22話 折れる
ワープしてきた所は当然、俺の見慣れた住宅街。
というか俺の家のすぐ隣。
「彩、ここなのか…?」
俺は恐る恐る聞いてみた。
「こんなに豪華な家がいくつも建ってる場所ではなかったけど、この家で間違いないと思うわ…」
「ちなみに、こっちが俺の家だぞ。」
「えぇ!?ものすごい偶然ね!!」
「麻刀君とお隣のお家なんて彩ちゃんずるいな…」
真結がブツブツ何か言ってるがあまり気にしないでいよう…
「でも、訪ねるにしてはちょっと時間が遅すぎるよね。」
今は夜中の1時30分くらいだし。
時が止まり始めた時間が元々夜中だったからな。
「なら、今日は彩ちゃんは私の部屋で寝て、私は麻刀君と一緒に寝ればノー問題!」
「はぁ!?」
彩がワクワクした様にとんでもない事言うから変な反応しちゃったじゃないか!
「え…!?真結と麻刀ってどういう関係なのかしら…!?」
あれ?
言ってなかったのか…?
「私達はお付き合いしているの!」
「まぁ、そうです。」
「どうりで真結がそんなに麻刀にベタベタしてる訳なのね…」
彩はやれやれといった感じだ。
「でもやっぱり俺と真結が一緒に寝るのは問題あるから真結と彩とで一緒に寝るのはどうだ…?」
そう言うと真結は黒い髪を靡かせて振り向きざまに
「麻刀君は私と一緒に寝るのが嫌だって言うの?」
と問いかけて来る。
ちょっと真結の目が怖いよぉ…
「いや、そうじゃなくて健全な…」
「一緒に寝るのが健全じゃないの?」
「しかもこんな夜中だし…」
「それは時間が止まる不慮の事故みたいなものだから仕方ないでしょ?」
ヤバイ!
何を言っても即刻言い返される!
「真結、あなたの部屋で私が一緒に寝るのがいいと思うわ…」
「彩ちゃんまで…」
お、彩が収めてくれそうだ…
「残念ながらそれは出来ないわ…彩ちゃん…そこまで言うなら2人とも身動きが取れない状態にするからね。」
「えぇ…真結、あなた何言ってるのよ…」
いや、なんでだよ!
彩もなんか困ってるだろ!
「麻刀君のそばで一緒にいないと駄目なの!だから!ね?」
真結は結構本気らしい…
困って横を見てみると丁度彩と目が会った。
「大変ね…」
「今回は折れよう…」
「やましいことは無いでしょうね?」
「大丈夫です。」
そして結局、彩は真結の部屋で、俺と真結は俺の部屋で朝まで過ごした。←決して変な意味じゃないぞ!




