12話 デート前夜
「ちょっと待てーー!!」
いきなり重いと思ったらやっぱり真結じゃねぇか!
布団の中にまでワープしてくるとかどんだけだよ!(悪い気はしないが…)
「えぇー?せっかく可愛い彼女が一緒に寝てあげるっていうのにどうして拒否反応を起こすのかな?」
直接俺の上にいるから胸の感触とかがあってなんかヤバイ!
長い髪も俺の顔のすぐ横に下りてきてる。
「どうしても何も俺達まだ付き合ったばかりだぞ!?変な関係みたいなのは嫌なんだ!」
「付き合ってからの時間なんて関係ないよ!でも、ちゃんとした関係を保ちたいっていう気持ちは凄く嬉しい!!」
かけてある布団を返してとりあえずベッドから降りる。
「てか、早く寝ようぜ!?初めからこれが狙いだったんだろ!?」
やけに諦めるのが早くて帰るのに抵抗がなかったと思ったらこれだよ…。
「帰ってくれ!」
「嫌だよ!!」
「帰るんだ!」
「一緒に寝るの!」
あぁ…さっきと同じだよ…。
「じゃあ少し離れて寝ろよ…?」
結局妥協してしまった…。
甘いな俺は。
「やったーー!まあ、ダメだって言われたら勝手に押さえつけちゃってたけどね!」
「怖いわ!」
おい、それ笑いながら言う事じゃないよな…
「じゃあ改めてお邪魔しまーす」
布団をかけ直してまた寝る体勢になったところに真結が入ってくる。
すぐ隣に真結がいるからさっき寝ていたように仰向けじゃなく、真結には背を向けて壁側を向いて寝よう。
それでもドキドキするがな!
「なんかそっけないよねー」
「女の子と同じベッドって結構ヤバイんだよ!ほら、おやすみ」
「おやすみー」
ピピピピピピ
目覚まし時計だ……
朝か……!?
気がつくと真結が横で俺にくっついている!?
「うおぁ!?」
すぐ目が覚めた
「んぅ…?あぁ……おはよう麻刀君…」
「お…おはよう…」
真結の長い髪がボサボサになってる…。
いつもサラサラそうだからなんか新鮮な感じがする。
可愛いけど。
「うわぁ7時30分かー…5時間寝たか寝てないかってところだね」
「俺はこのくらいで間に合うと思ってな」
9時から2人で出掛けるんだからな。
「まあ、私も間に合うよ。じゃあ帰るね。ありがとう。」
「おう。じゃあまた9時にな。」
「じゃあね。」
真結がワープして帰ったところでリビングに下りてくる。
「おはよう」
「おはよう」
母さんがいた。 父さんはもう仕事に行ったらしい。
「いただきます。」
朝ごはんを食べていると妹も起きてきた。
「おう。おはよう」
「おはようお兄ちゃん。早いね。なにかあるの?」
「9時から出掛けるからな。お昼ご飯も外で食べてくるからな。」
「じゃあ2000円渡しておくからそれで食べてきな。」
「え?あ、ありがとう!」
なんて気の利く母さんなんだ!
「ところでどこに行くの?」
「あー、近場のモール辺りだな。」
「そう。まあ、行ってらっしゃい。」
で、着替えもしてそろそろ8時30分。
9時に近くの駅から2つ先の駅のホームで待ち合わせになっている。
今家を出れば間に合うだろう。
「じゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃーい」
母さんと妹に見送られて家を後にする。




