赤い目
静まり返った街を歩きながら、俺と真結と彩はまだ止まった時間軸から出る方法を考えていた。
「私、この時間が止まった世界にずっといるけど、この状況から少しも進歩した事がないないのよ?」
「でも、まだ分からないじゃないですか…」
すると彩が
「そういえば2人の能力とか、私聞いてなかったわね!」
と言ってきた。
そうか…そういえば言ってなかったか。
じゃあ真結の能力には驚くんだろうな。
「俺の能力は超再生。自分自身は勿論、壊れたものとか他の人の怪我とか色々治せるよ!」
「まあ!便利な能力ね!病院に行かなくていいなんて!」
初めの感想が病院に行かなくていい…か…。
まあ、いいや。
「私のは現身能力って言うの。一度見て名前を知った能力が使えるようになる能力よ。」
「なにそれ…なんでも出来るじゃない…」
やっぱりそうなるよねー…
初めは誰だってビビるよ。
「ま…まぁふたり2人の能力が知れてよかったわ!」
真結の能力のインパクトのおかげで俺の能力の事、すっかり頭から抜けただろうな…
「俺の能力は今じゃ役に立てないけどね…」
「…!待って麻刀君!」
「真結!?どうしたんだ?」
少し声が大きかったからびっくりしてしまった!
「治すって、この止まった時間も直せるんじゃ…?」
「な!?」
彩も流石に驚いたようだ。
「試してみる価値はありそうだ!」
この状況の時間を直すのか。
「でもどうやったらいいんだ…?」
これまでは治す物が目の前にあったからよかったんだが…
「それなら、私に向けてやってみるのはどうかしら!」
「彩に向けて超再生を!?」
「この止まった時間は私の能力の暴走だと思うから!」
「じゃあ、やってみます…!」
彩の赤く光った目に手をかざして超再生を発動させる。
かざした手が薄緑色に光る。
彩は眩しくないかな…?
「頑張って!麻刀君!」
「なんか…イケてる気がする…!」
初めは手応えが無かったが、少しすると彩の目の赤い光が段々と消えてきたのが分かる!
「赤い光が消えてきてるよ!麻刀君!」
「え!?私目の光消えてきてる!?」
「よし!このまま続ければ…!」
少しづつ光が消え、赤かった彩の目が完成に元に戻った瞬間、雑音と騒音が周りに響きだした。
「時間…戻ったか…!?」




