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猫は静かに姿を消した  作者: 神梛 那央
19/82

黒猫の再開



始まる時間が迫るたび前列の方が騒がしくなる。



なんだ、なにかあるのか?




騒がしいホール内によく知る声が響き渡った。




『あーあー!!よし!……えー、お静かにお願いします』



麻琴(まこと)…。




麻琴(まこと)の声、姿にさらに声が大きくなる。



耳いてーーー!!!!




少しでも音を遮断(しゃだん)しようとイヤホンをつけようとすると


『えー、皆様お静かに!!騒がしいようでしたら歓迎会は中止にします!それと、耳が痛いのはわかりますがイヤホンや耳栓などお付けになるのはお止めください』



イヤホンを協調した話し方…そしてこちらを微笑みながら見る麻琴(まこと)




確信犯かっ!!




仕方なくイヤホンをポケットにしまった。





しかしこのあと

またイヤホン様に頼りたくなるとは思っても居なかった…。









軽く説明をされ

歓迎会は中盤を迎えた。



今年は外部生が一人か…

って私だけかよっ!?

それほどエレベーター式の学校は

外部からが珍しいのか。




そんなことを考えていると…



「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!」


だーっから耳いてーって!!!!



次はなにっ!?




『続きまして…生徒会からのご挨拶』



生徒会?



ステージにあがっている中から

金に近い茶髪の明らかに不良って感じの男がマイクを取った。



「会長の鮫島(さめじま) 壱華(いちか)だ。入学おめでとう」



壱華(いちか)…めずらしい名前だな。

てか、生徒会長なのに不良過ぎませんか!?



次に黒髪の男がマイクを取る。



「副会長の市丸(いちまる) 椿(つばき)です。ご入学おめでとうございます!エスカレーター式な為、外部からは大変珍しい故、最初は周りの反応が気になるとは思いますが、何かありましたらすぐ生徒会まで。3年間楽しんでください♪」



市丸(いちまる) 椿(つばき)

私を理事長室まで案内してくれた人だ。




次は少し小さなクリーム色の髪をした男がマイクを取る。



「書記…宇佐見(うさみ) 青空(そら)。おめでとう」



!?

うさぎ…ソラ…。



次に茶髪の男がマイクを取る。



「会計の有栖川(ありすがわ) (ゆき)。おめでとう」



アリス…雪…




どうして二人が…。




生徒会からの挨拶が終わると歓迎会も終わりらしく、これから歓迎パーティーという正装をした立食パーティーが行われるらしい。





スーツに着替えた私は

ネクタイが結べないので

(あきら)にやってもらった。





「めずらしいな男でネクタイ結べないの」



「今まで学ランだったからな」




なんとか誤魔化したけど



「なぁ…お前やっぱ何か変だぞ?」



「は?」


「生徒会の挨拶が終わった辺りから…何か隠してる?」




「まさかっ!ただイケメン揃いだなと…」




「まさか、(みお)惚れた?」




「はぁっ!?男だぞ?」



「ここではバイもホモもレズも居るから関係ねーよ」




まじかよっ!?


初耳だぞ





「大丈夫だよ…」




そう、大丈夫だよ





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