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 ウォーガット領騎士爵の実権行使

  暴露した翌日。十八歳の誕生日当日。

 イルリット・ファ・ウォーガット騎士爵となってウォーガット領のウォーガット城に入った。

 今日一日は第三王子で居られるがきのう暴露したので早速動くことにした。

 実は無敵のウォーガット領領主にも弱点がある。

 それはクーデターによるミウラール王国の消滅。新国家の樹立。

 さすがに宣言後は手も足も出せないが新国家樹立前に対立して相手を潰す必要がある。

 あの国王の事です。クーデター派を招き入れ、後宮住まいを確約すればすんなり受け入れてしまうでしょう。

 その事に気付く前にウォーガット領主派閥を確立し、領地軍を充実させ、自治領を宣言。王城内に管理官職を置く必要がある。

 本来であれば対魔物戦、外国戦以外でウォーガット騎士爵の許可、命令が無ければ国軍は動かせないがクーデターは別。

 私がクーデターを起こすことも考えたが・・・仲間がいない。友達もいない。賛同者もいない。

 力量で勝つことも出来ただろうが、独裁国家となっておじ様おば様も敵対する可能性も有る。それは避けたかった。

 だから極力武力を使わず、王国法。貴族法に則って正攻法で攻め立てる方法を考え証拠集めに奔走した。


 これから多くの貴族を敵に回すので、今の内に派閥を形成する。

 そして必要なのはお金。

 十二分に蓄えは有るが、継続的な収入源確保と一時的な拠出に耐えなければならない。

 とにもかくにもウォーガット領を安定させ、ミウラール王国を安定維持させないとアクアスカイ女神様からの神託と使徒としての仕事が出来ない。

 たった一人の廃嫡された信用度ゼロの冒険者が『創世のアクアスカイ女神様は凄いですよぉぉ』と、言っても信者は増えないでしょう。

 逆に国王となってしまうと自然な形で創世のアクアスカイ女神聖教国になってしまい強要する事になってしまい妖精信仰が大混乱。

 アクアスカイ女神様の思う【信仰は自由】では無くなってしまう。


 (難しい事を仰います)


 「リットは何をブツブツ言っているのです?」


 「ああ。ごめん。今から自治領宣言の下準備だよ」


 「了解なのです」


 先ずはウォーガット領の南の大河の南の領地。ドーナッテン・ファイ・シラーケド子爵領を頂くことにする。

 嫡男は校長室前のアーチの時に私を最初に蹴っ飛ばした生徒。

 父親共々領民への迫害。女性達への諸々の強要。そして陛下の名を許可無く使っての重税。これだけでもアウト。

 その上、このウォーガット領の維持管理費の横領。これでも死罪が確定。

 その貴族の証拠を押さえた貴族は領地を含む全ての財産が褒賞として頂け、その領主が抱える全ての借金が棒引き。被害者貴族は処罰の内容を決める事が出来る。

 民からの借り入れは被害者貴族の心一つ。

 何方がお考えになったか存じませんが全く以って恐ろしい法律です。得した貴族も多いですからね。


 母さんも知っていながらここには着手していなかったので、公爵だったお爺様が謀略にはまり没落。処刑では無かったのが幸い。

 さて、本来であれば十五歳以下を扶養する親以外の三親等までが処刑対象。でも可愛そうなのでドーナッテン子爵の家族のみ処刑。

 証拠物件と処罰内容を私が公安に設置したファックス機に送信。


 「そう言えばさ」


 「何です?」


 「アクアスカイ女神様から信徒を増やすに当たって何ももらっていないよね。経典とか?」


 「リットは気付いていないのです?」


 「何に?」


 「アクアスカイ女神様の眷属として地上に遣わされた目には見えない妖精が、アクアスカイ女神様の神力とリットの魔力で世界でたった一人顕現して目の前にいるですよ」


 「あぁぁぁ」


 「私の妖精の力は移譲しなくてもスキルを分け与える事が可能ですよ。アクアスカイ女神様が授けてくださいました。勿論、リットの魔力が必要です。

 スクエアードパワースタ(妖精力二乗補給)ンドの様にその場限りの時限式増強とも別物。

 与えたら死ぬまでその力を発揮できるですよ」


 「五属性全部?」


 「はいなのです。生まれた時は妖精の力は一属性のみ。

 本来は移譲。合理性を有して奪い取る。アクアスカイ女神様の認める正義の範囲での行いで奪い取ることは可能。五体を有していれば五属性の魔法が使用可能になるです。

 私はリットが許可すればそのお方に欲しい属性を付与できるですよ。移譲とは全くの別物なのですよ」


 「凄いね」


 「はいなのです」


 「光属性は?超レアと聞いているけど」


 「人種が感じないだけでいっぱい居るですよ。

 ただ、生まれてくる子の両親やその家系のどこかでアクアスカイ女神様の正義を犯していると光の妖精は入れないのです。移譲も出来ないのです。

 私もリットが認めれば可能かもしれないですが、やってみないと分からないのです」


 「へぇぇ。もっと教えて」


 「いいですよ」


 「お茶を用意するね」


 「ありがとうなのです」




 王城内公安屯所内。


 「マ マルージム近衛公安騎士隊長」


 「どうした」


 「イルリット・ファ・ウォーガット騎士爵専用回線から紙通信です。止まりません。用紙を持って来てくれ」


 「はい。ただいま」


 「早速来たか。見せてくれ。はぁぁ。そこから攻めますか。

 公安近衛騎士隊十名を待機」


 「了解」


 「先ずは内容の検証だな」




 「隊長。この証拠内容完璧すぎますよ」


 「本人サイン入りの証拠も多数。裏取りの必要が無い位ですが、一様向かわせませした」


 「こりゃ散歩に行くようなものですよ」




 「隊長。もう現地での調査内容が紙通信できました。被疑者でもグレーでも有りません。真っ黒です。

 行使している内容と被害内容も実名明記で完璧です。

 夫人と娘の方も相当な悪です。

 どうぞ」


 「おやおやまぁまぁ。酷いことをやらかしてるなぁ。死刑確定だな」


 「これだけのことをしていて、どうして今まで表面に出てきたり、噂が流れてこなかったのでしょうか?

 匿名の書簡でも来て・・・


 「宰相様は何方でしたでしょうか?

 財務部のお偉いさんはどなたでしょうか?

 出てくるわけないよねぇ」


 「「「「「はぁぁぁ」」」」」


 「王様の執務室に行きますか」

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