表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/72

第23話 海辺の病院

 翌日の昼間。初めての依頼が届いた。


 八月初日の午後一時。私と藍川は棺先生の部屋にいた。

 部屋の住民である棺先生の他に、佐々木さんも来ていたが、部屋の内装に少し引いているようだった。

 佐々木さんと藍川はついさっき初めて顔を見合わせたのだが、すぐに打ち解けたようだった。私も昨日の夜会ったばかりだからあまり変わりは無いけれど。

「初めての依頼だぜ」

 棺先生は笑顔で私達に説明を始める。

「一年前に自分の恋人を殺した男を殺して欲しいんだとよ。……うわあ、弁護士だって」

「弁護士? じゃあ結構有名な人なんですか?」

 藍川が尋ねる。

「いや、良い噂は無いみたいだ。今までも数回、自分の良いように事を運んで来たとかなんとか書いてあるけど」

 本当かどうかは分からないよなー、と。

 そこで佐々木さんが口を開く。

「それで? そいつ殺すのいつにするんだ?」

「んー、そうだなぁ……」

 そして笑顔で、

「……今日の夜はどうよ?」





 その日の夜八時過ぎ。私と棺先生はある公会堂に来ていた。掲示板を見る限り、今日はどこかの中学校の吹奏楽部の公演があったようで、人が多かった。

 その弁護士を探そうと辺りを見回していると、数人のスーツを来た男性達の集団がいた。初老の貫禄のありそうな人から若々しい人まで様々。

「あのうちのどれかかな」

 白髪が目立たないよう、深い帽子を被っている棺先生が言う。ちなみにカラコンも今は取っている。

 その男性達はしばし雑談していたが、散り散りになって別れた。そのうち三人がこちらの出口に歩いてくる。

 カツカツと靴音を鳴らし、私達の目の前を通る時。

 ちらっと一人が私に目を向けた。

「…………どれですか?」

 人を差すには『誰』というのが正しいのだろうけれど、この場合は『どれ』で合っている気がした。

「あの人だな。間違いない」

 棺先生が指で示した人物は、私に目を向けた、若い男性だった。



 その後夜道を歩いて帰路に着く男性の後姿を私達は追った。外に出てまず待っていた藍川と佐々木さんに合流し、数メートル離れて歩く。男性は私達に気が付いた様子もなく、黙々と歩く。

 とその時、

「にゃぁ」

 足元で猫の鳴き声が聞こえた。

 見下ろすと、私の横を三毛猫が通り過ぎる所だった。私を一瞬見上げて、すぐに背けて歩く。少し歩いた猫は男性の足元で立ち止まり、何故か座りこむ。

 ペロペロと体を舐め、毛繕いをしているのだろうか。男性はそれを見て立ち止まる。私達も立ち止まる。

「…………どけよ」

 低く機嫌の悪そうな声で猫に呟く。猫は男性に見向きもせず、ただにゃあと鳴いた。

 自分が少し避ければいいのに。そう思ったけれど、言わない。男性は呆れたように肩を落として溜息を付いた。

「連れて行きたいのはやまやまだけどよ、生憎あいにく満員なんだよ」

 そう意味不明なことを言って、そして、

「ッオラ!」

「ギャゥッ!」

 猫の体が宙を舞った。

 小さな体は勢い良く飛び、長い滞空時間の後で地面に叩き付けられ、「ギッ!」という声を出した。

「……ぅ、わぁ」

 酷い事をするなって、少し声が漏れる。男性は私達に気付かずに叩き付けられた猫の体を足で踏む。逃げられなくなった猫が苦しそうにもがき、それを面白そうにしながら小さな笑い声をあげる。ぐりぐりと靴の裏を擦る度に猫の非痛な鳴き声が聞こえた。

 数回それを繰り返し、飽きたのか男性は猫の体をまた蹴りあげる。どこかの家の塀に叩き付けられた猫はそのまま倒れ、動かない。

「あーあ。早くどかねえからそうなるんだよ。覚えとけー」

 いやいや、覚えとくも何も悪いのあんただろ。

 そう言いたいのをグッと堪えて、男性の後をつける。

 途中で見た猫は生きていたけれど、苦しそうに顔を歪めていた。



「あいつの家ってどこだよ」

 佐々木さんが小声で愚痴る。

 男性は歩みを止めること無く歩き、住宅地から大分離れた所まで来た。一体どこへ向かっているのやら。

「……ん?」

 不意に香って来る潮の香り。どこからか水音も聞こえる。

 曲がった道を出て見ると、眼前に広い海が広がっていた。

「海って! 大分歩いたんだね僕達」

 藍川が言って、ハッと気が付いたように右方向を見る。私もつられて振り向くと、小さな病院がそこにあった。

 二階建の、外見からして病院と分かる所だったが、電気は付いておらずに真っ暗だ。良く見ると男性はそちらに向かって行く所だった。

 足音と気配に気を付けながら追い、同時に藍川に尋ねる。

「何? あそこ何かあるの?」

 頬を掻き、少し困ったように微笑む藍川。視線が少し棺先生に向かれ、苦笑い。

「いやぁ……あそこ大分昔に潰れた病院らしいんだけど、お化け出るって有名な病院なんだよね」

「お化け!?」

 棺先生が顔を青ざめ、立ち止まる。叫び声が聞こえなかったかと心配になったが、十数メートル先の男性が振り向かないことをみるとどうやら大丈夫なようだ。

 棺先生の反応を見た佐々木さんが、初めてニヤリとした笑みになった。

「へえ、幽霊とか苦手なのかお前」

「……………………」

 無言で肯定する。

「じゃあ待ってるか?」

「でも夜の海も出そうですよね」佐々木さんの言葉に被せるように藍川が言う。容赦無いのか適当に言っただけなのか。

「い、行くけど…………お化けは……その、……」

「…………」

 無言で待っているうちに、男性が病院に入って行こうとする。ああもう!

「お化けとか出ませんから! 行きますよ!」

 棺先生の腕を掴み、力ずくで歩き出す。少し遅い足取りで棺先生も歩き出し、

「…………お化け怖い」

 と泣きそうな声で呟いた。





 入ってまず、昔は受け付けだったのであろう空間が見える。所々の色が剥げたオレンジ色の椅子が数個、一冊も本の入っていない本棚。カウンターに置かれたレジをちょっと調べてみたけれど、お札も小銭も何も無し。

 入口ですぐ出会ったらマズイかなと思ってすでに服の下から包丁は出してある。服の下や制服のスカートの下に凶器隠すのって、取り出したりするときに危険かなと最初は思っていたけれど、慣れてみると案外そうでもないし、一応軽くガード的なものはしてあるので大丈夫だ。

「本当に何か出そうだよねぇ」

 電灯も付いていない、薄暗い空間を見渡しながら藍川が答える。窓が中々広い為、月明かりでまだほんの少し明るいのだが、雲が出てたりして月明かりも無いと、近くにある物さえ何も見えないだろう。

 夜の病院と言うのはお化けが一匹や二匹いてもおかしくはなさそうだ。手術に失敗した少年が仲間を探して彷徨っているとか、看護師の幽霊が夜な夜な患者の部屋を覗いて回るとか。

「出たら逃げる」

 既に潤んだ目をしている棺先生が、震える声で宣言する。今も私の腕を力強く握り少しも離れようとしていない。正直痛いのだが、離すのは可哀想な気もするので言わない。

「それよりどこに行くんだ? あいつは」

 そんな佐々木さんの言葉。

 そう言えばあの人は何でここに来たんだろう。探検か?

 どこに行ったのかは分からないから適当に探そう。

「二手に分かれて探すか」

 私と同じことを考えたのか、佐々木さんが提案する。皆で円になって、

「せーのっ、グーとパーで合った人!」

 藍川の掛け声に一斉に手を出した。



「結構良い感じだな。これで良いだろ」

 グーを出した私と佐々木さん、パーを出した藍川と棺先生の二組に別れる。二階建の病院だから、一階と二階に別れるのかな。

 陽気な笑顔の藍川と対象に、青ざめた顔の棺先生は藍川の腕を強く掴む。藍川達は一階を捜索するようだから、私達は、

「二階だな」

「そうですね」

 そして藍川達と別れ、近くの階段を上って行く。

「知ってます? 地方に寄ってさっきの掛け声って違うらしいですよ」

 そう藍川が喋る声が後ろから聞こえていた。


 階段を上がると、長い廊下があった。左右に並んだ扉の無い病室は白いシーツの置かれたベッドだらけ。白骨死体の一つや二つでも無いかと思ったが、特に何も無かった。廊下を曲がり、また廊下。その突き当たりの一室に電灯の明かりが付いていた。入口の前にはガラスが飛び散っている。

「……佐々木さん」

「ああ。あそこだな」

 意外に早く見つかるものだ。小さい病院だからかもしれないが。

 そっと忍び足で近付く。扉は無いから音も聞こえやすいので、気を付けなければ。けれど部屋からの男性の呟きのような声も聞こえて来た。

「……でな? 俺が…………そう言う訳……は? …………だから……………………」

 何を言っているのかよく聞こえない。近付いて、近付いて。ここが森だったら木の枝をパキッと踏んづけて、『あっ!』『誰だ!?』見たいな会話になるんだろうが、幸いここは病院だ。多分大丈夫。

 近付くにつれ、男性の声に混ざって小さな鳴き声が聞こえる。猫……いや、犬? ギャンギャンと喚くような声なので分からない。そしてまた声が聞こえた。

「死ねよ」

 コキッ。

 変な音も聞こえる。部屋の前まで来たので、音を立てないように、それと男性の顔が入口の方に向いていないことを願いながら、覗「!」く。

 動物が死んでいた。

 男性はこちらに背を向け、楽しそうに手を動かしている。鼻歌を歌いながら動かし、たまにピュピュッと液体が飛んでいるのが見えた。

 液体は血で、男性の周りは動物の死骸だらけで。

 そして不思議に不気味に細工が施されていた。

 皮を剥ぎ取った猫の生肉が細切れになり、円を描くように置かれている。その上からは血が点々と付いている。犬の頭部が目を見開かれて地べたに置いてあり、眼球は落ちる寸前まで引き出されている。兎の死体が数個コロコロと転がり、その全てに耳は無い。どこで捕ったのかは知らないが、狐もいた。頭部がくるりと円を描くように取られ、脳味噌が露出している。

 うわ、この人ヤバい人だ。人のことを言えるような立場ではないが、咄嗟に脳がそう判断する。

 今弄っているのも猫か何かの動物だろう。動物虐待を通り越した動物殺人だ。

 佐々木さんも苦い顔をし、一歩下がる。私も一旦戻ろうと一歩下がった。

 床に落ちていたガラスを踏んづけて音がした。

「あ」やっちゃった。

「っ! 誰だ!?」

 男性が慌てて振り向き、視界に私を入れる。目が大きく見開かれ、手に持っていた動物を投げ捨てる。小さい血塗れの子猫が床に叩き付けられた。

「誰だ!」

 もう一度同じことを叫ぶ男性。えーどうしよう。犯罪者ですっ! って元気良く叫んでみるか? でも『犯罪者』だけだと色々あるしな。痴漢とかロリコンとか。ほら、棺先生みたいな。

 そんなことが一瞬で頭をよぎる。男性は部屋の内装と、私の顔を同時に見て素早く舌打ちをする。

「しょうがない、今やるぞ」

 そう言って佐々木さんが飛び出す。男性はもう一人いたことに驚いたようだったが、すぐに険しい顔になる。そして首を絞めようと近付く佐々木さんを、素早くかわす。斜め下を勢い良くすり抜け、走る。

「っ……!」

 振り返りながら体制を立て直す佐々木さん。けれど男性はすでに部屋を出ようとする所、私の目の前に迫って来ていた。

 包丁を握り締め、顔を狙って腕を真っ直ぐに伸ばす。

 けれど。

「いっだぁ!!」

「え!?」

 包丁が深く突き刺さったのは、男性の顔ではなく腕だった。痛みに顔をしかめながらも、キツイ目付きになった男性が足を上げる。

「がっ!」

 その足は私の腹部に突き刺さるように当たる。固い靴の感触がお腹から伝わり、そのまま少し後ろに倒れ込む。少し遅れて、鈍く強い痛みがお腹を襲う。

「凪!」

 腕から包丁を引き抜いて床に放って逃げて行く男性も見ずに、佐々木さんが駆け寄って来る。

 痛いめっちゃ痛いマジ遺体。いやいや遺体じゃなく痛い。死ぬ死ぬ死んじゃう。佐々木さんの声も、私に目もくれずに廊下を走り去る男性も、全てがどうでもいい。今はとにかくお腹が痛い。ずきずきする。痛い。汗が全身から出てる感じがする。お腹を抱えて丸まる。息が上手く出来なくて、過呼吸みたいになる。

「……痛い。痛いよぉ…………」

 多分自分でそう言った。意識していない涙がボロボロと零れる。丸まった背中を佐々木さんに擦って貰っていた。

「大丈夫か? おい、平気か?」

 優しげに、少し焦ったように。佐々木さんが尋ねて来る。最初は返事も出来ないほどだったが、少し痛みが落ち着いてきたので、途切れ途切れに返事をする。

「だ、いじょ……うぶ。……です」

 大丈夫じゃないけれど、私はこういう時には大丈夫と言ってしまう。佐々木さんが心配そうに私の頭を撫でてくれる。

 頭の中が『痛い』という感情と『あの人を追いかけなきゃ』という感情でこんがらがる。ぐちゃぐちゃぐるぐるとした思考が治まるまでこのままでいたい。だけどそれだと逃げられてしまう。一階が少しうるさい気がした。まだいるのだろうか。

 ゆっくりと深呼吸をして、立ち上がろうとする。「……あっ」足に力が入らずにまた座りこんでしまう。何故こんなに弱っているのだろうか。あれか? 他人の血は平気だけど自分の血は平気だっていうやつ。蹴られたにしては大分弱々しくなってしまっているなと自分で思った。

 全くあの人は。女の子のお腹を蹴るなんて最低だぞ! まあ男の子のお腹を蹴るのも駄目だけど。……こんなことを考えられるようになったんだから、少しは大丈夫になったのかな。

「大丈夫か? 背負う?」

「いえ……大丈夫です」

 そしてまた立ち上がろうとする。……うん、今度は平気っぽい。佐々木さんが私の腕を掴む。

「駄目だったら言え。背負ってやる」

「…………ありがとうございます」

 頼もしい。少しホッとして、血に濡れた包丁を拾ってから廊下を歩き出す。

 目から零れ落ちていた涙を拭った。



 廊下を歩き、階段を下りて。荒々しい声が入口の方で聞こえた。

「ふざけんなそこ退け!」

「嫌ですよー」

 向かってみると、外に出ようとする腕を押さえた男性と、入口の扉の前に立ってそれを止めている藍川がいた。棺先生も藍川の隣に立っている。

 こちらに気が付いた三人がそれぞれの反応を見せた。棺先生はホッとした顔に、藍川は嬉しそうに、男性は困惑した顔に。

「もう逃げられないぞっ!」

 ビシィッと指を男性に付き付けて、藍川が言う。だけど私の表情を見て少し不思議そうになった。

「あれ? 凪ちゃん、どうかしたの?」

「あー、いや…………」男性を少し見て、「ちょっとお腹蹴られただけ」少し恨みを込めながら言った。

「……蹴られた? 大丈夫なのか?」

 棺先生が真面目な顔で聞いて来た。ちょっとそれに驚きつつも頷く。

 その時藍川が男性を睨んだ。冷たい目でじろりと。そして私の方を見て、ニッコリ微笑む。

「凪ちゃん、ちょっとその包丁貸してくれる?」

「え?」これが無いと私無防備になるんだけど……「良いよ」まあいっか。

 近付いて手渡し。投げると危ないからね。

 藍川は、ありがと、と微笑み、危ないから少し離れててねと言った。佐々木さんの後ろに戻り、藍川と男性を見つめた。

「…………」

「そこ退けよ」

「嫌です」

「…………」

 沈黙が続く。藍川は包丁を真っ直ぐ伸ばして男性に向けていた。包丁からは赤黒く酸化した血が、ぽたりぽたりとしたたる。その血が五滴落ちた時。

「――――畜生!」

 半ば自棄やけになったように男性が藍川に向かって走り出す。拳を藍川の顔に叩き込もうとしていたが、

「っ!」

 包丁で逆に切り付けられる。赤黒い血で濡れた包丁がまた少し汚れる。けれど痛みに耐えながら男性が包丁を握り、床に落とした。

 藍川が危ない。

 そう思って駆け寄ろうとした時だった。

「えいっ!」

 藍川が男性の頭に向かって金槌を振り下ろした。

「!!」

 声も出さずに男性は前のめりに倒れる。床に両手を付くように倒れ込む、目が焦点を定めていない。

 そしてそんな男性の腕を藍川は踏み付け、床に落ちていた包丁を素早く取る。

「っ、あ!」

 それに反応した男性は逃げようとしたが、腕を踏まれているので思うように立てない。

 焦点の定まっていない目のまま、首に勢い良く包丁が突き立てられた。



「凪ちゃん! 大丈夫!? 痛くない? 病院行く!?」

「え、いや、うん、大丈夫大丈夫」本当はまだ少し痛いけど。

「本当? 気を付けてね痛かったら言うんだよ? うわーん!」

「……えー」

 藍川が少し泣きべそになりながら私の手を握る。どうしてここまで心配するんだろうと思ったけれど、まあ心配されるのは嫌いじゃないので素直に喜んでおこう。

「てかこれどうすんだ? 海に流す?」

 足元の白目を剥いて頭から血を流している男性の死体を見ながら佐々木さんが言う。

「海に流す?」

 流れて来る血を避けつつ、棺先生が言った。

「海に流したら海汚れるじゃないですか」

 私も言ってみる。

 海は何となく好き。私の好きな色でもある青だからだろうか。そう言えば茜も海行きたいって言ってたっけ、そろそろ行きそうだよね。だったら尚更海に死体を捨てるのは駄目でしょ。環境汚染反対。

「まあそのままで良いんじゃないですか?」

 藍川も言う。そのままってのは一番色々と危ない方法なんだろうが……

「じゃあいっか」

 いいのか?





 結局死体はそのままにして帰ることになった。

「ばいばい」

「うん、ばいばい」

 なんて別れの挨拶をして家に着く。

 リビングのテーブルに置き忘れていた携帯に着信が来ていた。誰からだろうと開くと、茜だった。私と藍川と一宮に一斉送信で『明後日海行かない? オッケーだったら学校近くの駅集合ね!』とのこと。

「明後日かー」

 何かあったかな。いや何も無いか。宿題はやる気が無いし、水着はこないだ茜と買った奴で良さそうだ。

「よし、行こうかな」

 そして私は数十分前に送られて来ていたそのメールに返信のメールを書き始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ