ダンス
魔王たちは夕焼けを見ながらメイン料理のステーキを食べていた。
「この肉もなかなかうまいな!」
前世でほとんど肉料理を食べたことがなかった魔王は肉をステーキという形で食べるのは初めて出会った。
日が沈みあたりが暗闇に包まれたころ、船の窓からはオアシスの夜景が広がっている。
「ほお、夕焼けの次は夜景というものなのか・・・・」
魔王は再び自身が行った安土城のライトアップを思い出していた。
「どうしたんですが、マオさん?」
マヤがどこか遠くを見ている魔王に尋ねてきた。
「うむ、ふと故郷の事を思い出してしまった・・・・」
魔王はどこか懐かしそうな顔をしていた。
「マオさんの故郷もこんな素敵なところなんですか?」
マヤは魔王と一緒に夜景を眺めながらグラスに入った果実酒を口に含んで話している。
「オレは好きだった!」
魔王はふと思い出し笑いをしていた。
テーブルにはプレーにキレイに盛り付けられたデザートが運ばれてきた。この地方のフルーツがふんだんに使われている!
「わあ! 美味しそう!」
ミーはデザートが出てくるなり、目をキラキラさせてガツガツ食べている。
船の中にはピアノとバイオリンの音色が流れている。中央の広場で自然とダンスをするカップルが1組、2組と増えている。
「マオ様、私たちも踊りませんか?」
マヤが魔王を誘った。
「オレはああいう踊りは経験がない・・・・」
魔王は珍しく少し遠慮した。
「大丈夫ですわ、私がリードいたします! マオ様は私に体を預けてください!」
マヤはそういうと、魔王の手を取った。
魔王はマヤに誘われるままに中央の広場に向かった。
2人は愛し合う恋人のようにぴったり体をつけて音色に合わせてステップを踏んだ。
「マヤ、こういう生活もいいものだな・・・・」
魔王はこれまでの戦いの日々を思い返し、今のような自由で何にも縛られない暮らしを初めて経験していた。
「私もマヤさんとの旅は楽しいです・・・・」
マヤは魔王にぴったりと体をつけて顔を赤くしていた。
「ミーの奴、相変わらずダメだな!」
ミーのおじカジは、一人取り残され魔王たちを眺めているミーを見て少し哀れに思っていた・・・・
「なんで、私とは踊らないのよー」
ミーは小声で独り言を言っている・・・・
この後ミーは果実酒をカブ飲みして、魔王やマヤに迷惑をかけるのであった!
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