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不思議な病気のある世界  作者: 永山次郎
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身体測定のお時間です『杏奈side』


 うひょー。眼福眼福。これはかなり目に良いねー。


 私こと中村杏奈なかむらあんなは更衣室の隅々を見渡しながら心躍らせていた。そこら中に女性の下着の花が咲いている。爽快以外の何ものでもないね。

 どちらかというとおっさんよりの頭を持っている以外は普通の女の子。好きなものは可愛いもの。この一言に尽きます。男子で可愛い子ってなかなかいないから、興味はおのずと女の子になってしまうわけで。同性愛者とかいう根も葉もない噂が湧いてしまうわけで。違うんだけどねー?


 そういや、男の子で可愛いと思ったのは葵だけだったなー。これら出会えると良いなー。

 私だって(?)女の子だ。もちろん王子様とかは信じていない年頃だけど、好きになれるような子ぐらいは欲しい。人並みに恋もしてみたいし、なんだったら付き合っていろんな所にも出かけたい。

 それには、もっと可愛くならなきゃね。ん?なんの話ししてたっけ?


 そうだ。見渡す限り可愛いもので溢れかえっていたんだ。いやー、話が逸れやすいこの感じ、治せないかなー?無理かー。ですよねー分かってます。

 とにかく、今はこの瞬間を楽しまなくちゃ。

 手当たり次第に周りの女の子に話しかけていく。

 さーて。次はこの子かなー?ボブでぱっつんという髪型の似合う、可愛らしい女の子に決めた。


 「ねぇねぇ。そのブラジャー可愛いね~。どこで買ったの~?」

 「ん?あ、これ?これねー…」


 そう言い笑顔で固まるぱっつんちゃん。

 その動向を見守る私。

 …

 ……

 ………

 う、動かない…笑顔のままずっと固まってる…すごい。蝋人形みたい。


 「えーっとねーえ?うーん…忘れちゃったー♪」

 そう言い魅力的な笑顔になるぱっつんちゃん。

 こ、これは…不思議ちゃん?それとも、純粋にアホの子?


 「あー、そうだ。貴女のお名前なんてーの?」

 想像だが。あくまで私の想像だが。

 きっとこのぱっつんちゃんはアホの子だ。

 とりあえず名乗る事にする。


 「わ、私は中村杏奈っていうの。貴女は?」

 「あたしはー…」


 そう言い再度固まる少女。…嫌な予感がする…


 「忘れちゃったー♪」

 ほら当たった。自分の名前忘れるって…私みたいなバカな子でもないわ。


 「なーんちゃってー♪信じたー?あははー♪」

 叩いちゃっても良いだろうか。初対面だけど。

 そんな私の思いに気づいてるのか否か。彼女は続ける。


 「あたしのなまえはー、はい!なんでしょーかっ!」

 うん殴ろう。仕方ないよねうん仕方ない。

 さすがに殴れなかったので頭をはたく。ペチン。


 「あー!殴ったねー!ひどーい!よし。あたしも殴っちゃう!」

 なんでだよ。言う前に頭をはたかれる。ぺし。…痛くねぇ…


 「まぁいっかー。あたしは西村早苗にしむらさなえってーの。よろしくねー?」

 そう言い、憎めない笑顔で手を差し出してくる。慌てて差し出された手を握る。早苗はえへへーと言いながら手を上下に振る。

 …私、この子には勝てないかもなーいろいろ。そう思った。


 さて。この短い間にいろいろあったが、当初の目的を果たしに来た。

 身体測定である。はい。割愛しまーす。


 結果はと言いますと。

 身長:150.8㎝

 体重:**.*㎏

 座高:73.6㎝

 視力:右1.3

    左1.4


 ってな感じだ。普通。至って普通。

 普通すぎるので、早苗ちゃんのでも晒すことにした。


 身長:154.3㎝

 体重:40.2㎏

 座高:76.3㎝

 視力:右0.6(1.4)

    左0.4(1.4)


 以上。体重も晒してやった。さっき丸めこまれたので腹いせに。

 ていうか私よりでかいのか。なんかムカつく。


 今度調べて、背を伸ばす体操でもしよう。

 そう決定した所で、戻ってきた早苗ちゃんと教室に戻る。

 絶対に追い抜いてやるからな!


 あ、早苗ちゃんの晒したこと、本人には内緒な?


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