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神話級の箒を作ったせいで宮廷をクビになった掃除係。元の国が結界消滅で滅びかける中、隣国の聖女に拾われて最高に溺愛される  作者: ヨグー


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第3話:最高級の工房で溺愛される俺と、結界が消えて大パニックの元上司

いよいよ最終回(第3話)となります!

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

隣国で幸せになるアルトと、自業自得な元上司たちの結末を、

どうぞ最後まで見届けてください!


隣国であるエルフ神聖国に到着した俺は、

夢のような生活を送っていた。



「アルト様、朝食をお持ちしました。

今日もあなたが作ってくださった『特製フライパン』のおかげで、

極上のふわとろフレンチトーストが最高の焼き加減で仕上がりました!」



「わぁ、リリアーヌ様、ありがとうございます」



朝,目を覚ますと、

聖女であるリリアーヌ様が直々にご飯を運んでくれる。


俺に与えられたのは、王宮の一等地にある、

最高級の設備が整った個人の魔導工房だ。



「あ、アルト殿……!

昨日君が作ってくれた、あの『ただの雑巾』……。

あれで磨いた鎧が、竜の息吹すら無効化する、

神話級の防具に変化したのだが……っ!」



近衛騎士長のガイアが、

またしても白目を剥きながら工房に飛び込んできた。



「えっ? あれはただの、

油汚れがよく落ちるように魔力を込めた雑巾ですよ?」



「雑巾の概念が壊れるわぁぁぁ!」



頭を抱えるガイアを見て、

リリアーヌ様がクスクスと上品に笑う。



前の国では、どんなに徹夜で魔道具を作っても、

無能な魔導師長ゼムルに手柄を奪われ、

「魔力ゼロの穀潰し」と罵られる毎日だった。



けれど、この国では違う。


リリアーヌ様も、ガイアも、国の人たちも。

俺の作るものをすべて「素晴らしい」と目を見開き、

心からの笑顔で評価してくれるのだ。



「アルト様、これからは誰のためでもなく、

あなたの好きなものを、好きなだけ作ってくださいね。

私たちが、あなたを全力で支え、溺愛しますから」



「はい! 俺、この国に赴任できて本当に良かったです!」



俺は心からの笑顔で、

新しい魔道具作りのハンマーを握り直した。



     * * *



一方その頃、アルトを追放した元の国は、

まさに生き地獄と化していた。



「おいゼムル! なぜ防衛結界が起動しない!」



王城の謁見の間。

激怒する国王の前に、魔導師長ゼムルは、

床に額を擦り付けてガタガタと震えていた。



アルトが自作の『箒(結界のコア)』を持って、

国を去ってからというもの。

国の防衛結界は完全に消滅してしまったのだ。



「わ、分かりません!

アルトの残した設計図通りに箒を作ったのですが、

どれもただの木屑にしかならず……っ!」



「黙れ! お前があの掃除係を無能と罵り、

追い出したのが原因だろうが!」



「ヒィッ!? そ、それは国王様も、

あいつをクビにすることを許可されたはずでは……!」



「私のせいに流す気かぁぁぁ!!」



二人が醜い責任のなすりつけ合いをしている、

その時だった。



ドゴォォォォォォォン!!!



王城の天井が派手に崩落し、

おぞましい魔王軍の軍勢が雪崩れ込んできた。


結界の消えた国など、

魔物の大群にとってはただの餌場に過ぎない。



「ぎゃあぁぁぁ魔物が! 誰か助けてくれ!」



「アルトぉぉぉ! どこにいるんだアルトォォォ!

俺が悪かった、戻ってきて結界を張ってくれぇぇぇ!」



ゼムルは涙と鼻水を流しながら虚空に叫んだが、

その声が届くことは二度となかった。


俺を虐げ、利用し、使い捨てにした奴らは、

自業自得の結末を迎え、国ごと静かに滅び去った。



     * * *



「ふふん、ふふーん♪」



そんな元上司たちの無惨な末路など、

隣国で幸せに暮らす俺は知る由もない。



今日も俺の工房には、

リリアーヌ様の優しい笑顔と、

最高級の素材がたくさん並んでいる。



「よし、次はみんながびっくりするような、

最高の魔道具を作るぞ!」



俺を救ってくれた大切な人たちのために。


天才魔導具師アルトの、

最高に幸せな第二の人生は、まだ始まったばかりだ。



(おわり)


これにて『「ただの掃除係など不要だ」とクビにされたが、俺の箒が国境の防衛結界の核だった。お前らが国ごと魔王軍に滅ぼされる間、俺は隣国の聖女に溺愛されて伝説の鍛冶師になります』、完結となります!


最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

アルトのすっきりとした大逆転劇を楽しんでいただけましたでしょうか?


ブックマーク、評価が多ければ続編も書きたいと思っています。


もし「面白かった!」「スカッとした!」と感じていただけましたら、ぜひ作品トップページ、またはこの下部にある【評価(☆を★★★★★に!)】や【ブックマーク】を押して応援していただけると非常に励みになります。


また次の物語でお会いしましょう!


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