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ボディービルダーの場合、
背中を巨大化させる為に、
懸垂を行う。
しかし、僕の場合は、
逃げる為に、懸垂で鍛えている。
僕は、殺し合いを想定して、
鍛えている。
しかし、逃げるチャンスがあれば、
逃げる方が良い。
例えば、無差別殺人に遭遇した時、
戦う事よりも、避難が重要である。
あえて殺されに行く必要など、
全く無いのだ。
壁や、金網をよじ登れるなら、
それで、逃げれば良い。
それ以外でも、
津波や、河川の決壊で、
高い建物に避難する場合。
他人の家の塀に、
よじ登り、屋根の登り、
助かった・・・
東日本大震災の時、
その様な人物が、
実在したらしい。
その様な訳で、よじ登る力。
自分を、引き上げる能力。
生き残る為には、
それが、必要なのだと思う。
事実、自衛隊も、レスキューも、
懸垂を行う。
ところが、小学4年生、当時、
僕は、その懸垂が1回も、
出来なかった。
日常生活で、押す事は、
比較的多い。
普通に、歩いているだけでも、
それは、地面を押す事の、
繰り返しであり、
荷物を持つ事も、
引っ張るは、一瞬で、
その後は、固定する。
結果、足を踏ん張る。
それは、押す力の訓練に成る。
ところが、生活の中で、
自分の体重を、引き上げるなど、
特殊な職業でも無い限り、
そんな必要は、まず無い。
結果、引き上げる力を鍛える為には、
懸垂を行う事に成る。
日常には、無い、動きである。
つまり、懸垂未経験者は、
腕力があっても、
神経回路が未発達であり、
その結果、懸垂が出来ない。
例えば、力持ちでも、
泳げない。
スケボーに乗れない。
逆上がりが出来ない。
これらは、今までの生活で、
その様な、必要性が無かった為、
身体に、その様な指示を、
出した経験が無い。
結果、不器用。
それが、出来ない理由の1つである。
その為、懸垂の場合も、
経験を、重ねる必要がある。
ところが、そもそも、
1回も出来ない。
結果、経験する事が出来ない。
では、どうするか?
斜め懸垂を行う。
小学校で、逆上がりをする様な、
低い鉄棒。
鉄棒を握り、
足を前方に伸ばして、
身体は真っ直ぐ。
つまり、お腹が空を向く、
腕立て伏せのポーズ。
それで、身体を引き上げる。
この時、調子に乗っても、
何のメリットも無い。
レッスン動画の先生の様に、
丁寧に行う。
そして、クオリティーが、
低下する回数。
それを、覚える。
例えば、最初、
鉄棒に、胸が着いていた。
ところが、4回目からは、
着かなく成った。
もちろん、その後も、
続ける事は出来る。
しかし、下手クソな練習。
出来ない事を、繰り返し、
出来ない事を、学習する。
そこには、意味が無い。
それを誤魔化す為に、
勢いで、無様に繰り返し。
余裕な芝居をしても、
バレバレで恥ずかしい。
僕の目的は、
懸垂に必要な、
筋力を鍛える事であり、
自慢する事では無い。
ところが、困った問題として、
お爺ちゃん体操はには、
4分の休憩が、必要である。
筋トレの効果を得る為には、
4分の休憩が、合理的なのだ。
ところが、
公園で、休憩だけでも、合計40分。
知らない人から、見たら、
不審者である。
そして、公園での問題は、
人が、使っていると、
自分も、やりたく成る。
そんな幼児が、
集まって来る事である。
そこで、当時、小学4年生の僕は、
ディップス・スタンドを買った。
ディップス・スタンドとは、
床置きタイプの、ミニ鉄棒の様なモノで、
2つセットである。
高さは、約90センチ、
鉄棒部分の長さは、約60センチ。
この1台を置いて、
僕は、床に座り、
鉄棒部分を持つ、
足は前に伸ばして、
お尻は、床に着いている。
その状態で、懸垂に挑戦。
しかし、全く、上がらない。
その為、斜め懸垂を行う。
残念な事に、
鉄棒に、胸を着ける事も出来ない。
その為、3回行って、4分休憩、
これを10セット。
僕の懸垂は、この程度から、始まった。
そして、3ヶ月ほどで、
床座り懸垂が、1回出来た。
結果、その後は、
斜め懸垂から、
床座り懸垂に切り替え、
体操を続けた。
その後、知ったのだが、
僕の、床座り懸垂は、
L字懸垂であり、
難易度が高い。
しかし、その、お陰で、
丁寧な座りL字懸垂が、
3回、出来る様に成った。
下がった時には、
お尻が床に着くが、
上がる時には、
お尻は、床から離れている。
という事は、
僕は、懸垂が出来るのだ。
そこで、お爺ちゃんの家に行って、
倉庫の骨組みを使い、
懸垂に挑戦。
正直、無様ではあるが、
1回は出来た。
やはり、座り懸垂よりも、
難しい。
しかし、正式な懸垂が、
1回出来るのなら、
今後は、懸垂を行うベキである。
ところが、僕の家には、
懸垂器が無い。
当時、僕は、小学4年生なので、
1人で、学区外に出る事は、
原則禁止だった。
という事は、お爺ちゃんの家には、
日常的には、通えない。
では、懸垂器を買うのか?




