーターを動かした。



数十秒が立ち、エレベーターが止まって外に出る。

そこは…デパートやビルの立体駐車場みたいな場所だった。

光が差し込みにくく、周囲を見渡しづらいがココは1階のようだな。


近くに駐輪場が見える。

…何でもいい。バイクでも自転車でもイイから鍵をかけ忘れている物を探そう。

自転車でも足よりはずっとマシだからな


そんな風に考えながら原付や自転車を物色していると…なんと700ccくらいの大きな銀色のバイクに鍵がつけっぱなしじゃないか。

これならスピードもそれなりに出そうだし、小回りも効きそうだ。


けどオレってバイクの免許持ってないよな?

いや、運転できるし免許どこに置いたか忘れたけど持ってるから運転技術には問題ない。



…なんか矛盾してるような。

まぁいいや、あくまでコレは夢なんだからな。



とにかくオレはバイクにまたがり、普段はフルフェイスのメットをしているが時間もないのでとにかくエンジンをかける。

せめてジャケットは欲しいな。けど今は夏だし暑いから最近は完全私服で乗り回しててジャケットは箪笥の奥だっけか。


てかこんな下着姿…色気ない下着だからせめてスポーツジムならアスリートっぽくごまかせるかもしれないがこんな姿でバイク乗るとか普通は変態だよな。



…よし、エンジンはかかった。裸足だからクラッチ操作とか少し辛そうだが問題ない。


アクセルを勢いよく回して駐輪場、立体駐車場をと後にする。

外には明るい色の棒を持った誘導員のオッサンがいて、オレの姿を確認すると凄く驚いていたがどうでもイイ。


とにかく今は逃げるんだ。

てか、ココはどこだ。分からんがとにかく逃げる。


ちなみにオレが出てきたのは全国チェーン展開してるアパートのイルピンだった。

こんな所で脳波をぶち込む研究してるとか普通は誰も思わないよな。


そんな事を考えながらバイクのスピードを上げていると…。




教科書でスパーン!といい音出しながら頭を叩かれた。


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