第13話〜メールの騒がせ〜
少女の体中の血管が、瞬く間にドクドクと波打ちだす。
・・・ウソだ。ウソだ・・・
そう幾度繰り返しても・・・あの声色、「麗沙」と呼ぶ声。それらは皆、恋人にしか向けていないと思うものばかりであることが、真実を物語っている。
とりあえず、その場では「別の名字を持つ麗沙さんかもしれない。」と、朦朧とする意識の中で決め付けて、あとは何も考えずにフラフラと部屋へ戻っていった。
「あ、お帰り、美輝。」
部屋では、恵夢が寛いでいた。
恵夢の横では、同じ班である曽我部綾香と、花原郁美が、楽しげに会話を交わしていた。
即ち、班内では曽我部と花原、美輝と恵夢という風に、班内でグループができている・・・という、なんとも悲しい現状。
「ゴメンよ恵夢・・・1人にしちゃって・・・」
「いやいや、大丈夫。丁度寝起きだし。」
そう言って、彼女は冷蔵庫に完備されてあるスポーツウォーターを口にした。
「それより、大輝君は大丈夫なの?」
キャップを閉めて、恵夢はそう美輝に聞く。
美輝は考える素振りを見せて
「明日、自家用ジェットでホテルに行くらしいよ。」
「じ、自家用・・・」
恵夢が口をあんぐり開けていると・・・美輝のケータイの着信音が鳴り響いた。
開けると・・・Eメール受信1件。大輝からのものだった。
「? なんだろ・・・」
そう呟きながら、受信BOXを開く。
『To.美輝
今、お前のいる県に到着した。
いずれホテルに着くだろーから、ダミーの呼び出し頼む。
From.大輝』
「って、1日早く出発したんかい!」
急いで、美輝はメールの返信内容を打ち込んだ。
『To.大輝
そりゃビックリだ!
ていうか、リモコンで呼び出しとかできんの?
探しに行くの、疲れるし、めんどいよぉ〜↓↓(××)
From.美輝』
返信ボタンを押して、10秒もしないうちに、また戻ってきた。
『To.美輝
悪ぃ。リモコン行方不明。
From.大輝』
内心、納得しながら、また返信をする。
『To.大輝
うなずけるかも・・・(笑)
分かった。ダルいけど呼び出し行ってきますよ〜。
From.美輝』
返信ボタンを押すと、床から重い腰を上げた。
「んじゃ、ちょっくら出かけるけど・・・恵夢、また1人にして大丈夫?」
「え!?あ、うん。全然OK。行ったっしゃい。」
普通の子なら、散々喚いて引き止めるだろうけど・・・恵夢はいつだって、すんなり承諾してくれる。
そんなとこが、レズじゃないけど大好きなんだ。
心の中で恵夢に感謝を讃えながら、部屋を出た
『比例×反比例』裏コント〜次回は・・・〜
作者「緊急忠告!ですが、次回ヤバいことになります・・・」
恵夢「えっ!?ヤバ!?ヤバいの!?どんな!?どんなぁっ!?」
作者「落ち着け恵夢・・・(汗)」
恵夢「やっぱ麗沙様絡み!?」
作者「さぁ、どうでしょ〜?」
恵夢「美輝と大輝君がどーにかなっちゃうの!?」
作者「さぁ、どうでしょ〜?」
恵夢「大輝君と美久ちゃんが○×△!?」
作者「さぁ、どうでしょ〜?」
恵夢「どれも有り得るなぁ〜・・・」
同時UPした第14話も、是非見てください!




