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猫は静かに姿を消した  作者: 神梛 那央
20/82

黒猫とウサギとリス


「みーくんは生徒会に興味ある?」




一応、入学式という名の

外部生歓迎会なため注目を浴びた私は

逃げまくり壁の花になっていた所を

奈美に声をかけられた。


「興味ねーけど…いきなりなんだ?」



「やっぱりね!これはね立食パーティーって言ってるけど滅多にない生徒会との接点をチャンスに張り切ってる人がたくさんいるんだよ♪だからほら、生徒会の周りはスゴい人だかり!!」



ちょっと得意気に話す奈美。



「なんでそこまで生徒会が人気なんだ?」


生徒会って言ってもただの生徒だろ…。


「ここの生徒会はね、イケメン揃いだから女子に人気で、喧嘩も強いから男子に人気なの!だからみんな(こび)を売るんじゃないかな?」


特に、生徒会長は族の総長らしいよー?と奈美は言う。



ふーん。

まぁ興味無いけど。


イケメン揃いか…まぁ確かに

顔は整ってるな。



「だから、もしみーくんが生徒会に興味あるなら接点作るし」



「興味ないし目立ちたくないからいいよ。(こび)とかくだらねぇ。生徒会とはいえ生徒だろ。奈美も男嫌いなら関わりたくないだろ?」



「ふふっみーくんのそういう所好きだなぁ!」




それに…たぶん今あの二人に会っても

なんて話したらいいのかわからないし。




「でもみーくんは興味なくても向こうはあるみたいよー?」



「は?」



「ほら生徒会、こっち来てるから外部生のみーくんが気になるんじゃない?」



まじかよー。



「お前が外部からきた木村(きむら) (みお)か?」



「そう…ですけど」



「会長の鮫島(さめじま) 壱華(いちか)だ」



「はい」



「こいつが副会長の市丸(いちまる) 椿(つばき)



「この間はどうも」



「はぁ…」



「なんだ?お前ら知り合いか?」



「転入前に少々」



「迷っていた僕を理事長室まで案内してくださっただけです」



「そうか。こっちが書記の宇佐見(うさみ) 青空(そら)




「………」




ソラは何も言わない。



「すまんな、こっちが会計の有栖川(ありすがわ) (ゆき)



「………」



こっちもか…




「アリス…」



つい口から漏れてしまった…。




「!?てめ、今なんつった!?アリスって呼んでいいのはあいつだけなんだよ!!」




あ、そっか…今は"木村(きむら) (みお)"で

ただのもさい一般の男子高生なのか。




「すみません」


一応謝った。



「こちらこそすみません。今日は君と生徒会の顔合わせみたいなものだからね、これで失礼するよ…ではまた会おう」


そう椿副会長が言って、生徒会のみんなが去っていった。


生徒会と別れてから

奈美のもとへ戻った。



「さっきの聞こえてたよ!あの雪さんを怒らせたの?」



「なんだか禁句ワードを言ったみたいで…」



「"アリス"でしょ?みんな(かげ)ではそう呼んでるけど、本人には禁句ワードらしいんだよねーなんか名付け親が居るみたいでその人以外には呼ばせない!!みたいな?」




名付け親…ねぇ。



「あ、でも気を付けてねこの学園変わってるから権力者の順がオカシイんだよ


一番の権力者は勿論(もちろん)理事長

その次が生徒会

その次が教師

その次に私たち一般生徒


こんな感じで


まぁ簡単に言えばアイドルかな?


生徒会がアイドルで

生徒会好きな人がファン


親衛隊(しんえいたい)って言うんだけど…これがまためんどくさくて、ちょっと生徒会に近づいたら親衛隊が制裁(せいさい)しちゃうの


女子の親衛隊は(かげ)でネチネチと嫌がらせ

男子の親衛隊は暴力、強姦


だから、アイドルみたいな美男美女には近づかないことだね」



「アイドルとか…くだらねぇ」



「みーくんならそういうと思った!けど生徒会は相当(そうとう)な財力もあるから教師達も逆らえないし、顔が整ってるから余計特別扱いなんじゃない?」


(あきら)たちのは別だから

仲良くしても問題ないけど!


と奈美は最後に言って僕達は

歓迎会の途中だが寮へ戻った。



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