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海と水の楽園~ラリマーレ~ 6

「戦闘員、床を調べてください。地下室らしきものはありませんか?」


「地下だとっ!?すぐに探し当ててやるから待ってろ!!」

ジャンが足をドタドタさせ、空洞がないかを調べ始める。


「フラさん、応援はあとどのくらいで到着予定ですか?私たちアウレウスは一度船まで戻ります。」


「え?船に戻るの?あー応援はあと20分くらいで到着すると思うけど、うちらも船着き場まで…飛ばせば20分くらいで着けるかな。」

フラはすぐに運転席へ戻り出発準備に取り掛かってくれた。


それを聞いた二コラがすぐにウルを抱き上げる。

「ちなみに何故船に戻るか聞いてもいい?」

抱きかかえながら二コラは疑問を問いかけた。


「皆さん、推測で申し訳ないのですが、おそらく誰も踏み入れられない島の反対側の崖に敵の船着き場があるかもしれません。アウレウス一員は応援の部隊と合流次第、島の反対側を確認しに行きます。」

すでに走り出しているアウレウスの中で、ウルはみんなに告げた。

事前にポポレ島を調べたところ、船着き場の方にしか住民が住んでおらず、反対側は特に整備もしていない自然が残る地域となっていた。なぜ整備をしないのか?そこに疑問を持ったウルはポポレの地形をよく調べ、船着き場の反対側は断崖絶壁で船もつけられないエリアだったが、逆にそれなら敵が入り込めるくらい警備もしていないのではないかと考えたのだ。


「待て。もし反対側に敵がいたとして、その人数がわからない状況で行くのはリスクがありすぎる。」

ウルの説明を聞いたアルヴェールが止めに入る。


「いえ、建物の規模からいって、それほど人数はいないと推測されます。

島の反対側は崖で大きな船もつけられないですし、応援部隊も13部隊は、第7の10人と倒した敵の回収の為、こちらに向かわせますが、14部隊の戦闘員の協力でなんとかなるかと。」


「挟み撃ちできれば対処できるが、もし敵が船に乗り込んで逃走を図ろうとしたら、どう対処するんだ。」

アルヴェールはまだ納得できないようだ。


「船にからアウレウスで攻撃します。念の為、追撃ミサイルを積んでおきました!」

ウルは功を奏したと言わんばかりな顔をして言い放った。


追撃ミサイルを積んでいるのを知っていたのは無口なジルだけ。

他の隊員はウルの用意周到さにあっけにとられた。


「すっげぇじゃん!!これなら敵のボスを捕まえられるかもだね!!」

ロランが興奮気味で称賛した。


アルヴェールもそこまで用意されていれば何とかなる気がして、これ以上ウルを止めることは諦めた。

ただウルには一つ懸念点がある。


「もし、敵が船での逃走ではなく、アルヴェール様たちがいる建物の方へ逃走を図った場合人数が不明な今、対処ができるかどうか…」

もしこちらの想定とは違い、人数がいたとなると4人で対処できるか不安だ。


「その可能性は低いぜ。建物の中を調べたが、残りがいても数人だと思うから俺らで何とかなると思うぞ。」

シモンが自身あり気な顔をした。


「アルヴェール様も同じ意見でしょうか?」

戦闘員のリーダーの判断を聞きたい。




「…ああ。問題ない。」

と短くアルヴェールが返事をした。


「わかりました。それでは、アウレウスが船で崖の調査にかかるまで待機でお願いします。」


戦闘員4人が了解と返事を返す。


アウレウスで船着き場まで戻っている最中、ウルの通信デバイスが1人だけに繋がった。

その声は地下の入り口を探しているシモンで、

「なぁ、アルのことなんだけど、要望通りにアルって呼んでやれよ。ウルと距離感じてるのか、アルが拗ねてるから笑」


慣れなのだから仕方ないのだけども!!

そうはいってもシモンからもお願いされては、直す努力はしないと。

ウルは抱きかかえてくれている二コラに気づかれないように、努力します。と返事をした。


アウレウスは道なき道を脅威のスピードで走っていく。その間に13・14部隊に状況の説明をし、14部隊にはすぐに船で出発できるようお願いをした。

戦闘員4人も地下に続く階段を見つけ出し、突入準備に取り掛かった。

通信デバイスを全員に繋ぎ直し、万全の態勢をする。

ようやく船着き場まで戻ってきた時にはすでに、13・14部隊の船も到着しており、

すぐに各部隊、ウルの指示通りに動いてくれた。


「イサーク隊長、14部隊は何名で行かれますか?」

ウルは船に乗り込んで出発を今かと待っている状況でイサークとミーティングを始めた。


「あ~…いや…本当に猫なんだな…」

イサークはニコラに抱きかかえられているウルを見て、本当だったのかという表情をしている。


「あ、はい。すみません。」


「いや。こちらこそ、すまん。で、船に乗り込むのは戦闘員5人とその下の7人だ。足りないか?」

イサークは気持ちを切り替えた後、ウルに人数を答えた。


「問題ないかと思います。ただ、船で敵が出てしまった場合、一応追撃ミサイルは積んできたのですが、現地調査のつもりでしたので、振り払われた時の対処まで考えてないなくて…」

ウルは申し訳なさそうに言う。


「あぁそれなら、お前から状況説明してもらったときに、北東方面に7隻船を向かわせているから問題ないだろ。」


さすがイサーク隊長だ。










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