表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/22

仲間入り

 少し短くなってしまいました。すいません。

 君はハイドの一員になったとキルアに言われ正直、自分が何をすればいいのかわからなかった。

 きっと任務を全うする仕事だと思っていた。

 

 キルアは微笑み、私にこう言った。

 

 「おめでとう。そして引き受けてくれてありがとう」


 いえいえと会釈し、2杯目に注文したアイスコーヒーを一口啜った。


 これで私の魔法もきっと上達するだろう、強くなれるだろうと思った。でも何をするのかイマイチわからない。

 

 もう直接聞こう…。


 「あの…、私は何を…」


 と言いかけたとき、


 「これをする…と一つには言い切れないな。」


 キルアは窓を横目で見ながらカップを2度啜った。


 「色んな任務をする…ということですか…」


 「まあ、そうなるね。最初は慣れなくて辛くなったりもするかもしれない。でもね、そういうことを経験すれば、窮地のときとかの判断力がとても向上するんだ。」


 「皆さんもそういう事を経験したのでしょうか?」


 「ああ、勿論。だが、とても頼りになるよ。簡単な任務だってあるし、難しい任務もある…。もちろん異常事態(イレギュラー)だって…」


 「例えばどんな事をするのですか…?」


 「簡潔に言えば、暗殺やスパイだ…」


 暗殺という言葉を聞いたとき、とてつもなく背中が震えた。

 自分の魔法がそんな事に使われるのは嫌だ。でも、私はお伽話の人みたいな善人ではない。


 「あ、もちろんとても悪い事をしてる人とかだからね。それも結構ヤバイ事。捕らえたりもするから、その時の任務内容次第で行動するから」


 キルアは慌て気味で、言い直した。

 何もしていない人は普通殺さないし、そんな事だろうと見当はつけていた。


 「悪いが、ここではあまり話せないんだよ。組織の事は…」


 「す、すみません!」


 私はハイドに入ったので、目の前の方は曰ば上司だ。


 「大丈夫だよ、客もいないし。」


 そう言ってキルアは私に紙を渡した。それにはこう記されていた。


 明日の23時、ハイド拠点にて会議


 私が読み終わると紙はチリチリと焦げ、やがて細かい灰になり空気中へ飛散し、消えた。


 「どこにあるんですか?」


 「君の家にライザーを向かわせる。一緒に来てくれ。」


 と言いキルアは代金を払いに行った。

 ホント、上司に奢らせるなんて…。新人失格だ…。




 




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ