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40話 ケイ「狸様の妖精」

ケイ

『りん カレー好きで

 先週のカレーも美味しそうに食べてて』

『また作ってあげるねって言ったら

 あの子嬉しそうにしてて』

『私があの時…目を離さなければ…』


なんか やばい

とりあえず返信しないと

『リンちゃんの場所なんですけど』


『カレーの妖精さん!

 戻ってきてくれたのね!』


私ずっといたけどね


ケイ

『りんは どこにいるの?』


『待ってくださいね』

マップで今いる場所は


『無事でいるの?』


あー メッセージ来ると

他のアプリ開けないよ


ケイ

『妖精さん?』


『ちょっと待ってください

 今調べるので』


『調べる? 何をですか?』


リンちゃんの場所だよ

返信するより先にマップで調べちゃお

今私がいる場所は…何か目印あれば


ケイ

『妖精さん りんは?』


『リンちゃんはですね』


『はい』


うーん…なんて書けば とりあえず

『山の中にいますね』


『山? 山にいるんですか?』


『そうです 近くに川が流れてて』


『川…どの辺りですか?』


さっきのマップだと確か

『山の下に小学校と神社?ある辺りだと』


『小学校に神社? それって…

 もしかして お散歩で行く…』


家から そんな離れてないとこなのかな?


ケイ

『他には何かありますか?』


他と言われても

『山に入る道に田んぼあって

 山には たぬきさんいましたね』


『田んぼに…たぬきさん…』


どっちも そんな珍しくないか

あまり目印にはならないかな?


ケイ

『小学校と神社が近くにある山…

 それと川の近くって 前に川遊びした辺り?』


川遊び? でも いなかったら困るから

『あの その場所に いるかは分からなくて

 もしかしたら いないかもしれなくて』


『あの子が行方不明になって2日経つけど

 目撃情報なく 何も手がかりなくて』


そうだったんだ


ケイ

『それに こんな具体的に教えてくださって

 私はカレーの妖精さんを信じます』


信じるって

『ほんとに カレーの妖精とかでは ないですから』


『姿見えないのに声だけ聞こえる

 それに先週もカレー粉がいつのまにか

 棚の中に置いてあって』


それは私が寿命で出したから


ケイ

『私が生きてきて こんな話聞いたこと…あっ

 でも戦時中の狸様の伝説も…』


狸様の伝説? なんで急に?


ケイ

『そうだったんですね』


『何がですか?』


『あなたはカレーの妖精さんではなくて』


分かってくれたの?

『はい』


『狸様の妖精さんだったんですね』


えっ? どういうこと?

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