Episoudo10<渚ルート>
ジャラ ジャラ 鎖の音が響く。
「どうしたの?姫様。」
「!、渚くんお願い。」
「ん?」
「ここから出して。」
「はい、いいですよ。」
「!?」
「この世界にはあなたを見る人はもういませんから。」
「え?」
あの日からずっと地下に閉じ込められ何年の時が過ぎたのかわからない、それがやっと。
「………外。」
「はい、きれいですね。」
「……そうね。」
地下へと通じる扉を開けるとそこは外。晴れ渡り澄んでいる空と空気、お花畑に蝶々、春だ。
「これで思い残すことはありませんね。」
「え?何言って。」
ガっと渚は姫の首を絞めた。
「がっ……な、なぎ………なん………で」
「すべての人間を殺すことはできませんでしたので、やっぱりあなたを殺して私も死にます。」
「は、っ」
「愛してます、姫。未来永劫、貴女は私の物です。」
フッ息絶えた姫を花畑の棺へとよこたわらせ、ブスッ、ナイフを自分の腹に刺す。
「姫、永遠ですね。」
自害、あの時と変わらず、二人は亡くなった。
<「女神様」>
<「は、わぁーきれいな花。」>
<「貴女のために」>
<「いいんですか?」>
<「はい。」>
<「ありがとう」>
紫のパンジーは<あなたの事で一杯>
ひまわりは<あなただけを見つめている>
今は知らなくていい。君は白いままで純白でいてくれ。
ボクの花嫁さん。
渚ルートend
エピローグ
「姫。」
「姫。」
「姫ちゃん。」
「みんな!また学校一緒だね。」
「「「うん」」」
いつの時代も彼女は彼と共の人生を
fin