10話 アニオタのピンチ!
「ただいまー」
「おかえりー」
家に帰ってきた。
母さんも父さんも妹の恵理奈もみんないるようだ。
俺が帰って来てすぐ夕食を食べ始めた。
みんな待っててくれたんだな。
「今日は少し遅かったな」
父さんが聞いてくる。
「あぁ。部活初めたんだよ。」
「え?お兄ちゃんが部活? 何部なの?」
「能力補助部」
「変なのー。何する部活なの?」
ちなみに恵理奈は水泳部だ。
なかなか頑張っているらしい。
「能力を使って人助けをする部活なんだよ。今日は俺の超再生で保健室にいた人の怪我を治したんだよ」
「これまた変な部活があるんだねー。私の能力じゃその部活は無理かなー。」
恵理奈の能力はある程度物を浮かす能力、浮遊化というものだ。
自分を浮かすのは難しいらしいが一応出来るようだ。
「いや、全然無理じゃないだろ。物を浮かして運んだりとかな。」
「あぁ、まあ、確かに。」
そんな会話をしながら夕食を終え、風呂に入り、宿題を少しやり、ゲームをしてる間にすっかり夜になってしまった。
「麻刀ーおやすみー」
「あ、うん。おやすみー」
母さんが寝た。
家族はみんな寝てしまった。
まあ、もう12時になるのだからだから無理もないな。
「さて…」
俺は12時にやる深夜アニメを見るために真っ暗になったリビングへやって来た。
家族ももう寝たので、これで1人でアニメを見れる!
そう!俺はアニメが大好きなんだ!!
アニメが始まった。
そしてしばらくしてから1通のメールが…。
『起きてる?今、そっちに行ってもいい?』
マズイ!真結からだ!
アニメが好きなのは隠してたから今来られては困る!
万が一アニメオタクのせいで「別れる」なんて言われたくないからな!
さあ…どうしたものかな…
『いや、今は家族がそばにいるから来られると困るな』
これでどうだ!
『じゃあ麻刀君の部屋でいいかな?』
うわ!そう来るか!
『いや、それよりもこんな時間に高校生の男女が2人きりで一つ屋根の下では不健全じゃないか?』
よし!正論!
さすがにもう諦めるだろ!
『別に私達疚しい訳じゃないしいいんじゃなの? それとも私と一緒は嫌なの?』
ええ!?
『真結と一緒が嫌な訳ないじゃないか!今日だって一緒にいて凄く楽しかったぞ!?』
ちょっと恥ずかしいけどこれしかないな…
『よかったー!じゃあ行ってもいいよね?』
ヤバイ! このままじゃ来ちゃう!
アニメを中断するか!?
いや!家族がいるって嘘言ってるしもう引けないよ!
「なんだ1人でアニメ見てるじゃん」
……!?
そしていきなり俺しかいないはずの空間に俺意外の声が響いた…!!




