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二人の談笑

 乱気流にブレードがぶつかり空気を切り裂くスラップ音を奏でる。

上空の飛行軍事用の多用途ヘリの中では異様に静かであった…。

機内は剥き出しの配線と対魔物用防御用プレートに座席にベルト。

天井に蛇のように這う配線がり…機銃がサイドドアに銃座に取り付けられている。通称:ドアガンとも呼ばれている。

 そして…魔物を討伐後に採取可能資源として、魔石を運用し…ヘリ内部の騒音と振動を緩和できるようにしていた。

 そんな中…足を組み背筋を伸ばし対面する相手に話を繰り出す。


「今日は、すまないねぇ。非番だったのに…わざわざ呼びつけてしまって…。」


 そう言葉を投げかける人物はまるで…宝塚女優の様なベルベットボイスで、髪色はマロンブランの様な栗の表面の色合にほんのり赤みを含んだ上品なブラウン色をしている短髪の女性である。


「いえ…大丈夫です。わたしも新型のユニットパーツが出来たと聞いて…すぐに試したかったので…。」


「ふふ、いや…まさかたった一人で中型の魔物を討伐するなんて思いもよらなかったよ…」


「あ、あれは…わたしも驚きまして…まさかこれほどに自身の魔力の伝達率が優れているユニットパーツの開発が進んでいたとは存じ上げなくて…。」


 わたしはにかみながらも会話に返答する。


「あははは!そうだね…あれは私も驚いたよ。」


 嬉しそうに笑みを浮かばれながら談笑を続ける。


「あ、あの聞きたいのですが…」


「ん?どうしたのかな?」


「今日は何故…中佐である天宮さんが同行しているのかなと、疑問を抱いておりまして…」


 天宮は笑みを変えずに…腕を組み、親指と人差し指で顎を挟みながら考える動作をする。


「いや、特に理由はないのが正直なところなんだけど…」


 天宮がそこまで言って、少し間が空く。


「あらゆる書類の確認や雑務などに疲れてね…逃げてきちゃた!!( ^ω^ )」


 あっけからんと答える天宮に対して…


「はぁ…また怒られますよ、泣きつかれても知りませんからね…こちらは。」


 溜息を吐つきながら、冷たく接する。


「まぁ…半分は嘘だよ!半分は!ははは!!」


 それでも半分は本当なのかと言うのはあえて言わない…この人に関していつもの事であるからだ…。

 その後…天宮はもう半分の理由を語る。


「君も知っていると思うが…対魔物兵器開発チームの者達は君も知っているだろう?」


「はい…存じています。」


「我々…対魔物殲滅部隊 IRISアイリス 通称:Isは魔物を討伐する際通常兵器では太刀打ちできない為、討伐した魔石を彼等が純粋な鉱石にしたのち…わたし達の使う武器や武装にも使える様にしてくださる対魔物用兵器開発のスペシャリストですよね?」


「うんうん♪その通りだよ。」


 天宮は嬉しそうに頷く…


「そんな彼等が開発した新型ユニットBoostingブースティングenergyエナジーefficiencyエフィシェンシーMarkマークフォー4:略してBM4はまぁ…呼び名の通り使うエネルギーのロスを少なくして所有者の魔力の循環を効率化した物だけど、旧来よりも自身魔力の伝導率も向上しているから扱いやすかっただろう?」


「そうですね…旧来のですとわたしの魔力に耐えきれずオーバーヒートしてしまうのが度々ありましたが、今回のBM4は無駄なくわたしの魔力を消費して武器の鋭利さや耐久性と防御力も更に向上しましたので直ぐにも実戦投入すべきかと。」


「ふふ、気に入ってくれて良かったよ。」


 天宮がふと思い出した様な事を口にする。


「そういえば…もう二人は確か君と同じ新型のテストしに任務に行っているはずだね…君はどう思うかい?」


「あぁ…渚と高梨さんですね。高梨さんは三式まで解除できますし彼女はとても器用な子ですから上手く使えると思います。」


「ふむふむ、では…渚君はどう思うかね?」


 天宮の質問の本命は、やはり彼女にあると思い暫し考えたのち答える…


「…渚は最高レベルの五式武装クラスですから、あの新型に彼女の魔力量に耐えられるかは分かりませんね…」


「四式クラスである君も彼女の魔力量に耐えれるか、分からないようだねぇ…」


「それは…まぁはい。彼女は規格外ですから…」


 第8少数部隊の隊長である渚は、最年少で最高クラスの五式武装を解禁し…階級も入隊してたった1年あまりで少尉の階級まで上がった天才である。

そんな彼女は別件の任務に現在当たってもらっている最中である。


「まぁ…渚君はともかく、他の子等に実用化できるなら問題は無いようだね…」


 その瞬間…コックピットから天宮に無線が入る。


〈中佐、司令部の方から通信です。〉


「繋げてくれ。」


〈了解〉


 先ほどの和やかな雰囲気から一変し、緊急の通信が入る。


《あ!オペレーターの清水と言います。天宮さん今よろしいですか?》


「おや?清水君かい?」


《はい!今ですね…任務にあたっている柳木さん達の方で問題がありまして…」


「ふむ…続けてくれ。」


《はい…柳木さん達が対応している魔物がですね、通常個体ではなく…特異個体だったそうで…》


「ほう…それは少し厄介だ。それで…柳木君達は大丈夫なのかね?」


《はい…大丈夫なのですけど…このままだとマズイ状況ですね…》


「柳木君達が相手しているのは中型かい?」


《そうですね…中型よりの大型ですかね…その上、自己再生持ちなので苦戦強いられています。》


「分かった…救援だろ?こちらは構わないよ。」


《はい!有難うございます》


 その後…天宮は通信を切り事の状況をわたしに説明し柳木達の方へ救援に、赴く事になった。












 

 


 









 


 

 


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