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猫になって逃げ出しました!

魔跡ませき帝国と呼ばれる、マンティアリ帝国~

そこで〔帝国魔跡特殊部隊=MSET〕の指揮官として働くウルミラージェ・ルーナス。


とある組織に捕まり、逃げ出そうとするも、どうしよう!?

一か八かで自分自身にスキルを使ってみたが…なんと猫になってしまった!!

元に戻る方法を見つけ出すためにも、一生懸命任務頑張ります!!


ハァハァハァッ


ハァハァハァハァ…


ウルはひたすら森をの中を走った。

誰にも気づかれないよう、でも、全速力で4つの足を目一杯使って走り続けた。



そう、4つの足で…




-------------------

その少し前




「おいっ!さっさと来い!!」

恰幅のいい男がズカズカと暗い廊下を歩き、ウルの髪の毛を乱暴に掴みながら、

重厚な木のドアの前まで来て、乱暴にそのドアを開けた。


バンッ!!!


髪の毛を掴んだまま、開けた小部屋に勢いよくウルを投げ飛ばす。


ドンッ!!


ウルは声を出さないまま、小部屋の中の頑丈な壁に体を打ち、その反動で地面に倒れ込んだ。

怠そうにウルはずるずると壁に沿って上半身を起こす。


鉄の味がする。

さっき顔を殴られて口の中切ったからだ。

手を後ろで縛られているため、口から流れ出だ血を拭うこともできず、

口に溜まった血をペッと静かに吐き出した。


「おい!迎えのヘリは後どのくらいで着くんだ!!」

脱力してもたれかかっているウルをよそ目に、

先ほどウルのことを投げ飛ばした恰幅のいい男が部下らしき男に怒鳴り散らしている。


「お、お、おおよそ、あと15分ほどで到着いたしますっ。」

部下らしき男は怯えている。

恰幅のいい男がこちらに顔を向き直しニヤニヤしながら

「ハハハっようやく手に入れたぞ、お前をっ!!これで私もわっはっはっはっ」



男の勝ち誇った顔を見る気にもなれず、

ウルは表情を変えずに目を瞑った。


すると、廊下の方からパタパタともう1人駆け寄ってくる音が聞こえた。


「ゴトー大佐、ダイタ様よりご連絡です。」

「おぉきたか!!ダイタ様へ報告はしたのか?!」

「まっ、こ、これからでして…」

「なんだとっ!!ならワシが報告するっ!」

恰幅のいい男はこちらを一瞬見て、

ここで大人しくしてろ!と言い放ち、乱暴にドアを閉めて、ドタドタと地上へ行ってしまった。




さて、どうしたものかな…ウルは考える。

このまま大人しくしていたら、どこの国に連れて行かれるかわからない…

現実に起きていることとは裏腹にウルの頭はとても冷静だ。

どうしようか考えながら、目を瞑り、静かに遠い昔の記憶に考えを変えていく。


そこは小さい頃に家の書庫にあった本棚と、ロッキングチェアに座って本を読んでいた祖母の記憶。

おばちゃんがよく本を読み聞かせてくれたっけ。


書庫で祖母が本を読んでいると、ウルはよく本読んで!とねだった。


祖母がいない時は、書庫に潜り込んで1人、本を読み漁ったりもした。

その記憶の一つ、古びた深緑の分厚い本の内容を思い出す…







------



ハァハァハァッ


ハァハァハァハァ…


ウルはひたすら森をの中を走った。

誰にも気づかれないよう、でも、全速力で4つの足を目一杯使って走り続けた。


目線が地面に近い分、草や小石が邪魔をするがそんなのは気にしていられない。

気温も低く、雪がちらついているが、そんなことも今はどうでもいい。

とにかく、逃げなければ、カミラ様のところへ急がなければと必死に4つの足を動かして走った。


頭上では奴らが待っていたヘリコプターがさっきまでウルのいた建物の方へと向かっている。


なるべく遠く離れなくては。

そして、カミラ様と合流さえできれば!

カミラ様なら絶対に私のことを分かってくれるはず!!


ハァハァハァ

ウルは必死に走った…




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