表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/14

013 二人と黒霧島



 ◇


 ◇


 ◇



 ──翌朝。


 窓の外の雀たちが、二人の朝を祝福するように、鳴いていた。

 そのチュンチュンというさえずりは、まるで幸福の象徴そのものだ。


 目を瞑ったベッドの中──漫画か何かで見たことのある光景だ──雪美はぼんやりと、そんなことを思った。

 微睡まどろむ脳が、既視感の源泉を自然と求める。


 だけど、密着する温かで柔らかな──確かな温もりに触れてると、意識は次第に明晰なものへと変わりゆく。


 もったいない──そんな“浅ましさ”にも似た閃きが、雪美の瞼を開けさせた。

 

 布団の中には嬉しそうに、そして恥ずかしそうに、下瞼をぷくりと盛り上げる澪がいた。

 その笑顔が目に飛び込むと、雪美の心は躍動し、弾むような何かがあふれ出して止まらない。


「ふふ。先輩、おはようございます」

「あはは、おはよう、澪」


 澪の大きな瞳が、糸のように細くなる。


 雪美は黙って、澪の頭を引き寄せた。

 澪が目を瞑って、無言で唇を付き出すと。


 そこに雪美が唇を落とす──。




「えへへ」

 恥ずかしそうに澪が笑う。


「あはは」

 雪美もなんだか、幸せで笑ってしまう。







「……もう一回する?」

 


「……はぃ…………先輩……」








 そんな二人の様子を、ちゃぶ台の上の黒霧島だけが見ていた。











『わたし(27歳OL)を慕う後輩A(♀️18歳)を利用し、意中の後輩B(♀️20歳)を精神的に追い込み、泣き崩れたところを、「大丈夫! わたしだけは貴女の味方だから!!」っていう感じの百合小説。』





             ~完~





【後日譚】


 その後、愛に溢れる雪美の個人指導により、澪はメキメキと仕事が出来るようになり、公私ともに幸せな日々を過ごした。


 ちなみに、貸しを作った妙が、雪美に様々な要求するようになり、雪美と澪の間に危機が訪れる一幕もあるのだが、それはまた別の話。



 ◇ ◇ ◇



 最後まで読んでいただき、ありがとうございました_(._.)_

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] とても良かったです。 特に主人公の雪美のキャラが。 そして3人の描写が。 [気になる点] イカマンボウさんの感想欄からきますた。 [一言] とても面白かったです!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ