表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

俺は隠密なる!



は、はじめまして。俺はトーレスだ。ブラーナド•トーレス15歳だ。


 転生者だ。 前は地球の日本でニートだった。


 自分の人生に嫌気がさして、自殺した。


 死んだのは19歳だ。高校の1年までは上手くやっていたつもりだったが、校則違反を注意したらそこからいじめで…

って、そんなのはもうどうでもいい。とにかく死んだ。


 でも、気付いたら知らない世界に居た。山と川と家が少し所謂ど田舎の農民の家に転生した分けだ。前の世界と一番違ったのはイジメがない事だ。例えいたずらしても、注意され叱られるが、陰湿なイジメがは無い。

 そんな今度の環境は天国のように感じたのを覚えている。おれが8歳の時だ。


 この世界には魔法やスキルがあり、それにとても魅力を感じた!俺はラノベとかあまり読まなかったが、友達が()()()()()なるものがあると言っていたのを覚えている。


 そして家にあった「いろんなおしごと」という絵本でこの世界の主要な仕事を知った。その中であれピッタリの仕事を見つけた。元ニートの俺にピッタリの仕事を………


 それは 隠密業 だ。余り目立ちたく無く、1人で影に隠れていたい俺には最高の仕事だ。

 正直に言うと、人と話すのが苦手だ。だからというのもある。

 その隠密業という仕事は日本で言えば忍者のような仕事だ。潜入だったり、暗殺だったり、情報収集などを主に行うものだ。


 その仕事を就くことを目指して、その日から特訓を始めた。

 主に走り込みをし、体を鍛えた。素早く動くために石を足に括って日々を過ごした。遠くを見られるように木に登って出来るだけ遠くを見るようにもした。


 俺の両親はとても優しく俺には勿体ないくらいだ。前世では出来なかった親孝行も今度は出来たらと考えている。

 口下手な俺でも家の中では、何も気負う事なく過ごせ、とて心地がいい。15歳になれば仕事をする為に王都へ向かおうと思っている。だから、せめてそれまでは出来るだけ母を手伝い、父の背中を流してあげたい…コホン。まぁそんな感じだ。


 12歳になると体も成長してきて、大分素早く動け、筋力もついたように思う。堅い果物も握りつぶせ、木から木へ飛び移れるようにもなった。川で行ったバランス訓練も功を奏したようで、細い枝の上でもふらつくことは無くなった。

 ホントは組み手などやって体術の訓練もやりたかったが、生憎この村に俺と年が近い者がいない。15歳になった年上か9歳くらいの年下しかいない。


 仕方がないので、猿相手に棒を振って戦闘の訓練とした。あとは鳥を石で落とす訓練もやった。その甲斐あって、予測不能な猿の動きも簡単に捉えられ、鳥も三羽までなら同時に落とせるようになった。

 この体がいいのか、この世界が成長しやすいのか良くわからないが日本では決して習得出来ないような身体能力を得られたような気がする。


 そうして、訓練に明け暮れているとある日ようやく俺にもスキルを習得する事が出来た。


それは…「万里眼」「影移動」「擬態」「神速」


の四つだ。中々卑怯なスキルだ。最初からこんな事でいいのろうか?いや、でも世の中にはこれ以上に強力なスキルを持っている奴がいるに違いない。


 駆け出しの俺は精々死なないように日々努力を怠らない事だな。うん。


 そうした、訓練の日々ももうじき終わる。12歳からの見習いはこの村に同じような職業がいない為、我流で考えるしか無かった。出来れば、王都へ行ったときに誰かに師事できればなとも思っている。


 今世の人生こそ、悔いのないようしっかり立って行こうと思う。


 さぁ、明日から新しい一日が始まる。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ